見出し画像

勉強の「覚える」ってなんだろう

勉強において、「覚える」ってどんなことだと思いますか?

よく学校や塾の授業なんかで「ここ覚えてね」と言われますよね。
特に暗記科目でよく言われると思います。
そして「覚えてきた〜?」なんて言われて確認テストを受けさせられたりしますよね。

私はこの勉強における「覚える」という言葉は、まだ少し本質的ではないなと思っています。

どういうことかと言うと、もっと根本に大切な要素が隠れていて、そっちで言い表した方が本質を捉えているのではないか、ということです。

「覚えた」というと頭にインプットされた状態が容易に思い浮かびますね。


では、一度テストで問題を解く場面を想像してみてください。

例題です。

万有引力の法則を発見した物理学者は誰でしょう。


答えはニュートンです。

さて、今あなたは「覚える・覚えた」の本質を実際に体験しました。
もちろん、正誤に関わらず例題を解いた人はきっと体験しているはずです。

ではその本質とは何なのでしょうか。

ズバリ、「思い出す」ということです。

先ほどの例題を解くときに「誰だっけ」と思い出そうとしませんでしたか?

例えば「りんごの逸話」や「プリンキピア」、「羊のような毛量の見た目」などから思い出したり、あるいは「万有引力の法則と言えば」とすぐに思い出せた人もいるかもしれません。
思い出し方はさまざまだと思います。

ただ、必ず「思い出す」ということをしましたよね。

私はこれが「覚える」ということの本質だと思っています。

問題を解く時には必ず「思い出す」ということをするし、「覚えた」というのは「思い出せる」状態を指すので、こちらの方が勉強において本質的と言ってもいいのではないでしょうか。

そして何より、この「思い出す」ことを意識して勉強をすることが、覚えるためには重要になってきます。

試験本番で問題を解く時に、どのように思い出すか

先ほどのニュートンの例題で、「りんごの逸話」や「プリンキピア」、「羊のような毛量の見た目」、などから思い出したのであれば、それとニュートンを結びつけるような作業が勉強です。

「りんごの逸話」や「プリンキピア」は物語として、「羊のような毛量の見た目」は見た景色として、それぞれニュートンと結びつけてあげるということです。

他にも身近なことで言えば、道を覚える時に「ここ曲がったら角にコンビニがあってしばらく行くと右手に市役所が見えて...」といった感じで、景色と道を結びつけますよね。

これこそ勉強における「覚える」です。
何かと結びつけて「思い出す」んです。

もちろんその結びつけの仕方はたくさんあります。
語呂なんかは分かりやすいですよね。
ただ他にも、「教科書の右下に書いてあった」とか「赤でアンダーラインを引いた」のような結びつけ方もあります。

「ここ勉強してる時ちょうどカラスがうるさかった」とか、「トイレ我慢してたな」みたいに、ほんの些細な感情やくだらないことでもいいんです。
だって、くだらないことでも「思い出」は思い出せるでしょう?

一度で覚えられなくても、何度間違えても、「覚えられなくて何度も間違えた」という思い出として結びつけるんです。
覚えられなくてたくさん間違えてしまっても、思い出が増えて思い出しやすくなるからラッキーじゃないですか。

だから勉強は十人十色なんです。
全く同じということなんてありません。

いい意味で、勉強は割と自由です。

だからこそ、できる限りその自由さを有効活用したいですね。


あなたは意識して「思い出す」という勉強をしたことがありますか?
もしなかったのであれば、何かを覚えたい時に

何と結びつけて思い出すか

を意識してみてください。

あるいは、覚えるためには「思い出す」ことが大切なんだよと、周りの人に教えてあげてください。

それで少しでも自由に勉強ができるようになるのであれば、勉強を教えている身として嬉しいです。


長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
他にも勉強に関する記事を書いているので、よかったら読んでみてください。

そしてぜひ感想をお聞かせください。




いいなと思ったら応援しよう!