見出し画像

繊細な彼女とどうにかなるだろう人間の僕

僕は昔引きこもりをしていました。

高卒で特にやりたいこともなくてゲーセンでバイトをしながらプラプラしてました。

そしてある日ゲームで知り合った彼女と会うことにしました。

それが僕らが交際するきっかけになりました。


僕と彼女は年齢が10個違います。

彼女の方が年上です。

生きてきた世代も土台も性格も全く違いましたし、ゲームという共通の趣味がなければ決して交わることのない人間同士だと思います。


彼女は真っ当に人生を歩んできて転落したタイプ。

僕は元ひきこもり。

マイナスとマイナスが出会って掛け合わせでプラスになっちゃったっていう感じがします。



彼女が最近HSPを自覚したのは僕らの人生において結構なターニングポイントです。

今まで彼女の中では「謎の生きづらさ」でしかなかったわけですが、逆にその「生きづらさ」が人生を大きく変えていこうとするきっかけになりました。

最初はこんなに生きづらいのは周りのせいなのか、なんであいつらはあんなに自分勝手なんだと疑問に思っていたそうです。

しかし職場を変えても職種を変えても「どうにもこうにも生きづらい!なんだこれ!」ってなっていた時にHSPという答えにたどり着いたようです。

なんだ自分の生まれ持っての気質だったのか、

だからあいつらはあんなに自分勝手に見えるのか、

じゃあ自分はああいう風にはなれないな、

自分の生き方を考えなきゃいけないなと彼女は考えたそうです。



そしてそれは僕自身が変わるきっかけにもなりました。

僕は今まで別にやりたいこともなかったのでバイト生活しながら「働きたくない」「何もしたくない」って言っているタイプの人間で、いつかどうにかなるだろうって思っていた節があります。

結構な楽観主義者でした。

彼女から「こういう仕事はどう?」「あの仕事に応募してみたら?」と言われても「怖いから嫌だ」と言っちゃうような人でした。

自分には出来そうにないからと挑戦すること自体してきませんでした。

あえて挑戦しなくたって今までもどうにかなってきたので、「これからだってどうにかなるだろう」って思っていたのです。



そんな自分を変える大きなきっかけは今年の夏に2人で猫カフェに行ったことでした。

「猫と働きながらこんなにゆったりとした生活ができるのか!」

衝撃でした。

僕がやりたいのはこういう生活だ!

それは人生で初めて僕に「猫カフェをやりたい」という目標ができた瞬間でした。


猫カフェをやるには当然のことながら開業資金が必要です。

また月々の猫にかかる費用などを考えたり、このご時世の状況を考えると今の仕事をしながら開業資金を貯めて経営していくというのはかなり無理があります。

そこで「いつか猫カフェをやる」というのはもっと先の目標として置いておいて、今自分たちが人間関係のしがらみからいち早く解放されてスキルを身につけつつ独立して稼いでいくことを考え始めました。


「働きたくない」と言っていた僕は「みんなを養っていくぞ!」ということを口にするようになりました。

自分でも大進歩だと思います!!

夜勤で疲れ切っていたり、人間関係に悩んで毒づいている彼女を早く楽にしてあげたい。

そして僕自身も今の嫌な人間関係からとっとと逃げたいです。



彼女がHSPだと自覚しなかったらこんな考えにはなっていなかったと思います。

「これもどこにでもある人間関係のやりづらさだ」と思い込んで自分たちの適職を探すことはなかったでしょう。

今ある生活の中でなんとかやっていく術を考えて毎日自分をすり減らして生きていこうとしていたに違いありません。

そう考えると彼女がHSPで良かったという思いもありますし、いろんな嫌な思いをさせてくれた奴らに少しだけ感謝です(笑)



彼女といると不思議な人生の巡り合わせを感じる出来事が結構あります。

たぶん普通の人だったら気づかないような点と点が彼女の頭の中で繋がっているように感じるからかもしれません。

それは彼女の目に見えない情報量の多さだったり、感受性の豊かさからくるものかなと思っています。

これが第6感の正体なのかもしれませんね。


彼女は未来のことにすごく不安になることが多く、すごく慎重に慎重を重ねるタイプです。

その度に僕がいつも「大丈夫、なんとかなるよ」って言います。

その繰り返しでうまいこといっていると思います。

この組み合わせがお互い心地いいのかもしれません。



ここ何年か一緒にいることで不思議な運命の中でいい方向にころころと転がってきたような気がします。

ここからは自力でいい方向に転がっていきたい。

元引きこもりノースキルの僕が自身の力で今後どれだけ変わっていけるか僕自身すごく楽しみです。

いいなと思ったら応援しよう!