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よよこ、新たな境地へ
衝撃的な初陣から1年くらい経ったころだろうか。
よよこは知り合いや友人に「プロフィール写真を撮ってほしい」と、
頼まれるようになった。
ブライダルで花嫁のポートレートを撮るのが好きだったよよこにとって、
プロフィール写真はその延長にあった。
気軽に公園や街中で撮影した「いい感じの写真」は、とても好評で
次第にいろいろな人からお願いされるようになった。
そんな折、あるフリーアナウンサーの女性から、
「白の背景で撮ってもらえないですか?」
と、依頼があった。
白の背景。
よよこはいつも緑が美しい背景でしか撮影していなかったので、
白の背景にピンとくるものがなかった。
ふと思い浮かんだのが、都内に友人が開いているギャラリー。
あそこなら白の背景がある!
友人に頼み込んで空いている時間にギャラリーをお借りし、
そこで撮影をすることにした。
しかし室内は外と違って光がちょうどよく入るとは限らない。
当時のカメラではISO800でも少し画質は粗いので、感度はあまりあげたくない。
そこでライトが必要になった。
しかし、よよこはスナップカメラマン。
持っていたのはクリップオンのストロボのみ。
スタンドも持っていなかった。
ただ3灯あったので、クリップオンのストロボをオフカメラとして使えば、部屋全体を明るくし撮影できる程度の状態に整えることはできた。
部屋さえ明るくできれば、あとはいつも通りに撮るだけだ。
室内でも「いい感じの写真」を撮ることができ、次第に室内での撮影の依頼も増えていった。
部屋全体を明るくすれば、やわらかい光に包まれた写真が撮れる。
しかし、
いい感じの写真は=いい写真とは限らない。
何かが足りない。
またしてもよよこの前に壁が立ちはだかった。
「もっといろんな光を創造したい」
ここからよよこのライティング修行が始まった。
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『よよこ、プロカメラマンになる』
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