計算ミスを減らす方法【算数からやさしく解説】
この記事の主な内容
計算ミス
計算ミスを減らすためには、ミスを予防することとミスを発見することが重要です。
計算やノートの取り方の工夫を通じてそもそものミスの数を減らすアプローチがミスの予防です。
そして、検算を通じてミスを見つけるアプローチがミスの発見になります。
この二つのアプローチを活用することで計算ミスを減らすことができます。
ミスの数を減らすには
はじめに、計算スピードと計算の正確さはトレードオフだということに注意しましょう。
ある計算問題を1時間かけて解くのと10秒かけて解くのでは正答率は言わずもがな1時間かけて解いたグループの方が高いでしょう。そのため計算ミスを減らすには様々な有効な方法がありますが、計算ミスを減らそうとする過程である程度スピードが落ちてしまうのは覚悟しなければなりません。
早速、計算ミスをする原因として最も多いのがノートの書き方です。
具体的には、文字や数字が判別しづらい、数や式が密集している、筆算と式が入り混じっている、などが挙げられます。そのため、解答はノートに広くはっきりと書くようにしましょう。
また、式と筆算に関しては、式を左揃えに書いて、筆算をノートの右側1/3くらいにまとめて書くのがおすすめです。
そして、計算ミスをする方の多くは解答のステップを1つ2つ飛ばしてノートに書いているという傾向があります。式のステップを飛ばしてしまうと、後から見直しをする際に混乱してしまって反って時間の無駄ということになってしまう可能性もあります。加えて、式を省略しようと頭のなかで計算を試みると、左辺から右辺に移項した際の符号を間違えたり足し算や掛け算の小さなミスが生じてしまいます。
そのため、一度頭のなかで計算を試みてすぐに答えが出ない場合は計算過程を飛ばすのではなく丁寧にその式を書くべきです。
ミスを見つけるには
先ほどのセクションでは、計算ミスを防ぐ方法としてノートの書き方と式を飛ばさないことを確認しました。しかし、いくらミスを減らそうと努めても、起きてしまったミスに関してはどうしようもありません。すでに発生したミスを発見しようとするプロセスが検算になります。
検算の方法は問題によって一つ一つ異なりますが、一番基本となるのが式を辿ってミスを発見する方法です。多くの場合計算ミスは式と式の間に潜んでいます。移項するときの符号ミスや約分した時の割り算ミスなどはここで見つけられるでしょう。
また、因数分解した関数が元の関数と一致するか展開して確認したり、2次方程式の解を元の2次方程式に代入して成立するか確認することによっても計算ミスを防ぐことができます。これらは問題文の条件と答えを比較してミスを発見する方法です。
最後に、確率が1を超えてしまってはいけないことや直径3・高さ2の円柱の面積が18を超えているなど、そもそも答えだけ見て正解でないと分かるものがあります。これらは定義を利用してミスを発見する方法です。
まとめ
この記事では、計算ミスを減らす方法として予防することと発見して修正することを提案しました。ノートへの書き方の癖を直したり、検算を行ったりすることによって、計算ミスを行動によって減らすことができます。また、計算ミスを減らすには慎重になる意識を持っていることも必要です。計算ミスの心理的要因と物理的要因に対処することによって、その頻度を減らすことができます。
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<文/須藤>
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