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翌年の計は前年12月にあり 翌年へ向けて教員が準備できること


ぼちぼち、定期考査も終わりはじめる頃。
結果が出始め、一喜一憂する生徒たち。

年末までの2~3週間は、
生徒にとっても若干余裕の出る頃だと思います。

ここで、教員としては、
生徒にしっかり振り返りをしてもらい、
来年に向けての目標設定をして、
充実した冬休みをすごしてもらうための準備の絶好のチャンスです。

まさに、
翌年の計は12月にあり
そう思う亀きちなのです。

そこで、この時期にどのような指導を行っていけばいいのか、
その概略をまとめてみることにします。

後日、各学年については個別に触れていきたいと思います。

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なぜ、12月のこの時期に来年の準備をするの?


一年の計は元旦にありといいます。
昔からある言葉で、
1年の計画を、気持ち新たな元旦に立てましょうという意味ですよね。

私は、
元旦には、すでに立てた計画を実行に移す、
スタートの日だと思っています。

そうすると、元旦から充実感が訪れます。
年明け初日から、
こんなことができた、ここまで進めることができた。

特別な日だからこそ、ちょっとだけでもいい。
前進しておくことが、大切なのではないかと思うのです。

ましてや、
1月から3月は、本当にあっという間に過ぎ去ってしまいます。
受験生の人にとっては、人生を左右する人も多いことでしょう。

ですから、少しだけ息を抜くことのできる今、
翌年の準備をしておくのです。

冬休みはただでさえ、
年中行事に振り回されることが多いですから……


定期考査の振り返りで 2学期の成長を実感


まずは直近で行った、定期考査の振り返りからです。
自分の勉強のスタートはどうだったのか、
集中具合は?効率は?
自分のテストの手ごたえは?

そのあたりを、きちんと文字で書き起こしてもらいます。

その中で、3学期にはどうすればいいのか、
来年の目標も合わせて書いてもらうといいでしょう。

文字にして残す
⇒教員がチェックする
⇒返却する

この流れは、やはり定番として実践しておきたいところです。

中学2年



先生への通知表


私は教員時代は学期末には必ず、
生徒に通知表を書いてもらっていました。

そのときの理解度、教えやすさ、ためになったか、クラスの雰囲気、
そして、教員に向けての言葉(ほんとはこれが一番の目的(笑))

生徒を評価する以上、
教員も評価されてしかるべきだと考えます。

会社でも今はボトムアップから変革をする時代。
トップダウンでの変化では、変化の理解に時間がかかり、
破綻する会社も出てくることでしょう。

一番のお客(生徒)からの評価は大切に受け止め、
冬休みの間の教員の研鑽の材料としてみてはいかがでしょうか。


冬休みの宿題を早めに渡す


この部分は忙しい時期なので、
実践することが難しいかもしれませんが、
私自身が実践していたことです。

定期考査が終わって、
数日後にはもう冬休みの課題を渡してしまうのです。
そして1回目の提出日を終業式の前々日あたりに設定します。

そうすると、生徒は継続的な勉強をせざるを得ません。
せっかくテスト勉強をして、
脳が知識で満ち溢れている状態ですから、
それを無駄にするなんてもったいない。

生徒にとっては少々しんどいかもしれませんが、
最初はそこまでレベルを上げなくてもいいと思うので、
きちんと学習習慣をつけさせておきたいところです。


プライベートの計画も立ててもらう


冬休みや翌年の計画を立てるときに、
勉強の計画ばかり立てる人もいるかもしれませんが、
ぜひ、プライベートの計画も立ててみることをおすすめします。

生徒も教員も。
そうすると、勉強も波が出ます。やる気にも波が出てきます。
モチベーションUPにつながります。


最後に 呼びかけておくことが大切


来年の計画を立ててもらうというのは、
生徒にとってはまだ実感はないかもしれません。
来年度何するかも分かっていないのになにすればいいの?
という状態ですね。

ですので、そういう場合には、
「年明け最初の授業で、年間計画書いてもらうから準備しておいてね」
と投げかけておきます。

そうすうと、生徒は冬休み中に考えざるを得ません。
プライベートも勉強もごっちゃでかまいません。

形としてまとめていくときに、
それらが整理されていくのですから。

翌年の計は12月にあり
せひ、お試しを。


【試してみよう】
・この時期に翌年の計画を立ててみよう
・今の時点での反省事項を洗い出そう
・教員も生徒から評価してもらおう


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