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人に「教える」と言うこと

5月からオンラインでワークショップをはじめました。
カメラ初心者の方を対象にカメラの使い方、とか、
光の捉え方、とかなんかをお伝えしてます。
初めてフォトレッスンをしたのは、10年くらい前かなあ。
8名くらいの方にとあるサロンで行ったのですが、
最初はどうだ!と言わんばかりに、持てる知識を1時間、
熱く喋り倒しました。
そして、
「ご質問はありますか?」と聞いてみたら、
「先生、ピントってどうやって合わせるのですか?」
と、聞かれ、そこでやっと自分の大きな過ちに気がつきました。

「私は生徒さんが知りたいことではなく、自分が知ってることを話していた」

私は写真を学んでいたとき、教えてもらうことを全部吸収したいと思って、
わからないことは全部その場で質問しました。
それは私がプロになる!と決めていたから。

でも私の目の前にいる生徒さんは、プロを目指しているのではなく、
この厄介な機械を少しでも使えるようになりたい。
日々の写真がもう少し上手くなりたい。
そう思って参加くださった方々。
難しいカメラ用語がわからなかったり、
取扱説明書の意味がわからなかったり、
知りたいことはそこなんだ、と言うことを初めてのレッスンで学びました。

ゴールが100として、ゼロからのスタートで、いきなり100を見せられ
さあ、やってごらん、と言われたら、どこから始めたらいいのかわからない。
でも1できたら、2もできるって思える。
そしてゴールを決めるのは人それぞれ。
10かもしれないし、200かもしれない。
大事なのは、自分のゴールを目指すこと。

そして、もう一つ、レッスンをして気がついたこと。
それは漠然とした理解では教えられない、と言うこと。
写真を撮っていると、理屈でない時があったりします。
それはそれでいいと思うんです。
でも、教えるとなったらそうはいかない。
だから、もう一度勉強し直しました。
そうすることで、自分もより理解を深めることができました。

人に教える、と言うことは、自分が学ぶ、と言うことだな。

とはいえ、私もまだまだわからないことたくさんあります。
だから、質問されてわからないことは、きちんとわからないことをお伝えし、
調べてお伝えしています。
ごまかさない事。
これもとても大事な事。

教える、と言うことを通して、自分の意識が高まること、
これ、相乗効果ですね。
写真への関わり方はいろいろあることで、自分の写真に色を加えることができる。
これからも挑戦し続けていきたいと思います。


<MATOI phorographyーOnline Workshop

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