なんか書いてみた

コンピューターが心を持つか、という議論がありますが
この場合の「心」とは何でしょうか。

そもそも人間は、本能や他者からの刷り込みや自らによる学習
によって設定された膨大な量の関数の塊です。

関数とは、入力されたデータを内部的に処理して、
特定のリアクションをする仕組みです。

人は常に何かしらの入力(出来事)に対しての出力(言動や思考)
を行ない続けています。


例えば、
・身体が痒ければ本能的に爪を立てて掻く
・こんにちは、と言われたらこんにちは、と返す。
・外が暗ければ、いまは夜なんだな、と考える。
・誰かが幸せそうにしていたら、自分も幸せになりたいと願う。
・何かしらのきっかけによって、己の存在について哲学的な疑問を持つ、
など。

自分の頭の中の考え事を自分でコントロールしている
と思っている人が多いですが、全ての考え事は、インプットされた
情報からスタートしています。
そして、インプットされる情報を自分でコントロールすることは
できません。本能もインプットです
コントロールしているつもりでも、そのコントロールに関しての
指針は、もとを辿れば外部からのインプットによって作られたものです。

この、特定の入力に対して特定の出力をするという
図式は、いま人間がコンピューターに
やらせている仕事と同じだと思います。

例えば
・ログインしたら、「ようこそ」、と表示する。
・Aという品物を買うと、Bという品物がサジェストされる。
・ある操作を受けたら、自動的にセキュリティソフトが作動する。
など。


なので、ここで言っている「心」はそもそも
最初から人間にすら備わっていないか、
あるいは人間にも、コンピューターにも既に存在している。

更にいえば、完全に人間のフリをする事ができる
コンピューターができたとしたら、それは
この場合でいうところの「心」を
持っていると考えてよいのではないでしょうか。

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