才能が全てではない!数学のメンタルとは?
数学においては、とかく生まれ持った能力で決まるのではないかと思われがち。確かに、一部の能力(例えば、計算スピード。参考https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20039944)
しかしながら、計算スピードなどは、この計算機の発達した時代には無用の長物(他国では、小学生でも電卓を使用しているようです。)ですし、ある程度改善はします。生まれつきの差も、ある程度は克服可能です。
今回はそんな生まれつきどうこうの話ではなく、メンタルのお話。とくにセルフエフィカシーについて。
この概念は、1977年にBanduraによって提唱された概念で、簡単に言ってしまうと
『能力に対して、結果を出せるぞ!』
という信念。
数学のセルフエフィカシーについて調べている研究は結構あるようです。
アメリカに住む男女329人の高校生を集めた以下の論文では
(http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0361476X85710296)
事前にメンタルモデルと、エフィカシー、さらに不安度をテスト。その上で数学のテストを課したところ、
数学のエフィカシーは成績に強い相関があった!
男女に数学のセルフエフィカシーの差はない!
エフィカシーが高いほど、不安度も低い!
などの報告が。とにかく良いことずくめ。
では、セルフエフィカシーはどのように育めばいいのでしょうか?
今回は、一般論で4つほど。
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