にこにこしてると、いいことあるなぁと思った話
これは同じ日に起こった2つの話。
その日はオープン前の商品出しから18時までのシフトでほぼ丸一日入っていた。
お昼頃、いらっしゃいませと声をかけたお客さんから不意に「朝からお姉さんおられましたか?」と聞かれ、なぜかなと思いつつおりましたとお伝えすると、「やっぱりお姉さんだ!私今日上の会でイベントやってて、朝通った時にものすごく笑顔が素敵なお姉さんがいるなぁって思って、私もあんなふうに接客しなきゃって思ったんです!」と言われた。
びっくりしたがそんなふうに思ってもらえるなんて嬉しかった。
そんな話をしてもらったあと、お弁当を買って下さり、ありがとうございました!と言われた。
「こちらの方こそ声をかけていただいて本当に嬉しかったです。イベントが大盛況になることを祈ってます」と伝えてお見送りをした。なんだか私が元気をもらった。
夕方頃、マダムがお店の前でこちらを見てくださってたので接客を始めると、「今日はワインに合わせようと思って」と話してくれた。「赤ワインか白ワインか決めておられますか?」と聞くと、「どちらも飲むわねぇ」とのこと。
試食用のデリを食べていただきつつ、「私は合わせるの素人ですがこちらやこちらは白ワイン、こちらは赤ワインに合わせると美味しかったですよ。」などと会話し、一つ一つ丁寧にデリを選んでもらった。
すると、お会計が終わる頃「ごちそうさまでした。あなたに相談してお買い物ができてとっても楽しかったわ。また来るわね」と最後言ってくださった。
「ごちそうさま」の言葉を食べる前に聞いたのは初めてだったが、なんだか自分の接客を丁寧に包み込んでくれる温かな言葉でとても和やかな気持ちになった。
10年以上前、アパレルで働いていた時も遠くの方から1人の若い女の子がこちらを見つめたまま入店してこられて私の前に立ち止まると「お姉さん、光ってました。遠くからすごく光って見えました!」と言われたことがある。
笑顔でいらっしゃいませ、と言うのは、こんなにもお客さんを引き寄せられるのだと今回のことで改めて身をもって感じた。
マザー・テレサの言葉をつい最近目にした。
私の思考の元は人に親切でいたい、ということだ。
私と接点を持った人が、ほんの少しでも楽しい気持ちや幸せな気持ちになって欲しいと願って接客をしている。
だからこその笑顔なのだ。
仕事中に限った話ではないが、にこにこしていたいなと思う。
運命もいい方に引き寄せられていくのではないだろうか。