天パよ、強く生えろ
「大学生 天パ」と検索をかけてもメンズパーマの情報しかでてこない。
大学生で天パロングの女の子が探しても探しても見つからない。
これが最近悩みだ。
高校生までは天パが嫌で縮毛矯正をかけていたが、成人式後でそれをやめた。
最初は天パの対処の仕方が分からなかったが、研究を重ねるうち「カーリーガールメソッド」というものに出会い今では調子がいい日は髪をおろして外に出かけることができるようになった。
カーリーガールメソッドとは元々髪にカールやパーマの癖を持つ人のため海外で考案されていた方法で最近日本の天パガールの間でも広く話題になりつつある。
この方法で天パを生かせるようになってきた頃から言われる言葉がある。
「外国人みたいにクルクルだね!」
これを言われると嬉しさ半分悲しさ半分複雑な気持ちになる。
なぜなら天パを活かせていると感じる一方自分のような天パは日本人にはいないと言われているように感じるから。
念のために言っておくと外国人が嫌なのではない、日本人である私が外国人みたいだと揶揄されることにどうしようもない違和感があるということだ。
さきほどの言葉の根本にはくるくる天パは日本人には極めて少ないという感覚が蔓延っていることが関係していると思う。
そしてこのような感覚や意識はどこで生み出されているのか。
これは断言できる、教育の場だ。
中学校の時、高校の時、道徳・総合の時間に多様性の授業があった。
その時に出てくるのは、肌の色・体格・文化の話。
白い肌の人も黒い肌の人もいるね、かねこみすずの詩に習って「みんな違ってみんないい」というがそこに日本人同士の違いは出てこなかった。
一重、日に焼けやすい肌、低い鼻、太りやすい体質、太い足、そして天パ。
これら個性は最初から見えていないようで、後にコンプレックスとして追いかけてきて、隠すことに躍起になっていく。
その結果天パを矯正する人が増え、天パが消える。
しかし日本人にだってぐるぐる天然パーマはいる。
天パ撲滅計画はいまだに全国で進行中だ。
どうか全国の同志たち、隠すのはやめて一緒に天パライフ送らない?
なんてね?笑
松澤