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潮目の上の解(一旦)

  今すぐにでもこの世のどこかにポッカリ空いた穴ぼこをみつけなければ大変だ。それはまぶたの裏にはじまる意識の先に見つけるのでもいいし、おでこと下腹部に均等に気を集めて飽和に向かう感触の先にというのもいい。時期はすでに臨界に近く一旦の選別は完了しているから実態は一旦確定している。迷いの中であればそれが実態だ。各自の実態の中で穴ぼこをできる限りあっさり見つけ、それでも決して深く入り込んではならない。開口部に立つ者誰もがすでに好奇心で災いを食らう段階にないのは真としても、介入の深度はときに純な魂の個性によっては良い加減を外し得る。目安は十尺程度がいい。そういう標高で広がる世界に気づくなら素直にそれが解(かい)であることにも気づく。

要するに、世界は今そういうときだ。
そのように一旦の今を生きろと。
一旦。

マティ フラット
2023.02.25

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