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【実録】事件のあらまし8月7日そして釈放へ【備忘録】

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昨日の夜から眉毛が痒くてうずく。こんな時は良い兆候へのサインなのだ。不思議にこの思い込みはよく当たるので本日の処置が楽しみだ。

今日は朝食がサンドイッチでマヨネーズが多い目で食欲を刺激する、これまで朝食はほとんど手を付けなかったけど、今日は半分くらい食べることが出来た。

ここに来て良かったこともある。私は痔があってウオシュレットではない排便に最初は難儀したが、今では血もつかなくなったし逆に良くなったようだ。食生活も酒を飲まないし、油ものは少ないしで健康にいいのは間違いない。

ただ普段はベッドで寝ているせいか背中が痛い…鈍痛があり、ここではストレッチが欠かせない。時間もあるし、その気があればヨガの達人になりそうだ。

いつものように7:00に起床して朝食をいただいた後は、ベランダへ運動に出る。この間、自分の房が調べられる。こんな状態で何か持ち込めたらマジシャンだ!そんなマジシャンなら見つかるようなヘマもしないだろう。したがって、「異常なぁ~し!」の声が響き渡る。

今日も取り調べはないはずなので、本を読みたいが釈放されるかもしれないのに読むことで途中になるし、それを懸念した活字の神様が「拘留」を決めてしまうかもしれない笑

ここは新聞と運動で我慢するか…しかし、落ち着かない。

座禅を組んで瞑想なんかもできるようになった。仕事でお寺に関わることもあって興味があったのだが、意外と楽しい。自分を見つめるって普段はなかなかできないからね。

そうこうしているうちに午前が終わろうとしていたその時!何やら担当官が「え?今ですか!?」というような応答で期待が高まる!他の人の取り調べだと「了解しました」くらいの返答だから期待していいよね?

そう!この電話は釈放の合図であった。他の房に聞こえないように、ひそひそ声で「こちらへくるように」と言われ、指示のまま着てきた時の服や荷物を返されて「釈放だよ」と告げられ、詳しいことは「刑事に聞いてね」みたいな感じで5分そこそこの確認作業で放り出された。

出た先には刑事が待っていて、釈放おめでとうございますみたいなノリで出迎えてくれた。何がおめでたいだこの野郎…でも嬉しいよ♡

妻に連絡してくれていたみたいで迎えに来られますとのこと。取調室に移動して雑談しながら妻を待つ事にした。このアッサリ感は何なんだろうね。被疑者から一般人になったのだから、その対応で間違いないけどコソバユイ感じもした。

弁護士の話では証拠品は押収したままになる可能性があるということで、しばらくスマホもパソコンも使えないと覚悟していたが、こちらもアッサリと返却。そりゃ冤罪ですもの…中身をいくら調べても何もでませんって。

2時間ほどで妻が到着して私の実家に強制送還。妻の実家は少し落ち着いてからという事になった。きっと脇の甘い旦那に怒ってらっしゃるはずだ…車中は色々と話をした。刑事や検事以外と話をするのは久しぶりだ。

普段は無口な方で仕事では饒舌なタイプなのだが、今日は言葉が止まらない…それくらい飢えていたのかな。無人島に行っても平気なタイプと自己評価してたけど、どうやらそうでもないらしい。

やはり妻の存在は偉大だ。彼女には多大な迷惑と心配をかけた。気丈にふるまって助けてくれた。感謝しかない。色々と失ったが得るものもあったし、今後はそういった気持ちを大切にして明日を創っていきたい。

負けへんぞ!!

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