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「なんで勉強しないといけないの?」子どもからの問いにどう答えるのか

「勉強しなさい!」「宿題やったの!?」、日々お子さんにこんなことを言っている方はとても多いと思います。かつて私も、子ども時代、何度となく言われました。

で、、、言われたからといって、、、な状況もしっかり記憶しています。

「勉強しなさい!!」でする子どもがいるとしたら、そもそもそういう発言も不要ですよね。鶴の一声、とは行かない現実。なんとか無事に机に向かわせたとしても、やっつけ仕事状態で、ただただ鉛筆の芯の無駄遣いということも多いと思います。子どもにとって、勉強が完全に他人事なんですよね。

中学受験が本格的になる5、6年になると親や塾からの締め付けも強くなり、「なんで勉強しないといけないの?」と、不服そうに質問してくることもあります。

そんな時、みなさんはどう答えますか?
「しないと志望校受からないよ!!」
「余計なこと言ってないで、さっさと勉強しなさい!!」
「いい学校に行った方が将来のためよ」
いろんな答えがあるかと思います。

私は、そんな子どもの質問(一種の愚痴?)に対して次のように答えます。

大きくなった時に、少しでも選択肢が多くなるように勉強するんだよ。
たとえば、レストランに行った時、メニューにあるたくさんのお料理の中から好きなものを選ぶのってワクワクするし、楽しいよね。せっかくの外食だし、食べたいものを食べたいよね。
でも、もし、太郎くんに渡されたメニューには1品しかなくて、それしか選べなかったらどう?それがもし好きなものならいいけど、そうでなかったとしても、それしか食べれない。他の人は、いろいろ選んでるのに、嫌じゃない?ずるいって思わない?勉強頑張って知識をつけておけば、将来、何にでもなれるし、自由に選べるよ!

年齢によって例え話の内容は変えますが、基本的には選択肢が増えるということを伝えます。

保護者さんから、子どもの幸せってなんでしょう?と聞かれたことがあります。その時も「選択肢があること、自由に選べる環境、状況でいること」とお話ししました。バイトの求人などでも、学歴欄に「高校卒以上」「大卒」などと書いてあるの見ますよね。もうその時点で、はじかれてしまう人たちもいるわけです。本当はそのバイトをこなす十分な能力があったとしても、門前払いです。世の中はこういった線引きに満ちています。

高校で文系・理系の選択を強いられる場面でも、理系の文系への変更はできても、逆はありません。理系で文系の大学を受けられますが、文系では試験科目の問題で理系は受験できません。なので、選べるだけの余地があるなら、どちらでもいいかなぁと思うのであれば、理系に進んでおいてもいいのでは?と考えています。もちろん、文系で進みたい道がはっきり、くっきりしていればそれはそれでOKですが。

親の心子知らず。
子どものためを思って教育に力を入れても、なかなか思うように進まない、場合よっては関係がギクシャクすることもあると思います。全ては子どもの将来のため、幸せのため。
この辺りを少しお子さんと話をすることで、共有できるといいかなと思います。


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