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高校数学10分プログラミング(数学B編 4.確率分布と統計的な推測)11日目「母集団分布を考える」
マガジンリスト > 数学B編 4.確率分布と統計的な推測 > 11日目 課題
おはようございます。
本日は、高校数学10分プログラミング(数学B編 4.確率分布と統計的な推測)の11日目です。
本日の課題は、母平均、母標準偏差を計算するプログラムを作成することです。
母集団と標本
まず、母集団と標本について解説しておきます。
母集団
調査対象となる数値、属性等の源泉となる集合全体。
(※統計学の目的の一つは、観測データの標本から母集団の性質を明らかにすることである。)
標本
母集団の部分集合。
無作為標本
無作為抽出法(ランダム・サンプリング)によって選ばれた標本。
母集団分布
母集団における変量の分布、平均値、標準偏差を、それぞれ 母集団分布、母平均、母標準偏差 という。これらは、大きさ 1 の無作為標本について、変量の値を確率変数とみたときの確率分布、期待値、標準偏差と一致する。
課題
1, 2, 3の数字を記入した玉が、それぞれ2個、3個、5個の計10個袋に入っている。これを母集団として玉に書かれている数字の母集団分布を与え、母平均$${m}$$、母分散$${\sigma^2}$$、母標準偏差$${\sigma}$$を計算するプログラムを作成してください。
ヒント
母集団分布については以下のようになります。
$$
\begin{array}{c||ccc|c}
\hline
X & 1 & 2 & 3 & \mathrm{計} \\
\hline
P & 2/10 & 3/10 & 5/10 & 1 \\
\hline
\end{array}
$$
この母集団分布を利用して、母平均、母分散、母標準偏差を計算するプログラムを作成します。
上記の解説のところであったように、母集団分布、母平均、母標準偏差は、大きさ 1 の無作為標本について、変量の値を確率変数とみたときの確率分布、期待値、標準偏差と一致します。これを利用して、母平均、母分散、母標準偏差を計算するプログラムを作成します。
プログラム
ヒントを踏まえて、課題の母平均、母分散、母標準偏差を計算するプログラムは、以下のように記述することができます。
// 母平均、母分散、母標準偏差の計算
void setup(){
// 確率変数の値
int[] x = {1,2,3};
// 母集団分布P
float[] p = {2.0/10.0, 3.0/10.0, 5.0/10.0};
// 母平均の計算
float m = 0;
for(int i=0;i<3;i++){
m =
}
// 母分散の計算
float v = 0;
for(int i=0;i<3;i++){
v =
}
// 母標準偏差の計算
float sigma =
// 母平均、母分散、母標準偏差の値をコンソールに出力
println("母平均 :", m);
println("母分散 :", v);
println("母標準偏差:", sigma);
}
ソースコード1 母平均、母分散、母標準偏差を計算するプログラム(未完成)
ソースコード1では、母平均を m 、母分散を v 、母標準偏差を sigma として計算しますが、計算式は未完成です。
これらの計算式を追記してソースコード1を完成させてください。
なお、スケッチ名は「MeanValue_etc_StatisticalPopulation」としてください。
それでは、よろしくお願いします。
MK's papa