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子育て情報〜子供の成長に合わせたトレーニング方法や、モチベーションを保つ秘訣、持久力について〜

みなさん、おはようございます!
梅雨も本格的になってきて、天気がいいなと思ったら急に雨が降ったり、まとまった雨が降る日も多いですね。
この季節ならではの紫陽花の美しさを堪能しながらも早く梅雨が明けないかなぁ〜と思っています。さて、梅雨が明ければ子どもたちには夏休みがやってきます!
熱中症には十分に気をつけなければなりませんが、子どもたちにとっては梅雨のジトジトから解放され、身体を動かしたい季節突入です!

そこで今回は、木津川市にある岡田医院の内科医でありスポーツドクターでもある岡田有史院長に『子供の成長に合わせたトレーニング方法や、モチベーションを保つ秘訣、持久力について』のお話を伺ってきました!

すごく学び深まる内容になっていますので、どうぞ最後までご覧ください!

内科医でもある岡田院長がスポーツドクターになろうと思ったきっかけは?

岡田有史院長

大学時代は硬式テニス部に所属していたんです。 院長就任後もテニスは続けていたのですが、2018年にプロテニス選手のスポンサーを始めたことがきっかけでスポーツドクターの資格を取りました。

現在はスポーツドクターとしてどういう活動が多いですか?

今は、趣味だった領域を超えてしまっていて、多数のテニス選手をサポートしています。内科医 として、アスリートのメディカルチェック(健康診断)、アスリートの体調不良時の対応、運動時のトラブル予防の啓発(熱中症や怪我など)活動に取り組んでいます。 医学的知見と診療経験を活かしてアスリートのパフォーマンス向上をサポートしてます。

走っていてもすぐ疲れます。何が原因ですか?

こちらと、次の質問の2つはマッチャモーレが行う「みんなのサッカー広場」の保護者様からコーチにされる質問の中で最も多い質問の2つです。岡田院長にお答えいただきました!!

そうですね、持久力や疲労感に関わる要素はたくさんあります。 筋持久力、心肺機能、貧血の有無、体温(上がりすぎると熱中症)、水分量(脱水の有無)、 メンタルなど理由はたくさんあるのですが、まずは、普段からあまり身体を動かす習慣のない 子供は、定期的に身体を動かす習慣をつけることが大切ですね。 そして、身体を動かした日はしっかり食べて、しっかり寝ることですね。

やはり疲れにくい身体になるのは、老若男女問わず身体を動かして、よく食べてよく寝る、というのが大事なのですね。

集中力やモチベーションが続かないのですが、モチベーションを保つための秘訣はなんですか?

モチベーションにはドーパミンという物質が深く関与していて、そのドーパミンは遺伝子との 関係もあると報告されています。遺伝的にモチベーションを保ちにくい場合があるのですが、 特にジュニア世代のモチベーションを上げるポイントを3つあげると、
○明確な目標を掲げる
○周りの人たちからの声かけ   
○練習メニュー、遊び方の工夫ですね。
モチベーションの変動が大きい人はやり方次第で上がりも下がりもします。 モチベーションを維持するための自分に合った方法を探してみるといいですね。

子供の成長に合わせたトレーニング方法を教えて下さい。秘訣はなんですか?

子供は年齢とともにどんどん成長していきますが、 各臓器(筋肉や骨、神経系など)によって成長するスピードやタイミングは異なります。
Scammonの発育曲線により、幼児期〜児童期にかけては 神経系(脳神経系)が発達し一般型(筋肉や体力)は 思春期になってから成長のピークを迎えることがわかります。 ですので身体の状況に合わないトレーニングを行うと怪我や スポーツ障害に繋がる可能性もが高まります。

成長に合わせたトレーニング方法のポイントは?

1.プレゴールデンエイジ  
 5〜8歳頃、神経型の発達が80〜90%完成しているが、筋肉などの一般型は未熟な時期

2.ゴールデンエイジ  
 9〜12歳頃、プレゴールデンエイジより一般型も発達し、身体のバランスも安定してくる時期


プレゴールデンエイジでは神経型の発達が著しいですが、一般型が未熟なのが特徴です。 この時期は好奇心旺盛な時期でもあるので、飽きないような遊びを含めた練習を行うのも 効果的で、遊びの中から走る、止まる、跳ぶ、蹴る、投げるなどの動作を経験し、動作の 素早さや正確性を習得していくのが望ましいですね。 まだ筋骨格に未熟なこの時期に、パワーやスピードを求めてしまうと、怪我のリスクが高ま る為、くれぐれも気をつけて下さいね。

ゴールデンエイジを最大限に活かすにはどうすればいい?!

この時期では、各競技に必要な技術や身のこなしなどを徹底して学習しましょう。 身体のバランスも安定してくる時期なので、ステップやフォーム、アジリティなどの細かい 修正などを行うのが望ましいとされているんです。 ただ、この時期もプレゴールデンエイジと同様に、筋肉や呼吸、循環器系などの一般型の 発育は不十分なため、強度の高いトレーニングはあまり望ましくありません。 ゴールデンエイジの後半は骨折、肉離れ、オスグッド病、シーバー病の発生頻度が増えて くる時期でもあるので、これらも注意が必要ですね。

最後に

みなさん、いかがでしたでしょうか?
むやみにたくさんのトレーニングをするというよりは子供の成長に合わせたアプローチが大事なのですね。 スポーツされているお子様をお持ちの保護者様、ぜひ岡田院長の貴重なお話を参考にしてみてくださいね!

岡田先生、ありがとうございました。

マッチャモーレ山城は子育てに役立つ情報についてもnoteにて掲載していきます!皆様どうぞ今後の更新もお楽しみに!!