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デザイナーとメーカーをつなぐ。Material Bank Japanがスタートしました!

こんにちは。Material Bank® Japanです。

私たちが2年以上をかけて準備を進めてきたMaterial Bank® Japanが10月18日にスタートしました。これを機に、Material Bank Japanのサービスについて、代表の中沢が紹介いたします。


〜Material Bank® Japanについて〜
建築士やインテリアデザイナーが建材のマテリアルサンプル(壁材、床材、ファブリック、タイル…など)を各ブランドから取り寄せるマテリアル選定の過程には様々な課題があります。インテリアを彩るマテリアルを選び出し、手配し、手に取り、そして決める。そういった一連のプロセスの中には、多くの手間取る作業が発生しています。それらの解決するために、Material Bank® Japan は、「1ウェブサイト・1箱・1晩」での建材選びを実現します(1つのウェブサイトで多数ブランド・複数カテゴリーにまたがるマテリアルを素早く探すことができ、24時までの注文を1つの箱に入れて最短翌日朝お届け)。同時に、建材メーカーとデザイナーのスムーズなコミュニケーションをサポートし、問い合わせや手配の手間を削減します。
Material Bank® Japanコーポレートサイト

Material Bank® Japanのデザイナー、メーカー、それぞれのメリット

まずは、Material Bank® Japanのメリットについて、デザイナーさん側、メーカーさん側からお伝えしていきます。

ーーMaterial Bank® Japanについて、デザイナーさんのメリットを教えてください。

✅マテリアル選定&取り寄せが簡単に
✅インスピレーションが湧く
✅デザイン検討の効率化
+サステナブル

デザイナーさんのメリットを一言で言うと、マテリアル選定にまつわる作業がシンプルになる、ということです。

Material Bank® Japanを使ってマテリアルを選び取り寄せをすると、デザインを考えるマインドのまま使いたい建材を探し、取り寄せにかかる事務的作業を最小限にすることで、思考が分断されずに作業を進めることが可能になります。そして、そのデザインイメージがフレッシュなうちにマテリアルサンプルの実物を手にして、プロジェクトを進めることができます。

Material Bank® Japanを見にくるだけでインスピレーションが湧く、そういったサービスを意識しています。

▲インスピレーションが湧くパレット・空間から建材サンプルの取り寄せもできます
▲Material Desk™という機能から設計をイメージして、そのままオーダーすることも可能

また、サンプルは返却することができ、回収した後もきちんとリユースしていくので、「もったいないので」と取り寄せを遠慮する気持ちを持たずに、オーダーできるという部分もメリットだと思います。

▲建材サンプルの到着から返送まで

ーーMaterial Bank® Japanを活用するメーカーさんのメリットはなんでしょうか?

メーカーさんは、大きく4つのメリットがあります。

自社商品を知ってもらいやすくなる
デザイナーさんの案件情報を手に入れられる
サンプル送付に割く手間を省くことができる
データ活用した商品開発・営業リソースに役立てられる

これまで知り得なかったデザイナーさんとの繋がりが生まれやすくなるメリットがあります。Material Bank Japanには、デザイン案件をお持ちのデザイナーさんだけがご利用いただいているので、効率よく発信ができるようになっていることも大きなメリットだと言えます。また、デザイナーさんとメーカーさんがスムーズに対話が始められるよう、メーカーの営業さんに連絡ができる仕組みも提供しているので、より効率的なやりとりができる仕組みになっています。

タイミングよくアプローチがしやすくなる点です。サンプル発注時にデザイナーさんの案件情報が届くので、タイムリーなアプローチがしやすくなり、自社商品のマテリアルがどういった種類の物件種別に役立つのか、設計のどのフェーズにあるのか、それぞれのデザイナーさんの状況に応じてお声がけしやすくなります。

Material Bank® Japanはメーカーさんの商品サンプルをお預かりするので、サンプル送付に割く時間と手間を省略することができます。多くのケースでは、自社でサンプル送付をするよりも早くデザイナーさんのお手元にお届けができるため、そういった点でも嬉しいお声をいただいています。

商品の企画・マーケティングといった戦略立案の面においても貢献できると考えています。Material Bank® Japanのデータ分析の仕組みを使うことによって、メーカーさんの商品がどう受け入れられているか理解でき、その情報をもとに、営業リソースの改善・商品開発にも繋げられるはずです。

「1サイトで探す。1箱ですぐ届く。」Material Bank® Japanだからからできること

ーー Material Bank® Japanの強みはどんなところにありますか?

参加メーカーさんの圧倒的な多さ。さらにそれらのメーカーさんが実サンプルを預けてくれていることです。これにより、ありとあらゆるマテリアルがすぐに取り寄せられるというのが大きな特徴です。具体的な数でいうと、200ブランド、50,000SKU以上をラインナップしています。

Material Bank® Japanは、この業界に求められるロジスティックスの要素を独自に開発・検証し、それを実行するサンプル管理に特化した自社運営の倉庫を持っているという点も強みです。リユースを含めた管理を可能にするようなシステムをつくり上げました。

▲倉庫の様子(一部)

他にもこんなメリットがあります。

✅建材の探し方が多様。パレットやブランドなどからアプローチできる
✅案件ごとの建材パレットを作成でき、プレゼン資料にできる
✅サンプル発注時にクライアントにも同時複数箇所送付可能

Material Bank® Japanは、デザインの発想の起点となりながら、プレゼンテーションまでサポートする仕組みを整えています。

また、出荷に関してもデザイナーさんのイメージが湧くようなパッキングにも力を入れています。デザイナーさんのプロセスに寄り添うために、マテリアルの見せ方も美しくする方がより効率的だと考えているからです。

▲ 注文したマテリアルが入ったボックス

メーカーさんの中でも管理しきれないマテリアルを取り揃えていたり、それをデザイナーさん目線で美しく届けたりすることは、かなり本気の投資をしないとできないことなので、実際に使って体験していただけると嬉しいです。

ーー Material Bank® Japanをサービスを利用することで期待できることを教えてください。

Material Bank® Japanは、配送を集約しているサービスだと言えるのですが、そのことによって3つの良い点があります。

1つめは、デザイナーさんにとってプロジェクトの管理がスムーズになることです。1箱で届くので、案件ごとに仕分けができ、ひと目でわかりやすく使えます。

2つめは環境負荷の低減です。たくさんのメーカーさんのサンプルが同時注文されて1箱でお届けするので、サンプル取り寄せにおける個別配送の数を大幅に減らすことができます。

デザイナーさんから見ても集約して取り寄せた方がサステナブルになるのですが、今後はその度合いを可視化していく取り組みをおこなおうとしています。米国でスタートした、建築・デザイン業界の環境課題への対策を促進する「CIP(Carbon Impact Program)」の日本版を開始しました。サービスの正式公開時点で、すでに約30社のメーカーとの加盟をいただき、今後もこの取り組みは拡大していくと考えています。

最後は、配送数を減らすことによる業界全体の配送の総量削減です。今後社会的課題となってくる配送ドライバーの不足の問題にも応える施策になると思っています。

▲これまで個別で届いていた建材サンプルが1箱に

ーーサステナブル素材のラインナップについても教えてください。

建材メーカーさんの企業努力には目を見張るものがあり、特に昨今はそれぞれの観点でサステナブルであるということを追及した素材が生まれてきています。

さらに、デザイナーさんだけでなく、クライアントである施主さんもサステナブルの素材を選びたい、デザインプロセスをサステナブルにしたいという声もよく伺います。

Material Bank® Japanは、そうしたメーカーさんの企業努力の賜物である、サステナブルに関する商品を、探しやすくご用意することによって、デザイナーさんが建材を見つけやすい環境を提供しています。今後も拡充していく予定です。

Material Bank® Japanにはデザイナーのみなさんの〝声〟が欠かせません

ーーMaterial Bank® Japanは、実証事業期間に、サービスをアップデートさせてきました。先行利用してくださったデザイナーさんやメーカーさんからその使い心地についてどのような声が寄せられていますか?

デザイナーさんからは、「本当に早く届いてびっくりした。まとまっているし、返却できるので便利」「頑張らなくても整理整頓ができ、散らかっていた事務所が片付けやすくなりました」という嬉しい声をいただきました。

また、「ワーク・ライフ・バランス」に関する意見もありました。

それまではマテリアルを見るためだけに場所を移動しなくてはいけなかったり、マテリアルの打ち合わせをするために集まらなくてはならなかったり、といった点がMaterial Bank® Japanを使うことで解決できるようになった。加えて、デザイナーさんのライフステージが変わっても仕事をやめずに続けられそうである、という声もいただきました。

デザイナーさんの業務について調査してみると、内装系のデザインのプロジェクトだとマテリアルに関する作業に約3割の時間が充てられていることがわかりました。マテリアル選びには実物が必要になるので、Material Bank® Japanはデザインを考える前後の作業をサポートできている、生産性が向上すると思っています。

メーカーさんからは、実証事業期間中に今までお付き合いのなかったデザイナーさんや企業さん、また知らなかった案件に繋がったという嬉しいお声をいただいています。それがデザイナーさんにとっても良い出会いだったという声も届いていますので、双方をお繋ぎするサービスになれたのだと実感しています。

新規の案件・商品検討に繋がったり、スペックイン営業ができたり、そういう事例が出てきています。

ーー アメリカで始まったMaterial Bank®。日本で始まるMaterial Bank® Japanでは、デザイナーさん、メーカーさんの双方の意見を取り入れてスタートすることを心がけていますね。

Material Bank® Japanは、単にアメリカにあるものをそのまま移植したら良いとは考えていません。もちろん、アメリカでもデザイナーさん、メーカーさんの課題を解決したいという魂の部分は共通していますが、デザイナーさんもメーカーさん、クライアントにとっても、わかりやすく便利だったり、メリットがあったり、自分たちのプロジェクトを進めていく上でこういう使い方ができるというイメージを持ってもらうことが大事だなと思っています。

実際に、デザイナーさんから「使いこなすか否かでパフォーマンスが全然変わる」という声もいただいているんです。我々はそういう声を耳を傾けつつも、それぞれの方たちに使いこなし方を丁寧に説明しながらサービスを拡充させていく、というのがとても重要だと思っています。

また、イベントという形で意見交換をおこなっています。ウェビナーをご覧いただいた方もいらっしゃると思いますが、サービスの内容の詳しい話からぶっちゃけた業務の話まで話すこともあります。

もう少しスモールグループでいくと、マテリアルバーやマテリアルナイトと呼んでいる会で、デザイナーのみなさんをオフィスにお招きして、対面でディスカッションをする機会を頻繁に設けています。

▲デザイナーさんをご招待して意見交換をおこなったマテリアルバー

ーー最後に、これからMaterial Bank® Japanを利用する方たちへひと言お願いします。

デザインの領域において、マテリアルを使う側であるデザイナーの人も、作る側であるメーカーの人もこのサービスを使うことによって、圧倒的に良い仕事ができるようになった、パフォーマンスが上がったなど、そうした使い方ができ得るものだと思っています。
みなさんのそれぞれの目線で使っていただいて、新たなマテリアルとの出合いやワーク・ライフ・バランス向上といったものになってくれたら、この上ない幸せです。ぜひ体験していただけたらと思います。

▲10月12日におこなった記者発表会では、有限会社永山祐子建築設計 建築家 花摘 知祐さんにご登壇いただき、「Material Bank® Japan」の正式公開と全国にサービスエリア拡大をアナウンスさせていただきました。


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