UEFNで制作【CLIMB UP👆🗻👇】

いずみ

2023年8月5日 11:09

▶️制作した島のテーマ

グラインドレールの上を走って跳んで登る！そして駆け下る！
上手にレース運びを出来た時の爽快感を味わってもらいたいゲームです。
CLIMB UP👆🗻👇 CODE:7415-5634-6538

▶コンセプトと世界観

アスレチック要素ありのレース
島を渡りながら次々と山登りをして行く
アイテムの使い方に気づき、タイム短縮をする楽しみを感じてもらいたい
水、火、風、氷と景色の変化や文脈を楽しんでもらいたい

熱さで体力を失う前に駆け抜けなくてはならない火山
ジュースを飲んで駆け抜けよう！

恐れずにジャンプをすることでショートカットができる空
ジャンプをしない場合は島全体を見渡せることが出来る！

▶仕様

勝敗条件：レースを最初に５周したプレイヤーが勝利。他は敗北。
プレイヤー人数：1～8人
ライフ：5555
シールド：ドリンクで稼ぐことが可
ダッシュゲージ：通常
よじ登り：不可
建築：不可
他プレイヤーからの被ダメージ：有り

▶ゲーム内アイテム

アイテムを駆使してタイムを競うことが可能。
ジャンプやバウンディング中にドリンクを飲む、アイスクリームコーンの選択など、プレイヤーの行動がタイム短縮に繋がる。

▽武器
・シャドートラッカー
連射可能。レティクルのブレ無し。サプレッサーで静か。
リロード1.3秒。敵を撃つと20秒間位置を追跡。

▽アイテム
・スラップジュース
40秒間スタミナが減らなくなる。体力(最大ならシールド)を15回復。移動中やジャンプ中でも使用可能。
・スラップベリー
ジュースを飲むよりも、ベリーを食べるという行動のほうが早い。移動中やジャンプ中は使用不可能。レール上で滑りながらは可能。

・アイスクリームコーン（フローズン）
体力を5回復し、20秒間は足元が凍る
・アイスクリームコーン（スパイシー）
体力を5回復し、25秒間は移動速度アップ

以下、技術的なことを記述していきます。

▶️技術的なチャレンジと達成

1⃣グラインドレールを3本の中からランダムに1本だけ表示

レールを渡っている最中に道が存在しない状態が訪れ、落ちそうになる直前にランダムで先に続くレールが出現するというものにチャレンジしました。
最初はVerseを学び実装をしようとしましたが、ラムダム抽出の仕掛けが用意されていたので使用しました。

今回はランダムナンバージェネレーターに3つのボックスの長さを設け、それぞれにトリガーを入れました。
ランダムナンバージェネレータが押下されることにより、ランダムで3つの内の1つのトリガーが作動される仕組みです。
トリガーをキーにレールの可視性とレールの有効性を制御しています。

▼ランダムナンバージェネレーターのユーザーオプション設定

・音量制限：ランダム数字の範囲を指定。今回は3本のレールなので1～3
・使用後にリセット：使用後リセットと遅延を行うためにチェック
・リセット遅延：使用後に30秒間は連続で作動させないように遅延を設定
・ゼロ方向：ボックスの方向を右に設定
・長さ：ボックスの長さを乱数の範囲と同じ3に設定

▼グラインドレールの可視性

レールの可視性の変更はレベルシーケンスで行っています。
ゲーム開始時はレールの可視性をOFFの状態にするムービーシーケンスをループ再生しています。

そしてナンバージェネレータが押された場合→ランダムで選ばれたトリガーをキーに→ムービーシーケンスの仕掛けを再生し→レールの可視性を "ON" にするレベルシーケンスを呼び出しています。

左のトリガーが押下され、左のレールの可視性をONにするシーケンスが呼び出された場合

この仕組みには注意点があり、ナンバージェネレータによるトリガーの起動には、トリガーの詳細設定の "シーケンサーで起動" 項目のチェックが必須となります。

可視性をONにしたレールは、30秒後に再び可視性をOFFにしています。
トリガーを押された際にタイマーを開始し、カウントダウン成功時に全てのレールの可視性をOFFにするシーケンスを再生をして、再びデフォルト状態へ戻しています。

▼グラインドレールの効果（滑る機能）

ゲーム開始時では3本とも無効化状態にしています。
グラインドレールの詳細設定>有効なゲームフェース項目を "なし" にしています。

そしてランダムで選ばれたトリガーをキーに→対象のグラインドレールの設定を "有効化" に変更。これにより滑って移動することが可能になります。

機能を有効化したレールは、30秒後に再び "無効化" にしています。
トリガーを押された際にタイマーを開始し、カウントダウン成功時に全てのレールを "無効化" して、再びデフォルトの状態へ戻しています。

▼ランダムナンバージェネレーターを使用した他の箇所

ムーブメントモジュレータの方向を3パターン用意し、ランダムで出現させるということも行いました。

2⃣コースアウトした場合の処理

▼ミューテーターゾーンとテレポーター

ダメージによって撃破された際のリスポン処理の設計もしていますが、今回はコースアウトをした場合の処理も追加しました。
緑の枠のミューテーターゾーン内に入ると設定されたテレポーターに転送されるという仕組みです。

テレポーターのユーザーオプション> "テレポート" 項目にミューテーターゾーンを追加することで、実現が可能です。

▶️学びと改善の提案

今回の島制作は標準アセットのみで行いました。
新参者ながら、フォートナイトの世界観やユーザー層を意識して制作をしたつもりです。
銃はリロードが早く連射が効くものを使用し、同じ効果のアイテムでも使用に掛かる時間や、ジャンプ中に使用可かどうかの確認を行いました。

ゲーム終了の仕方は改善すべき点だと思いました。
トップの周回が終了した時点でゲーム終了になり単調なので、余韻を持たせてタイムの表示や記録を行えるようにするのが課題です。
また遊びたくなる終わり方を目指したいですね。

次回の島制作は可能であれば、独創的なコンセプトとVerseを使用した島制作にしたいと思っています。

◆”しまぷろ”というコミュニティ

今回の島制作も ”しまぷろ” というコミュニティにお世話になることで完成することが出来ました。ありがとうございます。
刺激を受けながらもとても心地がよい環境です。島のテストプレイなども皆さんと行っています。
この記事を見ているあなた、興味がありましたら参加してみませんか？

アプデの影響が少なからず出ることも。
Verse上ではエラー無しなのにゲーム上で動作しない、アプデ後に突然クラッシュするように、なんてことがアプデ前後であるとその差分をチームで検証できるのは強みですね。
UEFN島制作コミュニティは3ヶ月目にして230名を超えました。https://t.co/xjUN5iM6lG
— しまぷろ (@shimapro_uefn) August 4, 2023