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おすすめのマスクまとめ(感染症予防を始めたい人へ) - サッカリンテストについても

今はコロナ禍です人生を脅かすブレインフォグなどの後遺症が起こる(そして、感染回数が増えるほどその確率は上がる)重大な病が流行り続けています。
「コロナ後」ではありません。
インフル予防と思ってこの記事を見た人は「まだコロナが流行っている」ということを忘れないでください。(ただ5類に移行され、政府はまともに対策をしなくなり、マスコミが報じなくなっただけです。)

感染症対策の基本はマスクです。
感染性呼吸器粒子(IRPs)を吸い込まないこと、そして吐き出して感染を拡大しないことの2つの効果が期待できるのがマスクです。(IRPsとは、エアロゾルや飛沫と呼ばれたものの総称としてWHOが用いる術語です。)

誤った情報がある場合、指摘してください。


おすすめのマスク

全て自分が購入して利用したことがあるものです。

N95、DS2 マスク

N95やDS2という規格を通ったマスクが存在します。(これらの厳密な定義は調べてください。)
これらのマスクは一定の能力が保証されています。
そしてよくある主張である「息がしにくい」というのは誤りです。高性能マスクの中にはそのようなものもあるでしょうが、すべてがそうではありません。例えば以下に紹介する3MのVflex 9105J(S)は吸気抵抗、排気抵抗ともに低く、呼吸はしやすいです。
多くの場合はオーバーヘッド型のマスクになっています。
(普通のマスクは耳に紐をかけるが、オーバーヘッド型は紐が左右に繋がっていて、頭と首で固定する形。より高いフィット感を得られる。上の動画のマスクはオーバーヘッド型)
高いレベルの感染予防には、このレベルのマスクがやはりおすすめです。

(DS2) 3M VFlex 9105J (9105JS)

高性能マスクは基本的に値段が高いですが、これは1枚あたり100円程度で比較的値段が安いです。
なお、ノーズワイヤー部分にノーズパットはついていません。
値段と性能の兼ね合いを考えると、かなりおすすめです。(見た目が不格好なのが欠点か。)
サイズにはレギュラーとスモールがあります。
顔が小さい女性ならスモールサイズが良いと思います。
男性は小顔でなければひとまずレギュラーサイズを買うことを勧めます。

(N95) 3M Aura 1870+

1枚あたり200円近くするので値段は高いです。
VFlex (9105J)と比べて装着の快適さは高いです。
ノーズワイヤー部分にノーズパット(ゴム?)があり、鼻のあたりの痛みを感じることはほぼないと思われます。
個人的にはこれが今まで使った高性能マスクで最も装着の快適さが高かったです。
見た目も韓国のマスク(KF94ではやった形)に近いかたちをしていて、高性能マスクとしては悪くない見た目です。

(DS2) ヤマシン Zexeed 6240

1枚あたり300円くらいします。
特徴としては、「ナノフィルター」というフィルターが使われており、これは洗っても性能低下が著しくないという点です。
個人的にはマスクを洗って再利用はしたくないですが、2重マスクをする場合の外側のマスクとしてならそのような利用もありかなと思っています。
(なお、DS2規格を取っているZexeed 6240自体は洗うことは推奨されていないようです。それは規格をとっている都合によるものだと思います。同社の他の製品には洗ったときの性能低下が低いよといったことが書いてあります。)
もともとアジャスターが付いていて、フィット感を高める工夫がなされています。
サイズは少し大きめだと思います。

ブルーシールドマスク

これはDS2もN95も取っていないマスクですが、個人的にはおすすめです。
ノーズワイヤーは金属ではありませんが、結構フィットする感覚があります。
Fタイプ(フリーサイズ)は小顔な人には紐が長い気がします。
その場合、紐を結ぶとよいです。
ブルーシールドマスクの紐は特殊で、3,4回強めに引っ張ると長くなるようになっています。そのようにして伸ばした後に結べば「結ぶと短すぎる」も解消できます。(マスクバンドの利用も一手です。詳しくは別の節「マスクのTips」で書きます)

FタイプとSタイプがあります。
個人的にはSタイプのほうが顔にフィットする感覚がありますが、人によってはSタイプだと喋っているときにずり落ちてきやすいようです。
また、4層と5層があります。5層のほうが長時間の利用を想定しているので、5層がおすすめです。4層は呼吸が楽とありますが、5層もかなり楽です。
とても使い勝手が良く、つけ心地のいいマスクです。
見た目も悪くないでしょう。

パイオニアシステムのTwitterより引用

アマゾンでは子供用かどうかがわかりにくいので、「サイズ」が「ふつうサイズ」か「子ども用」かに注意すること

マスクに対する誤解 (ウイルスは素通りする etc)

  1. マスクの目はウイルスより大きいから無意味である
    「マスクの目はウイルスより大きいから無意味だ」というのは誤りです。
    マスクは帯電処理が施されており、それにより強力に粒子を引き付け捕集します。
    そのため、この能力が失われる原因となる「洗濯して再利用」などが勧められないわけです。
    また、帯電処理の能力は時間経過で落ちていくため、可能なら複数回マスクを交換することが勧められます。(複数日にわたって利用するのはNG)
    特に、濡れた場合には交換するのがおすすめです。

  2. 普通のマスクは顔との間に隙間があるので、そこから全て通り抜ける。したがって無意味である
    まあ、そんなわけないのは実際にマスクをつければ分かる話です

  3. 見つけ次第追記

マスク着用時に重要なこと

  1. マスク表面をベタベタ触らないこと
    使用しているマスクは汚いです。話していてずり落ちてきたマスクを手でがっしり掴んで上に戻す人がいますが、それはしてはいけないことです。
    それでもずり落ちてきたら直す他ないので、そもそもずり落ちてこないマスクを利用することが大切です。

  2. ノーズワイヤーをしっかり曲げてフィットさせること
    マスクを着用しているのに、鼻のワイヤーをしっかり曲げずに利用するせいで隙間が大きく空いている人をしばしば目にします。
    せっかくマスクを付けるのですから、フィットさせて利用しましょう。

  3. 自分の顔にあったマスクを使うこと。
    人によって合うマスクは様々です。息の漏れが少ないマスクほど防御力は強いと考えて、自分にあったマスクを探しましょう。
    (すこし合わないマスクのフィット感を向上させる方法を「マスクのTips」節で紹介しています。)

  4. ユーザーシールチェックを行うこと
    ユーザーシールチェックとは、マスク着用時に行う「適切な装着ができているか」のテストです。これを行い、漏れがなるべく少ないと感じられるマスクを利用しましょう。
    以下の動画を参考にしてください。

マスクのTips

マスクのフィットを上昇(漏れを低減)させる

1.紐を結ぶ
長さを調節できる結び方がおすすめです。下の画像の結び方を行うと良いです。

ちゃおらす より引用

2.マスク紐のアジャスターを使う
手作りマスク用のものですが、普通のマスクにも使えます。
こういうやつ↓ (百均にもあります。ハンドメイドコーナーにあるはず。)
https://amzn.to/3Wsjh0b

マスクのアジャスター

3.マスクバンドを使う
後頭部でマスクを固定するやつです。
こういうやつ↓
https://amzn.to/4jqySqX

マスクバンド

呼吸しやすくする

呼吸しやすいマスクには2つの指標があります。
1. 吸気抵抗と排気抵抗
2.口元に空間ができる(これがかなり大きい)

1はDS2マスクとかならその抵抗がカタログスペックとして公開されていますので、そのなかで比べてみましょう。

2は立体型のマスク(上で紹介したものならこれです。)であればよいです。
いいマスクというのは基本的にこれです。
口元に空間があると、快適です。

暑さを軽減する

これも口元に空間があるマスクを使えばかなり良くなります。
マスクと口がくっつくことが不快なのです。

マスクがちゃんとフィットしてるか確かめたい人へ (サッカリンフィットテスト)

マスクがしっかりつけられているかを確かめる方法の一つとして、サッカリンフィットテストというものがあります。
サッカリン(甘味料)を溶かした水を噴霧し、マスクに隙間があれば甘みを感じるというものです。

本格的なキットは下のようにかなりの値段します。(ここではもっと廉価にできる方法を紹介します。)

もうすこし安く済ませる方法として、超音波ネブライザーや、超音波式の小型加湿器を使ったものがあります。
これを紹介します。(このテストをより良質にする方法や誤った記述があれば教えて下さい。)

必要なもの

1. ネブライザー(加湿器)
2. サッカリン (アマゾンだと安く手に入らないが、ヨドバシ・ドット・コムに売ってる)
https://www.yodobashi.com/product/100000001006298512/
3. 大きめの袋
です。

https://www.yodobashi.com/product/100000001006298512/

やりかた

あくまでも、これは正確なサッカリンフィットテストではないことに留意してください。(「たくさん噴霧」とかいう言葉を下で使っているが、キットにはその噴霧量が指定されている)
普通にフィットテストキットを買ったほうがいいかも。

【用意】
1. 10mLの温水に8.3gのサッカリンを溶かす。
2. ほんの少しだけその液体を取って、それを100倍希釈した溶液を作る 
【実施(感度テスト)】
甘みを感じるかどうかをテストするものです。
2で作った100倍稀釈溶液をネブライザーに入れて、袋の中に顔を入れ(マスク着用)、その中で噴霧する。
味を感じるかを確認。
たくさん噴霧しても味を感じない場合には、サッカリンテストはダメかも。
【実施(フィットテスト)】
感度テストのあと口をゆすいで甘みを取り除く。すこし休んで新鮮な空気の中で口呼吸もしましょう。
ここからはマスクを付けてください。ユーザーシールチェックをお忘れなく(「マスク着用時に重要なこと」の節の4項目目に記載したものです。 https://youtu.be/J8XoIy2LhCE?si=95ZZCEMJKfRh4s_C&t=109)。
1で作ったサッカリン溶液をネブライザーに入れて、袋の中に顔を入れ(マスク着用)、その袋の中で噴霧する。
甘みを感じるなら、それはマスクがフィットしていない証左となります。

参考

3Mのサッカリンフィットテストキットの説明です。
https://multimedia.3m.com/mws/media/998611O/ohs-432.pdf

以下のページには
「The fit test solution is prepared by adding 83 grams of sodium saccharin to 100 ml of warm water.」
とあります。
https://www.osha.gov/laws-regs/regulations/standardnumber/1910/1910.134AppA


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