見出し画像

MATOI'sCAFE〜私にとっての幸せな生き方とは?〜

MATOI’s CAFEは人と人が尊重しあい高めあう場所として2023年3月から始めた無料のオンラインルームです。
和気あいあいと、でもただ楽しいだけではない。
誰かの居場所づくりをめざし、実りのある場所であるように、月に一度参加者のみなさまにお届けできたらと考え開催しております。
noteでは伺った内容を抜粋してご紹介いたします。

11月のテーマは
『私にとっての幸せな生き方とは?』
幸せの定義は人それぞれですが、
だからこそ、人の幸せな生き方を聴いてみたい。
自分の幸せについて考えることは、日々の自分と向き合うことともつながると思います。
今回もご参加いただけなかった方からのお話も交えながら、ご紹介いたします。


ー 核となるのは自分自身

「幸せな生き方を考える上で私は3つの円を想像します。
中心にいるのが私自身です。そしてそれを囲むのが友人や家族などの身近な人、最後が仕事の関係者なんです。
自分を中心に置いているのは、『まず、自分が満たされるのが大切』と思っているからです。自分が満たされていなければ、他に貢献するためのエネルギーも生まれないから」(Aさん談)

自分が満たされる、これをAさんは『幸せな状態』と位置付けていました。
では、自分が満たされる幸せな状態とは?

「自分のありたい姿や、こうしたいと思う現実に近づいている、もしくは手に入れている状態が私にとっての幸せの定義です」(Aさん談)

さらに、
「思っているだけでは実現しないから、こうありたいと思う姿をより明確に描くことが大切」
と続けます。

Aさんがありたいと思う姿は仕事とプライベートでは異なるそうです。
では仕事とプライベートで共通点はあるのでしょうか?

「コンフォートゾーンを超える。つまり、今までやってきていることを継続するというよりもちょっと上、自分の枠から超えてチャレンジしているところが共通点かも知れないです」(Aさん談)

この『ちょっと上』というのがポイントのようです。
実現がたくさん具体化できれば幸せの貯金ができそうですね。

ありたい自分であるために心がけていることはありますか?

「言語化する。イメージだけだと明確にならないから、言葉にすることでより映像が見え自分の中でしっくりきます」(Aさん談)

幸せは憧れではなく自分の中心核にあり、それを日々実感する。その繰り返しがAさんにとっての幸せな生き方なのでしょう。
変わらぬ芯を感じるAさんの言葉に共感する方も多いのではないでしょうか。

ー 心のゆとり

「ちょうどここ1〜2年、幸せな生き方を感じる機会が多かったように思います。たわいもないことですが、家のリビングから見える風景や、ゆっくり珈琲をいただく時間にふっと幸せを感じます」(Yさん談)

山のぼりをする筆者にとって、情景が目に浮かぶお話でした。
山のてっぺんからの絶景はもちろんですが、のぼっている間にふと見つけた風景に癒されたり、山でいただく珈琲は格別だったり。
特別ではなくいつもの風景の中に散りばめられた光を見つけたとき、人はほっこりとした幸せを感じるものですよね。

「そんな幸せを感じるようになったのは最近のことです」
Yさんはゆっくり自分を振り返ります。

「20代のころはまだ世間を知らないし、自分の狭い範囲の中でしか物事を見たり考えたりできなくて、そんな『ふとした幸せ』を考える余裕はなかったです。
30代では結婚、出産、介護などこれまでになかった世界を経験しました。
40代になり子育ても落ち着き、自分の心に余裕を持てるようになりました。自分が満たされていることで仕事にも家族にも還元できるようになったなと」(Yさん談)

心の余裕ってどこから生まれるのでしょう。
自分が満たされていると実感するのはどんなときですか?

「やりたいことができているとき、自分が健康であるとき、そして周りの身近な人が元気でいてくれているときかな」(Yさん談)

やりたいことって昔からいろいろありましたか?

「そうだなあ、30代はあまりなかったかな。漠然とはあったかも知れないけれど、より明確にというのは40代に入ってからだと思います。
40代になってから考えるようになりましたね」(Yさん談)

Yさんのお話を伺っていると、20代、30代のころはやりたいことができずに我慢していたのではなく、目の前のことに一生懸命でベクトルが自分以外のところに向いていたのではないでしょうか。
心にも時間にも余裕のない時代だったかも知れないですが、そのときにしか感じ得ない満足度というのはあったのではないかと感じます。
だから、やりたいことを我慢して過ごしてきたというより、その時代にできることをしっかりやってきたものが糧となり、やりたいことをできる力を身につけてきたのかも知れないですよね。

余裕が生みだされるパターンってありますか?

「サイクルというのがあると気づいたんですよね。いいときと悪いときは必ずあって、1年単位でもあると思います。
悪いときは運気も下がっていると感じ、焦りにつながってしまっていました。でも、サイクルが見えるようになって、つまり落ち込むときと上がるときですね、悪いときは休むときだと思えるようになりました。
そのため、焦りがなくなり余裕が生み出されるようになったと思います」(Yさん談)

先が見えないと不安になるけれど、先が見えないのが人生のおもしろさでもありますよね。山と谷、自分が今どこにいるのか現在地を知るというのが安心につながる行為なのでしょう。
これも山のぼりと同じですね。

自然体だなあとYさんのお話を伺っていると感じます。
日々の小さな光に気づいてほっこりする。まさに五感の目覚めですね。

アンケートに寄せられたお話もご紹介してまいります。

ー 大切な人たちと共にある人生

「私にとっての幸せな生き方とは
『大切な人たちと共にある人生』
その中で、自分の天命を知り、自分を生かして人のお役に立てたらなお一層幸せです。

大切な人と共にあるとは、
すぐ近くに、そして遠くに、想いを馳せたら心繋がる人達がいてくれることに、日々感謝の気持ちを忘れずにいること。

自分の天命を知り役立てるとは、
自分自身にとって何気ないことでありながらも人に感謝されたり喜ばれたりするものを見出し、自分自身も楽しみであり、喜びであり、自分が活かされている、と感じる物事をすることで、それが誰かの為になり、そこに喜びと笑顔が生まれる循環が創出されること。

まだまだ道半ばではありますが
来年は一層この「天命を知る」を意識して生活したいなと思っています」(Mさん)

自分の存在意義が他と共にある。
自分を満たすには他が介在する。
これまでのお二人とは少し異なるニュアンスを感じましたが、微妙な価値観の違いが人、つまり個性を形成しているのだと改めて思いました。
大切なのはどちらがどうというのではなく、自分はどうなのか。
他を知り自分を知る。
美しい言葉のメッセージをありがとうございました。

ー ”いま”あることに感謝する

「人からどう見えようとも、不満、不平がなく、”いま”あることに感謝できていることができたら、きっとそれが幸せなのだと思います。
いわゆる、足るを知る、ということです。

自分にとっての幸せって何だろう?!と、考える機会を与えてもらえたことがありがたいし、身近な人のストレートな物言いに心配してくれている心を感じたときも幸せなのだと思います」(Tさん)

人は不満を見るか感謝を見るかで幸せの感じ方が違うと筆者も感じます。
最初のAさんの言葉に、イメージしたものを言語化することで明確化するというお話を『不満』になぞらえると、ふんわりと感じた不満も言葉にすることで現実味を帯びてくるというもの。
不満を言語化しなければふわっと空気のように消えてしまうのかも知れない。いや、心の中にわだかまりとして蓄積されてしまうのかも知れない。
ただ、感謝を言語化していれば、不満の空気はやがて心の中から排出されるかも知れない。
もし、人に蓄積できる空気に限りがあるのだとしたら、温まる空気をたくさん取り入れたいですよね。自分のためにも。
Tさんの短いメッセージには深い心を感じてしまいました。

ー インタビューを終えての考察

やめておいたほうがいいだろう、と思った事柄もそのときは一旦あきらめるのだけど、数日、あるいは数ヶ月、ともすれば数年経ってもやはりあきらめきれないことがあります。
つまり自分の心に嘘はつけないわけです。
自分が本当に求めていることから目を背けても、やはり自分に戻ってくる。
ならばあきらめるのではなく、どうしたらできるのかできる方法を考えて行動する。
それが筆者=私にとっての幸せな生き方です。
人の幸せは計り知れないけれど、自分の幸せなら実感できる。
私は誰かに幸せにしてもらいたいと思ったことはないけれど、誰かのおかげで幸せになったことならたくさんある。
ならば、私も誰かを幸せにすることはできないかも知れないけれど、誰かが私の何かで幸せを感じてくれることがあるかも知れない。
私にとってはそんな奇跡が少しあればそれで十分だなと思います。

少しずつ違っても核にあるのはみな自分で、それはあたりまえでもある。
自分を生きるのは自分だけだし、自分は他人を生きられないのだから。
そういう意味で、人との比較は無意味である。
人との比較は他人が他人を判断するとき、自分の中で判断がつかなくて使う材料にすぎない。
いつも答えは自分の中にあり自分の中にしかないのだから、時間をかけるべきは周りに流されない自分の核を持ち続ける力ではないか。
自分の核がしっかり座っていれば、きっと幸せな生き方につながっていく。

みなさんのお話を聴き、そんな風に感じました。

いかがでしたでしょうか?
座談会は1時間でありながらとても有益なお話を伺えていると感じています。
このまとめ記事は抜粋ではありますが、誰かの何かの気づきになれば主催者として光栄です。

*MATOI'sCAFEは2025年も開催いたします。
募集の方法を一部変えて行う予定ですので、気になる方はwebサイトのお知らせをご覧ください。


いいなと思ったら応援しよう!