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人生を「面白く」生きていくためには


■本の内容

●第一章 「面白い」にもいろいろある
 最近流行の「面白さ」は「共感」/「新しい」ものは「面白い」
●第二章 「可笑しい」という「面白さ」
 「可笑しい」から「面白い」/「可笑しさ」を作る二つの方法
●第三章 「興味深い」という「面白さ」
 「展開」の「面白さ」/「設定」の「面白さ」
●第四章 「面白い」について答える
 エンタテインメントについて/人生の悩みへの回答
●第五章 「生きる」ことは、「面白い」のか?
 仕事の面白さとは?/「一人の面白さ」が本物
●第六章 「面白さ」は社会に満ちているのか?
 量産化された「面白さ」の価値/「面白さ」は古くなるのか?
●第七章 「面白く」生きるにはどうすれば良いか?
 「面白さ」はアウトプットにある/アウトプットをアシストする商品
●第八章 「面白さ」さえあれば孤独でも良い
 「孤高」こそ、現代人が注目すべきもの/外部に発散しない「面白さ」が本物
●第九章 「面白さ」の条件とは
 発明の手法から「面白さ」作りを学ぶ/「小さな新しさ」を探すしかない

◎「面白さ」とは?

「面白さ」とは最終的に「満足」につながるもの

  • 「可笑しい」:笑える、ギャグ、ユーモア、苦笑、ほのぼの、癒される

  • 「興味深い」:考えさせられる、好きなもの、気づきがある、調べていたもの

  • 「思いどおりになる」:考えたとおり、予測が当たる、繰返し、同感、共感

  • 「手応えがある」:簡単ではない、やり甲斐、難しい、珍しい、達成感

  • 「動きがある」:スリル、目が離せない、どきどきする、加速度

  • 「意外性」:驚き、予想が裏切られる、例がない、新しい、変だ

  • 「欲求を満たす」:美味しそう、格好良い、セクシィ、可愛い

◎「面白く」生きていくためには

アウトプットすることで自分が面白いと感じることをすることが大切。なぜなら、面白さを享受する受動的なことよりも、能動的に実際にやってみるアウトプットの方が面白いことが明らかだから。

そして、なぜ面白いのか、どこがどう面白いのかということを考えて常に生きていく必要がある。

■特に印象に残ったところ

可能性や成長の「面白さ」若者や子供は、新しいものに目を輝かせる。「面白い」というよりも、「可能性」のようなものに惹かれているのかもしれない。つまり、「面白そうだ」という感覚である。面白いかどうかは、試してみないとわからない。だから「試してみたい」との欲求である。子供が、なにを見ても、「やらせて」とせがむのを、大人は知っている。逆に、大人になるほど、手を出してみても、自分の得にならない、という悟りを開いてしまうのだろう。
子供は「無知」であるから、知らないことが周囲に沢山ある。それらを知ることが、「面白い」のだ。おそらく、知識を得ることで自身が有利になれるとの「予感」があるためだろう。知らないよりも知ることは有利だ。他者との競争にも勝てるし、自身の将来の可能性を広げるだろう。つまり、好奇心とは自分が「成長」するイメージを伴うものである。

森 博嗣. 面白いとは何か? 面白く生きるには?

◯なぜ印象に残った?
30歳の自分にとってはなにか日常に「面白い」と感じる機会が減ってきた要因の一つを説明してくれてていた。
何かを始める前には「これをやってなんの得になるのだろう?」や「これになんの価値があるのだろう」とやった先の未来に利益があるのかどうかという不要な打算をしているので、ものごとがつまらなくなっているのではないか?と思わされた。
小学生くらいまでは、なにかをやった先の結果とか将来に役立つかどうかとか全く考えずに、そのものごとをやること自体が楽しそうだから、とやる過程自体に魅力を感じていたはずなのに。

これからはなんでもやってみる精神で、やること自体に価値があって楽しむことに力を注ぎたいと思った。

■読んだあとにどんな気持ちになったか

なんでも打算的に考えて行動するのではなく、物事を行う過程で面白いポイントを探すようにする。
そして、「面白い」ことを見つけたときにはそれを、なぜ面白いと感じたかを深掘って分解してみて言語化してみる。
このなにに対して自分が、もしくは他人が「面白い」と感じるのかのという感覚を磨いていきたい。

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