テクニックを使う練習1:気づきが大切
スパーリングはブラジリアン柔術の魅力のひとつです。ただし、初心者のうちは、やられてばかりで魅力を感じづらいことが多いようです。また、スパーになると「頭が真っ白になる」、「力任せになってしまう」、「習ったテクニックが使えない」と初心者の方からよく聞きます。この問題の解決につながる練習方法をいくつか紹介したいと思います(長くなるので4つくらいに分けます)。
きっかけ
まず、書こうと思ったきっかけをからはじます。
ツイッターで「スパーになると頭が真っ白になる会員さんにどのような指導法がよいか」という質問に橋本知之選手が答えていました。
具体的に回答するのはなかなか難しい質問です。単純にテクニックの習得に関する問題ではないので、ひと工夫が必要かもしれません。
解決のひとつのヒントとして山脇悠佑選手のツイートがありました(橋本選手の質問に直接関連しているツイートではありません)。山脇選手はnoteでも参考になる記事をたくさん書いています。
このような気づきがあると自然にテクニック重視になると思います。ただ、自分で気づくのは簡単ではありません。また、指導者が「気づきなさい」といくら言っても、テクニックの重要性を解いても、練習をする人の心の中の問題ですから外からの声がけでは限界があります。
気づいてもらう環境づくり(練習プログラム)
山脇選手が感じた「テクニックを使うことによる感動」、これに気づきやすい環境づくりが必要です。
テクニックを使いこなすには反復練習が必要です。そのあたりのことをこのnoteに書きました。
たくさん反復練習をすればテクニックも身につき、いずれテクニックを使う楽しさに気づくかもしれません。とはいえ「とにかく繰り返し練習しなさい」と言われても、楽しくなければやりません。初心者にとってどんな役に立つのかわからない練習にモチベーションは上がりません。また、はじめたばかりの柔術に人生をかける人はほとんどいないので(趣味なので)、つまらなかったらやめます。つづきません。
逆に言えば、楽しければつづきます。ですから、スパーリングでテクニックを使うことの楽しさ、おそらく、達成感や成功体験と呼ばれるものを、初心者でも感じやすい練習プログラムで実施するのが効果的です。
気づきは主観的なものですが(心の中のものですが)、環境を変えることで気づきやすさは変化します。柔術でいえば、練習プログラムを変えれば別の楽しさが見えてくる、例えば、テクニックを使う楽しさに気づくこともできるようになります。
「だから、そのプログラムを知りたいんだ」という話になると思います。が、長くなったので以下のnoteに続きます。
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