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現代哲学を広める会を主催しています。 現代数学を広める会を主催しています。 仏教を…

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現代哲学を広める会を主催しています。 現代数学を広める会を主催しています。 仏教を広める会を主催しています。 精神科医です。 今後ともよろしくお願いします。

最近の記事

とても分かりやすい実数の連続性の理解の仕方

とても分かりやすい実数の連続性の理解の仕方 ・数学の基礎  「実数の連続性」という考え方があります。  これは微分・積分、解析学の基礎になっているので高校や大学で習います。  教育に初等教育と高等教育というものがあるとすると日本の高校は高等学校とはいいながら初等教育を教えるところなので「実数は連続である」ということを刷り込もうとして大体それに成功します。  ところがそのせいかどうかは分かりませんが大学で習う「実数の連続性」の説明は普通の大学生にはとても難解に感じます。  

    • 哲学のパラドックスの解決法ー「自分は何も知らないことを知っている」「真理というものはないのが真理である」

      哲学のパラドックスの解決法ー「自分は何も知らないことを知っている」「真理というものはないのが真理である」 ・日本人と哲学の関わり  私たちは明治以降に真理や真実を探究し始めました。  それ以前にも真理や真実を探究する活動はあったかもしれません。  明治以前と以後の大きな違いはその方法として近代西洋哲学を使うようになったことです。  それ以前の日本にも真理や真実の探究活動はあったかもしれません。  朱子学や陽明学などの宋学はそういう匂いがします。  我々が普段使う

      • 哲学とphilosophyの違いーphilosophyの方が哲学より広いはずだった

        哲学とphilosophyの違いーphilosophyの方が哲学より広いはずだった ・年季の違い  philosophyを翻訳したのが哲学です。  翻訳なので意味が同じなら良いのですが若干違います。  phylosophyの方が意味が広いことを説明します。 ・意味の広さ  日本語の「哲学」は欧米語の英語のphilosophyとは違いがあります。  翻訳語によくあることですが元の言葉と違いが出ます。  簡単に言えば哲学よりphilosophyの方が意味の範囲が広

        • 逆算と逆算から学数学ー分数の割り算はなぜひっくり返してかけるのかー逆算と逆数

          逆算と逆算から学数学ー分数の割り算はなぜひっくり返してかけるのかー逆算と逆数 ー神は自然数を創りたもうた。他は人間のわざであるー                 レオポルト・クロネッカー ・逆算という言葉  「神は自然数を創りたもうた。あとは人間のわざである」  これは代数学を公理化して現代代数学の創始者の1人と言われるレオポルト・クロネッカーという数学者の言葉です。  小学校では逆算という言葉を習うようです。  私は知りませんでしたが私の小学校の子供がそう習って

        とても分かりやすい実数の連続性の理解の仕方

          白川静考

          ・白川先生の本の読みやすさ  故白川静先生は漢字学者だ。  こと漢字関係については博覧強記の碩学だ。  長男の出産の時に病院の売店に白川静の漢字についての文庫本がおいてあったので子供の名前を考えるのに役に立つかと思い数冊買っていた。  その中に『中国の神話』という本があった。  当時は全部は読まなかったが12年間ずっと印象に残っていたので今回また子供の出産があったので完読してみた。  結局12年前の子供も今回の子供も中国古典由来の名前はつけなかったが『中国の神話』という本自

          ニュートンと太陽系を例とした簡単な構造主義

          ニュートンを例とした簡単な構造主義 ・簡単な構造主義の例  構造主義とは全体を形成する要素と要素の関係からのみ全体を理解する考え方です。この際、要素も関係も全体も明確にします。  対象をモデル化したり理論化して見ると言ってもいいかもしれません。ポイントはそれ以外の見方を排除することです。要素や関係や全体以外の見方以外では対象を見ません。別の見方をしたければまた別の仕方で対象を形成する要素や関係や全体を規定します。その上でそのモデルを作ったり理論を作ったりします。  現代哲

          ニュートンと太陽系を例とした簡単な構造主義

          かんたんな哲学や仏教と精神と心の関係

          かんたんな哲学や仏教と精神と心の関係 ・哲学の研究対象の変化  哲学は森羅万象の真理を研究する学問でしたが時代が下ると人間の精神やこころの中でも知性的な部分の研究に焦点が絞られていきます。  例えば例えばフッサールなら「現象」、ラカンなら「想像」、デリダなら「現前」というように精神の一部に関わる言葉を研究するようになります。逆に精神の要素や機能の中でも感情のようなものは哲学の範囲から外れてゆきます。多分哲学の研究対象が絞られてきたのではないかと思います。例えば「感情とは何か

          かんたんな哲学や仏教と精神と心の関係

          かんたんなお金とは何か

          かんたんなお金とは何か ・お金は必要  お金は必要なので多少いい加減でもお金がないわけにはいきません。ですからお金は信用が大切ですが信用が薄いものもお金のように扱われる場合もあります。お金を適当に扱うと経済危機が起こってしまうので国や国際社会でしっかり管理するように努力しています。 ・貸借と売買  お金は貸し借り出来ることが大切です。また交換や取引などの決済手段になります。  お金が貸し借りできると言う事はお金が生じる、お金を作る上で大切です。  ただ貸し借りではお金を

          かんたんなお金とは何か

          かんたんな聖書と宗教(キリスト、イスラム、ユダヤ)の死生観と考え方

          かんたんな聖書と宗教(キリスト、イスラム、ユダヤ)の死生観と考え方 ・聖書系宗教の死生観  聖書を元に成り立っている世界の宗教の代表がキリスト教、イスラム教、ユダヤ教です。  世界の言論の世界では強力な影響力と発言力を持ちます。  これらの宗教は共通点も相違点もあります。  これらの宗教の共通点で特に日本人の多くに理解されてない、誤解されているのはこれらの宗教が持つ死生観です。  我々は何かを分かった気になろうとする学習の特徴があります。  ですから分かったような気になっ

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          かんたんなお釈迦さまの教育と勉強と学習

          かんたんなお釈迦さまの教育と勉強と学習 ・お釈迦さまはどんな教育と学習で悟ったか  ここではお釈迦様が悟るため信者にどのような方法を説いたかではなく、お釈迦様自体がどんな学びの結果、悟ったかをまとめてみます。  お釈迦さまは悟って仏陀になりました。  お釈迦様が悟れたのはお釈迦さまに解決したい問題と解決しようという問題意識があったからです。  仏典によってお釈迦様の生涯はある程度分かっています。  しかし我々一般人にはお釈迦様が自ら悟った内容ほど、お釈迦様自身がど

          かんたんなお釈迦さまの教育と勉強と学習

          分かりやすい時計を使った構造主義の説明

          分かり易い時計を使った構造主義の説明 ・腕時計と構造主義  腕時計を使って構造主義を説明してみます。  今見ることがない振り子をエネルギー源とした柱時計を想像してもよいでしょう。  電子機器がついていないのと外部と繋がっていなくても動いて機能しているのがポイントです。 ・時計全体の一部しか使わない  時計は時計全体の一部しか使いません。  時針と分針と秒針からなる時計盤です。  3本の針の指すところを示すために文字盤があり、針がどこを指すかで時計を読みます。

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          超かんたんにわかる、ニーチェの思想

          超かんたんにわかる、ニーチェの思想 ・目標 中高大生の社会のレポートに役立ててもらうのを目標に説明する。 ・最近の風潮  昔の聖書文化圏では全ての物事の存在の根拠は神だった。  近代ヨーロッパでもそうだ。  19世紀に自然科学が発展してもこの考え方は常に念頭に置かれてきた。  神を信じる、信じない、不可知論者である遺憾にかかわらずだ。  近代哲学、モダニズムの開祖はデカルトだ。  座標幾何学や物心二元論、要素還元的方法論を創始した。  「我考える、故に我あり

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          かんたんな現代思想の結論、ニーチェ、ソシュール、ヒルベルト

          かんたんな現代思想の結論、ニーチェ、ソシュール、ヒルベルト ・結論から  現代哲学はニーチェ、ヒルベルト、ソシュールで出来上がっている。  つまり19世紀末、20世紀頭には現代哲学は結論が出ている。  現代思想はその後の20世紀の展開は注釈、敷衍、解説、解釈のようなものだ。  デリダは現代哲学を分かり易くまとめようとした人で参考書を書いてるようなものだ。 ・象徴  汝の神を象るなかれ、というのは聖書の十戒だ。  偶像崇拝禁止で有名でのちのヨーロッパの新教徒革命

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          超かんたんなソシュール、構造主義、言語

          超かんたんなソシュール、構造主義、言語 ・言葉とは何か  言葉とは表すものと表されるもので構成される。  何かを表すのには言葉以外の方法もある。  言葉とは有限な記号列だ。  記号列で何かを表せる、これは簡単なようである。  しかし奇跡的なことと見ることもできる。  これを奇跡的なことと見ることが出来ると、あるいはその時初めて「言葉とは何か」ということを根源的に考える準備ができると言える。  そうでなければ皮相的で浅薄な議論しかできない。  同時に逆な見方が

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          かんたんな空と哲学の発展史について

          かんたんな空と哲学の発展史について ・空の理論は意外とかんたん  大乗仏教の空の理論は難しいと思っていた。  私が仏教を勉強し始めたのは15歳の時だ。  高校1年の社会科でクラス全員が各々が別々の思想家を発表することになった。  その時私は釈迦の発表をすることになった。  そこで岩波文庫のベックという人の本を読んで勉強して発表した。  発表後先生が怪訝な顔をして「何の本で勉強したの?」と聞かれたことを覚えている。  ベックは19世紀のドイツ人でその後神智学に進

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          東洋思想を使って頭をよくする

          東洋思想を使って頭をよくする ・「いい」の反対は「悪い」?  「いい」の反対は「悪い」か?  「いいの反対は悪い」と考える事もできる。  しかし「いいの反対は悪い」でないと考えることが出来る。  後者の考え方から新しい認知の仕方を習得することが出来る。  新しい考え方を習得することはそれ自体が認知機能の向上につながる。  物事はいろんな考え方で考えれるようになった方が認知機能が高い。  1つ新しい物事の考え方が増えれば分かり易くその1つ分だけ認知機能が上がる。

          東洋思想を使って頭をよくする