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「九九」の暗唱

いんいちがいち、いんにがに、いんさんがさん・・・

と皆様が小学校時代、唱えていたであろう、「九九」

これの意味って考えてみたことありますか?

それは、計算練習の準備体操なのです。


私は以前から、

「算数・数学は体育と一緒」

と授業のくくりをしていました。

体育の先生からは突っ込まれるかと思いますが・・・

まずは受ける準備(着替え)をして、
グラウンド、もしくは体育館に集合します。
基本みんな授業前にやりますよね。

中学生、高校生における「数学」の授業のでいうところの、
筆記用具や教科書ノート準備して席についている。

では、体育の授業では始まってすぐ何をするでしょうか…

準備体操

ですよね。

これが、数学における、「九九」なのです。


え、

え、

ええっ!

何言ってるの?

って思いでしょう。

でも考えていけば、わかってもらえると思います。


小学校低学年で、準備体操の仕方を習うのですが、
最初は先生や係の子のやり方を真似っこするのです。
膝の屈伸、足首クルクル、アキレス腱伸ばして、ぴょんぴょんする。


「九九」も一緒。
最初は意味も分からず、唱えております。

その時は、「しさんじゅうに」ととなえても、
4を3回足すから12になる、
と計算の意味なんか考えません。
4×3=12
ですが、あくまでも「しさんじゅうに」です。

屈伸も、膝裏のすじを伸ばして、縮めて、をしている、
なんて考えませんよね。

で、繰り返しやり方、パターンが進めば、どんなときにも無意識で出てきます。

スポーツやる前に無意識に屈伸や足首クルクル、するのと一緒のように。

そうして、何かやるときに無意識で出てくるようになれば、どんな時でも使えるのです。

だから、最初はただ意味も考えずに唱えてみる。
そのあとで時間があるとき、本格的にやろうかなぁ~と思った時に意味を考えてみればいいのです。

ちなみに、日本で生まれたこの「九九」の暗唱、
生み出した方はすごいなぁ~とおもいます。
それによって、暗算できる子が増えるのですから。

3×9

というのを見た瞬間に
「さんくにじゅうしち」
と出てくれば、解けるのです。


「九九」の暗唱なんかやらせなくてもいい、
全部コンピューターが計算してくれるのだから、
計算も電卓でやればいい。

と思っている方々がたくさんいますが、
頭は使わなければ、退化します。

頭の使い方がわからなければ、
頭は使えなくなる一方です。


「九九」を唱えるのは、その一つでしかないですが、
その後に大きな影響を与えます。

勉強嫌いな子は、まず、「九九」を唱えるところから始めてみては?








私は決して机に向かうことが大切とは思いません。
「勉強」は頭を使うための「トレーニング」だと思います。
だから、「勉強が好き」という人は「練習大好き」と同義だと思っています。


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