高校数学10分プログラミング(数学Ⅱ編 3.三角関数)1日目「弧度と度数との間の変換を考える」
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おはようございます。
本日は、高校数学10分プログラミング(数学II編 3.三角関数)の1日目です。
本日の課題は、角度を度数から弧度、弧度から度数に変換するプログラムを作成することです。
度数と弧度との関係
角度を表す単位として、度数(°)の他に、弧度(ラジアン)があります。これらの関係は
$$
180^{\circ} = \pi \mathrm{ラジアン}
$$
で表すことができます。したがって、同じ角度を弧度で表したときを$${ \mathrm{rad}}$$ラジアン、度数で表したときを$${\mathrm{deg}}$$ °とすると、度数を弧度に変換する式は、
$$
\mathrm{rad} = \frac{ \pi }{180} \mathrm{deg}
$$
となり、一方、弧度を度数に変換する式は、
$$
\mathrm{deg} = \frac{180}{\pi} \mathrm{rad}
$$
となります。
課題
次の角を、度数は弧度に、弧度は度数に変換して、それらの結果をコンソールに出力するプログラムを作成してください。
(1) $${30^{\circ}}$$ (2) $${45^{\circ}}$$ (3) $${60^{\circ}}$$ (4) $${90^{\circ}}$$
(5) $${ \frac{3}{2} \pi }$$ (6) $${\frac{3}{4} \pi}$$ (7) $${\frac{2}{15} \pi}$$ (8) $${2 \pi}$$
ヒント
Processingでは、これらの変換を行うための関数が用意されています。度数を弧度に変換する関数は radians 関数になります。
radians(angle);
angle:角度(°) float型
返り値:角度(ラジアン) float型
一方で、弧度を度数に変換する関数は degrees 関数になります。
degrees(angle);
angle:角度(ラジアン) float型
返り値:角度(°) float型
今回はこれらの radians 関数や degrees 関数を利用して、課題を度数から弧度、弧度から度数に変換してください。
また、Processing では、円周率$${\pi}$$が
PI
で準備されているので、この PI を利用してください。
プログラム
今回の度数は弧度に、弧度は度数に変換するプログラムの一部を示しておきます。
// 与えられた角度について
// 度数を弧度に、弧度を度数に変換するプログラム
void setup(){
float deg; // 角度(°)
float rad; // 角度(ラジアン)
// (1) 30°
deg = 30.0;
rad = radians(deg);
println("(1)", deg + "°→ ", rad + "(ラジアン)");
// (2) 45°
// (3) 60°
// (4) 90°
// (5) 3/2 π
rad = 3.0/2.0*PI;
deg = degrees(rad);
println("(5)", rad + "(ラジアン) → ", deg + "°");
// (6) 3/4 π
// (7) 2/15 π
// (8) 2 π
}
ソースコード1 度数を弧度に、弧度を度数に変換するプログラム(未完成)
ソースコード1では、課題(1)と(5)についてプログラムを作成しています。残りの(2)-(4)、(6)-(8)についてもコードを追記して、プログラムを完成させてください。
それでは、よろしくお願いします。
MK's papa