「知ろうとすること」 おもいのきろく
知ろうとすることは素敵なことだ。
ひとつしかない真実を追い求めたからこそ進化していくことがある。
でも。
真実を追い求めようとすれば追い求めようとするほど、
答えの欠片も見つかるどころかどんどん沼に嵌って息苦しくなっていくのなら、
"それ" は自分が背負う問題じゃないのだと思う。
つまり"それ"は、自分では無い何かなのだ。
自分では無い何かについて、
それが一体なんであるのか、この世の一体何処に在るのかという問いかけをした時、
その問いへの全ての答えはやはり何処までいっても自分の内にしか存在しえない事のような気がしてならないのだ。
だからこそ。
この世界の中で、唯一自分だけが確かに分かることの出来る自分の内にある答え。
ただそれだけを大事にしていたいと私は思う。
世の中は常に行き交い、分からないことだらけだ。
ああだと言う者もいればこうだと言う者もいる。
そういったどっちつかずの灰色がこの地の底に巣食い続ける限り、
何時何時でも真実は自分の中にこそ眠っているのだ。