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行動から現実を変えていく. これまでの仕事 これからの仕事

今の仕事のやり方に違和感を感じる…

違和感は感じるけど、何をどう変えていくべきかわからない…

何かを変えた方がいいはず、でも「忙しいし、、」現状維持を選んでる自分がいる…


あなたがもし少しでもそう思っているのであれば、この本を手に取ってみてください。

ソフトウェア開発の現場に多く携わってきた市谷 聡啓さんの本です。


これからの仕事をどういった考え方で進めていけば良いかのヒントをくれる本です。

ソフトウェア開発に馴染みがない方でも読みやすい内容となっています。

■"これからの仕事"に対するアプローチ

ここからは私がこの本から大事だと思った"これからの仕事"に対する考え方を3つ紹介していきます。

◎「数字だけ」から、「こうありたい」へ

もしかしたらあなたの組織・チームも数字を目標として、目標どおりに達成できたかどうかを盲目的に正義としてしまってはいないでしょうか。

目標の実現を思考停止的に第一としてしまって「何のためにやっているのか」わからない状態で働き続けることは辛いことだと思います。


目標数字の前提には「何のために」にあたる「目的」があるはずです。

そして、「何のために自分たちのチームや組織が存在しているのか」「どうありたいか」に気付く必要があります

それに気付くためのフレームワークとして、"WHYから始めよ" で有名なサイモン・シネックさんが提唱するゴールデン・サークルをこの本ではおすすめしています。

市谷 聡啓. これまでの仕事 これからの仕事 ~たった1人から現実を変えていくアジャイルという方法 . 株式会社技術評論社. Kindle 版.


ぜひ、今一度なぜからはじめて目的を見直していきましょう。


◎ふりかえりとむきなおり

これからの働き方では"ふりかえり"と"むきなおり"をしようと言っています。

過去から気づいたことを次に活かすための"ふりかえり"はみなさんにも馴染みがあるかと思います。

一方、"むきなおり"はいかがでしょう。

"むきなおり"とは未来から現場を捉え直す観点で、そもそも実現したいこと、向かいたいところは何だったかを思い出しながら「方向性の再定義」をおこなうことです。

市谷 聡啓. これまでの仕事 これからの仕事 ~たった1人から現実を変えていくアジャイルという方法 . 株式会社技術評論社. Kindle 版.

私たちは目の前の仕事に集中すればするほど、大本にあった目的や目標が見えなくなってしまいます

目的や目標を捉えなおし、かつここまでの学びを踏まえて、「次に向かう先はどこになるのか」と方向性を再定義することが大切だと言っています。


振り返りは行なっている組織も多いと思います。

しかし、改めてありたい姿から現在地を見直して方向性を見直す"むきなおり"を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

◎アウトプットからアウトカムへ

これからの時代はアウトプットを出せている(品質高いものを作れている)かよりも、アウトカム(顧客にとって価値があるかどうか)の方が重要なのです。

今の時代どれほどアウトプット(品質)を高めることに注力したとしても相手に見向きもされないものを作ってしまっている可能性が大いにあります。

市谷 聡啓. これまでの仕事 これからの仕事 ~たった1人から現実を変えていくアジャイルという方法 . 株式会社技術評論社. Kindle 版.

アウトカムが出ているかを早く確認するために、価値があると思われる部分をできる限り早くつくって試す必要がある

アウトカムが出ているかどうかは、実際に試してみないとわからない。

そのため、これからのアウトプットの考え方は顧客に価値があるかというアウトカムがあるかを試すための手段と言えそうです。

みなさんも今自分がやっていることがアウトプットを出すこと自体が目的となっていないか、顧客にとっての価値を試すだけならやり方を変えた方が良いのか、を今一度問いてみてください。

■さいごに

さいごに最終章にあるこの本の一番好きなところを載せて終わります。

自分を勇気づけるのは、自分自身の新たな一歩にほかならない。その一歩は、たぶん組織にとっても初の試みだろう。きみは、組織初の経験を得た人物ということになる。結果が成功だったとか失敗だったとか、そんな話以上に、きみはまだだれも得ていない経験を自分の身に宿したことになる。かけがえない価値だ。そう、経験とは行動を起こした人にのみ与えられる報酬なんだ。

市谷 聡啓. これまでの仕事 これからの仕事 ~たった1人から現実を変えていくアジャイルという方法 . 株式会社技術評論社. Kindle 版.

「経験とは行動を起こした人にのみ与えられる報酬なんだ。」

成功か失敗とかそんな話ではなく、行動を起こしたという経験自体に価値があるのです。

この本が気になったらぜひ手に取ってみてください。


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