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無責任育児記録 〜混合のミルク量難し問題〜

生後49日、8週目に入った。

先週の金曜日、助産師さんが家にきた。
わたしのいる区では、生後1ヶ月頃に助産師さんが家庭を訪問して健診をしてくれる。
産院での1ヶ月検診から10日ほどおいて、体重測定や全身のチェック、母親へのヒアリングなどをしてもらった。

診断結果:体重増えすぎ

とのことである。
1ヶ月検診から+620g、1日あたり60gほど増えている計算だ。
この時期は平均で30g/1日くらい増えれば適正とされるので、倍のスピードで肥えていることになる。
道理で、近ごろまた一段と顔が丸くなってると思った。

ほっぺのシルエットが完全にクレヨンしんちゃんのそれ

恐らく原因はミルクの飲みすぎ。
これまで、昼間は母乳+ミルク80ml、夜間はミルクのみ100mlでやってきた。
授乳が終わっても飲み足りなそうな素振りを見せたり、前の授乳から2時間くらいでぐずり始めることが増えたので、足りないのかしらと昼のミルクを100mlに増やしたのが2,3日前のこと。
産院の指導より少し多めではあったが、やっぱりあげすぎだったらしい。

母乳と粉ミルクの混合だと、ミルクをどれくらい飲ませたらいいのかという問題が発生する。
母乳をどれくらい飲んでいるのか正確に分からないので、1日に飲む総量が把握できないのだ。
1g単位で測れる体重計があれば、授乳前と後の体重を比べることでだいたいどれくらい飲んでいるか割り出せるけど、そのために体重計を買い直すのもなあ

というわけで、「飲みたがってるだけあげりゃいいか」のざっくり勘定でやっていたのだが、やはりオーバーしてしまった。
多めにあげても子どもはごくごく飲み干すので、ついついあげ過ぎてしまう。
君、母親に似て食いしん坊になったかね。

ひとまず、昼のミルク量を80mlに戻してみた。
授乳回数としては、1日7,8回程度。
そのうち母乳をあげるのが4,5回。
夜間は搾母乳をあげていて、それがだいたい3,40ml程度。
ミルクは総量にして700ml前後だろうか。
母乳1回で30ml程度飲んでいると仮定して、1日トータルで850〜900mlに収まればいいかな、というのを当面の方針にした。

それから2,3日経つが、特に問題なく過ごせている。
やっぱり授乳後2時間くらいで一度ぐずり始めるが、あやしてやるとわりとすぐに寝る。1,2時間経ってからまた起きてきて、今度は本格的に「腹が減った」と泣く、というパターンになることが分かった。
少しずつ、お腹がすく間隔が長くなっているのかもしれない。

ミルク量を減らしてよかったことがもう1つ。
溢乳(吐き戻し)の頻度が減った。
以前は、ゲップをしっかりさせても2/3くらいの確率で溢乳してしまっていた。
溢乳自体、胃の弁が未発達の赤ちゃんにはよくあるそうで、本人もあまり苦しんでいないので深刻視はしていなかったが、ミルク量を減らしたところ吐く頻度も量も減った。
飲みすぎも原因の1つだったらしい。なんかごめんよ。

そんなこんなで、なんとか適正量を探り当てたような気がする。
2ヶ月の予防接種でお医者さんに診てもらうまでは、しばらくこれで様子をみてみよう。

他にも、うれしい変化があった。
うんち問題である。

生まれた直後から、1日1回もうんちをしない子だった。
いきむのが下手なのか、それともそれが本人のバイオリズムなのか分からないが、2,3日平気でため込む。
うんちの頻度は赤ちゃんによって異なるようで、1日5,6回する子もいれば3日しない子もいるらしい。
ちゃんとミルクを飲んで、おしっこが出ているならあまり気にしなくていいですよと産院でも区の助産師さんにも言われた。

そうは言っても、こちらとしては気が気ではない。
毎日あんなにたくさんミルクを飲んで、お腹もこんなにぽんぽこりんなのにぜーんぜんうんちをしないので、破裂すんじゃないかと半ば本気で思った。

心配でしかたなく、1,2日おきに肛門マッサージをした。
綿棒を肛門につっこんでぐりぐりやるのである。
そうするとようやくうんちする。
マッサージしてる最中にぶりぶりし出すこともあれば、マッサージから数時間経って気づくと出してることもある。
数日ため込むものだから、結構な量のうんちが出るわけだ。
(パートナーは一度、深夜ワンオペ中にマッサージしていたところ下痢気味のうんちが噴出したのを浴びてしまい、トラウマになったらしい)

そんな風にして7週が経っていた。

それが、ある日突然自分からうんちをした。
授乳中、おくびにも出さず静かに出していたのだ。
それからもう3日連続、自力でうんちができている。
あれだけ気を揉んでいただけに、感動もひとしおである。
胸のつかえがとれたようだ。

たぶんまだ己の身体の存在すら認識していないだろうに、身体のどこかにいい感じに力を入れたら肛門から異物をひりだせる、と気づいて出来るようになったなんて。誰に教えられることもなく。
すごい。
えらすぎ。
天才。

排泄というのは、呼吸することや食べることと並んで人間の根源的な行為である。
それを、ひとりの人間が新たに会得する瞬間を目撃したのかと思うとなかなか感慨深い。
まあそもそも、そんな基本的なことすら出来ずに生まれてくる人間の出産システムもだいぶ雑やなとも思うけど。
10ヶ月もお腹の中にいるくせに。

こうやってひとつひとつ、出来ることを増やしていくのだろうな。

彼は本当に日々進化している。

漏れ出る声のレパートリーがさらに増えた。
音域が広がったらしく、悲鳴じみた高い声をあげるようになった。
聞きなれない奇声に最初は焦ったが、どうやらただの発声の一種らしいとあとから気づいた。
あとうんちが出来るようになったことと関連してなのか、寝ている最中にめっちゃ唸るようになった。
うなされてるんじゃないかと思うほどのでかい声で唸る。
これも初めは心配したけど、調べてみたところ生後1ヶ月くらいでよく見られる状態らしい。

笑顔も増えた。
これまでの生理的微笑から、あやし笑いに移行しつつあるような気がする。
まだ「楽しい」という感情は芽生えていないだろうけど、こちらの顔を見て反射的ににっこりすることがある。
まァかわいい。

頭も左右どちらかしか向けなかったのが、気づけばふつうに真上を向くようになっていた。
頭上で回るベッドメリーを神妙な顔で見つめていることがあるので、どうやら視力もついてきたらしい。

成長を感じてうれしい半面、新生児らしい仕草が少しずつ抜けていくのかとも思って寂しくなる。
特にモロー反射が好きすぎるので、見れなくなるのは悲しい。
モロー反射見たさに熟睡してる子の首筋やら足やらをさわさわしてしまう、悪い親です。


週末には、友人が子ども2人を連れて遊びに来た。
3歳と1歳の男児、バイタリティがすさまじかった。
本当に1秒たりともじっとしてない。
嵐のごとく走ってしゃべって遊び回る男の子2人を、慣れた手つきで捌く友人の姿に感服した。

そして、以前なら苦手だったであろう子どもの相手を自分がたのしくできたことがうれしかった。
小さい子どもと遊ぶの、たのし~

また、我が子が1歳になったとき、3歳になったとき、こんなことが出来るようになるのか、とリアルな想像が出来たのもよかった。

余談だが、1歳の方の子がうちの子に触ろうとした際、顔に小さなひっかき傷ができてしまった。
それが次の日にはきれいさっぱり治っていて、赤ちゃんの代謝の早さに改めて驚愕した。

傷つながりでもう1つ余談。
昨日、パートナーが子どもの爪を切ろうとして、誤って指先を切ってしまった。
慌てて家にあった絆創膏を貼ったのだが、当たり前だが赤ちゃんのちっちぇ~指に対して絆創膏が大きすぎてくちゃくちゃになる。
赤ちゃんの切り傷擦り傷ってどうしたらいいのかしらと思いつつ薬局に行って、とりあえずいちばん小さそうな子ども用絆創膏を買って帰った。
アンパンマンの絆創膏を。

期せずして、これが我が家の記念すべき最初のアンパンマングッズになった。


きっとこれから、アンパンマンだのしまじろうだのディズニーだののキャラものが家の中にあふれかえるようになるんだろうな、と予感した。

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