協議会で気になること
ある方の指導案の最後に珍しく授業者の想いが書かれていた。これを見て、私はとても共感した。私が最近感じているモヤモヤはこれだったのかと。
最近の協議会では、教材論が話題になることが多くなったと思う。教材論はとても大切だと思うが、少し行き過ぎているのではと感じることもある。この教材論での話が辛くなってしまうのは、色々と知っている詳しい人しか話せなくなるということ。
例えば、ある授業者が長さの授業をしたとする。
その協議会で「長さは直接比較→間接比較→任意単位→普遍単位が当たり前」「まず直接比較が当たり前だろ!勉強不足だ」「〇〇大学の〇〇先生が書かれている論文を読んでないのか…」みたいなことが言われたら初任はもちろん、教材について精通している人以外話せなくなる。
(そして、そもそももしかしたらそのいわゆる定説が絶対なのかは実はわからないので、クラスによってはいきなりの普遍単位もアリかもしれない。しかし、その強い論によって打ち消される可能性もある。)
だから、私は教材論はほどほどにし、授業を見て思ったことを言せる温かい場にすることが大事だと思う。そうすれば、みんなが話せる。なぜなら思ったことを言えば良いから。立場や経験によって、みんなが違う見方をしているからこそ、そこで自分の見方が深まるのではないか。
「そんな見方もあるんだ!」と。
そういう協議会が愉しく、実りがあるのではないだろうか。