【プレミア品】ジョン・ウォーターズ「 ピンクフラミンゴ特別編('97米)」
1972年公開の「ピンクフラミンゴ」は、ジョン・ウォーターズ監督・脚本・製作・撮影・編集による自主映画なのですが、一部のアングラ映画館で上映され、そのあまりの内容から「史上最低の悪趣味映画」と呼ばれて、「酷いもの見たさ」の物好きの皆さんが支持してカルトムービーになりました。
結局この映画は世界中で公開され、1万ドルで作られた作品が最終的に600万ドルの興行収入を上げるヒットになってしまい、ジョン・ウォーターズの名を一躍有名にしました。
日本では映画評論家の故・佐藤重臣が主催した世界中のアングラ映画を収集する黙壺子（もっこす）フィルムアーカイブの上映会で、1980年代初頭にトッド・ブラウニングの見世物ホラー映画「フリークス」との二本立てで興行を数年間行いました。この上映会で私は観たのでしたが、世の物好きな文化人・ミュージシャンも観に来て、彼らの口コミで評判になったのです。
内容は書くのも憚られる最低さです。巨漢のオカマ・ディバイン主演で、卵しか食べない母親と変態の息子、覗き趣味がある妹とトレイラーハウスに住んでいます。
ある日地元の三流新聞がディバインを「世界で最も下品な人間」と紹介したところから、「俺たちの方がもっと下品だ」と主張するマーブル一家との下品競争が始まります。もう、書いていてイヤになる映画ですが、私は確かに観たこともない種類の映画だと認めざるを得ませんでした。
生きた鶏をお互いの裸体に叩きつけながら激しくセックスをするマーブル夫婦と、道端の犬の糞を拾って食べるディバインとの、息詰まる下品合戦の火蓋が切って落とされます。因みにどちらも本当にやってます！
その後、1997年になって15分のフッテージが追加されて再上映され、このDVDはそのバージョンである「特別編」です。その後、無修正版DVDも出たみたいですが、私が佐藤重臣の上映会で観たのはオリジナルの無修整版でした。
因みにこのDVDは絶版で、Amazonマケプレやヤフオクではとんでもないプレミア価格で取引されてますが、だいたい6000〜7000円が中古価格の相場のようです。未開封だと万はします。今回、もしメルカリで売れなかったらヤフオクに出します。
「ピンク・フラミンゴ 特別編('97米)」
ディヴァイン / デヴィッド・ロカリー / ジョン・ウォーターズ
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