大学生がブラジリアン柔術をはじめているらしい
最近、柔術道場で大学生や20代の人たちの入会が増えているようです。
大学生の入会が増えている
最近、入会者が多い、特に若い人が多いという話を柔術関係者から聞きます。コロナ禍で接触の多い格闘技は避けられると思っていたので驚きました(注1)。
大学生の入会が増えたことをシュラプネル柔術アカデミーさんはデータを出して記事にしています。学生限定のお得なキャンペーンも実施中だそうです。
日本各地でこの傾向があるようです。岩手にある盛岡ブラジリアン柔術アカデミーさんのツイートや
新宿にある和術慧舟會 Hearts の代表の大沢ケンジさんのツイートでも大学生が増えていることがわかります(和術慧舟會は総合格闘技のジムですが、柔術クラスがあります)。
大学と大学生の状況
コロナ禍の今、大学の授業はほとんどがオンライン形式で行われています。パソコンを使った通信教育ですね。そのため大学生は、大学に行かず自宅でパソコンの前に座りっぱなしです。いわゆるキャンパスライフは全くありません。私は大学で教員をしています。大学生の息子もいます。ですから、今の大学生が置かれている状況をそれなりに理解しています。
この状況は秋以降も続きます。講義に該当する授業はおそらく今年度はオンラインのままです。大学もいろいろ模索をしていますが、昨年度の状態に戻すには時間がかかります。大学は、他の組織に比べ、人数が多く、通学距離が長く、クラス構成が複雑で、さまざま集団から構成されているため感染症対策が立てづらいのです。
大学生が柔術をはじめるメリット1:サークルみたいな経験
柔術をはじめるとキャンパスライフで味わえるはずだったことを経験できます。また、それ以外にもメリットがあります。
柔術はひとりではできません。道場なり、サークルなりに入ることになります。そこで色々なひとと知り合うことができます。ある意味ではサークルに入るようなものです。大学と年齢層は違いますし、男女比も偏っていますが、サークルライクな活動ができます。道場のブログなどを見ると、いろいろ楽しそうにしている様子を垣間見られると思います。
今は試合がないのでちょっと事情が違うのですが、サークルのような楽しい雰囲気や盛り上がり、充実感についてこの記事が参考になるかもしれません。私が所属するVISCAのメンバーで試合に出たときについてまとめた渡邉さんの記事です。
サークルみたいとは書いてみたものの、会費を払った集まりですから、なにかを強制されることはまずありません。普段なら飲み会のようなイベントもありますが、参加しなくても全く問題ありません。それで問題が生ずるような道場は異常です。移籍しましょう。
メリット2:運動不足&ストレスの解消
柔術は運動不足&ストレスの解消になります。ずっとパソコンの前に座っていると間違いなく運動不足になります。私の場合、オンライン授業や会議で家から一歩も出ない日ですと、せいぜい1000歩くらいしか歩きません。 apple watchによれば26 kcalしか消費しませんでした。
オンライン授業では、課題も多くストレスがたまります。ひとにもよると思いますが、ずっと家にいると煮詰まります。若者の場合は自宅でも一人暮らしでもけっこうストレスがかかるのではないかと思います。
柔術で身体を動かせば、運動不足とストレスを一気に解消できます。柔術は全身運動ですし、慣れるとゲーム性のある攻防を楽しめます。ジョギングやジム通いは習慣づけるまでが大変ですが、柔術なら仲間もいますから自然に習慣化します。これで運動不足は解消です。また、運動にはそれ自体ストレスを軽減する効果があります。身体を動かすだけでなく、道場で人と会って何気ない話をするのがストレス解消になる人も多いようです。
メリット3:社会人の知り合いが増え、将来のイメージをもてる
社会人の知り合いが増えることは、大学生にとって大きなメリットだと思います。普通の大学生ですと、大人の知り合いといえば、親、親戚、教員、アルバイト先の上司くらいです。近しい相手とは、大学生くらいの年齢ですとそれほどコミュニケーションを取らないことも多いです。
柔術道場にはさまざまな大人がいます。道場ではフラットな人間関係が作られるので、さまざまな人たちと窮屈でない気楽なつきあいができます。年齢もさまざまですし、職業もバラバラです。いわゆるビジネスマンの人が一番多いですが、業種は様々です。他の人々の職種も多様です。個人事業主の人もいますし、弁護士、医師、介護士など資格をもって働く人もいます。私のような教員もいます。
いろいろな大人と知り合い、話をすると、世の中にはいろいろな職業があって、皆さん楽しく暮らしていることが良くわかります。これは、大学卒業以降の自分の将来を考える上で重要な情報を与えてくれます。大人になっても楽しく過ごせるということを知るだけで、将来への不安は減りますし、具体的なイメージを持てるようになります。
メリット4:それ自体楽しい
そして、柔術それ自体がとても楽しいものです。まず身体を動かすと単純に爽快感を味わえます。また、柔術の場合は、子供同士でじゃれ合うような素朴な楽しさもあります。さらに技術を身につけ、上達することも大きな喜びです。ブラジリアン柔術は指導体系が確立しているので、続ければ誰でも上達できます。成長することは何歳になっても楽しいものです。そして、大学生なら我々おじさん達よりも圧倒的に早く成長できます。その成長を感じることはとても楽しいことに違いありません。あと、上にも書きましたが気のおけない人たちと過ごすと楽しいですよね。
楽しいことがあるだけで、生活はずいぶん変わります。別にゲームでも漫画でもよいのですが、どちらも最近はネット経由のことが多いので、オンライン疲れがとれません。柔術で、体を動かす楽しさ、成長する楽しさ、人と過ごす楽しさを味わってみるのも良いかもしれません。
大学生に対するメリットとして書いてきましたが、重要度の違いこそあれ、これらのメリットは年齢や性別にかかわらず誰もが享受できるものです。いろいろな事情があると思いますが、コロナ禍が落ち着いたら、興味がある方は道場をのぞいてみてください。なお、見学ではなく体験することを強くお勧めします。見学なら道場のSNSを見たり、練習の様子を窓から覗くだけで十分です。1時間以上あるクラスを見学しても、超絶にヒマで、手持ち無沙汰なだけです。見学はあまりお勧めしません。
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注1:この記事は単純に入会を勧めるものではありません。コロナ禍にあって、感染予防に対する考え方も状況もひとさまざまです。種々の状況を考慮の上、ご自身で判断をしてください。
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