虚構日記 note版 2024年12月23日
今日は帰ってから、年賀状を書こうとして、前に書いていた宛先のリストを見ていた。
今年一年恩を感じることは、いっぱいあったが、ありすぎて礼も出来ずに失礼なままになっている人はいなかっただろうか?と考えた。
すると、何処からともなく声がするので、また幻聴の症状が出てきたかと思ったが、果たして声の主はと言えば、まだ真っ白な年賀ハガキからであった。
「おめでとうございます!新年、というわけではなく、何と…」
悪い予感がした。
「さすが!何かしら勘付いてらっしゃる!そう、あなたには年賀ハガキになってもらって、その恩があった人に年賀状を出しましょう!」
そうして、おれは年賀ハガキになった。
しかし、誰も書いてくれる人がいないので、どうやら出さず終いになりそうだ。
だったらせめて、何かしら当選したら、イイのだが、おれのことだ、切手シートすら当たりそうもないな…。
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