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雨垂れる、秋の電話ボックス

とある雨上がり、夜道を徘徊する。

いつも通る高架下は通らず、少し大通りの方へ。そこで見かけたのはポツンと存在している電話ボックス。ガラス窓に雨の雫が綺麗に写る。

見上げると、無機質な白い蛍光灯だけが唯一の灯りとして雫を照らしている。水玉一つ一つに反射する光が綺麗で、一瞬立ち止まって一枚撮ってしまった。

インターネットの普及によりほとんど使わなくなった電話ボックス。小学生の頃に使い方を学んだはずだが、最後に使ったのはいつだろうか。私はもう、使い方さえも忘れてしまったのだろう…

一人しか入らない狭い個室、特徴的な緑色をした電話機。現代の生活には合わないインフラとなってしまっているが、昔はどのくらいのドラマが公衆電話には込められているのだろうか。

地方に住む家族への結婚報告、遠距離恋愛の愛の会話、サラリーマンの昇進報告…思いをはせると、電話ボックスには多くの想いが寄せられていたのではないだろうか。

暗闇にひっそり佇む深夜の電話ボックス。

現代で電話ボックスを使う未来は震災の時しか思い付かないが、未来の世代はスマホさえも「昔の遺物」として捉えていくのだろうか。いつしか、その日が来るまで長生きできますように。

ではではまたの記事でお会いしましょう、
抹茶たいやき



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