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失礼な化粧品サンプル

スーパーの宅配サービスを利用して約5年。
重いものや、冷凍ものや生活必需品をスマホで注文でき、週に一回物置へ届けてくれるというサービスが非常に便利でありがたく毎週便利に利用させてもらっている。

先日のこと、いつものように宅配されたコンテナの中に注文商品と一緒にたまたま入っていた化粧品サンプル品を見て、どうしようもなく不愉快になり、さらに怒りに似た感情が込み上げてきた。

商品が良いとか悪いとかいう話ではない。
むしろ商品は割といいのではないかと思う。
私がショックを受けたのは、そのネーミングだった。
なんと、それは「50の恵み」という。
乳液のような濃厚な化粧水のような、とても素敵な香りのしっとり系基礎化粧品なのに、名前が「50の恵み」である。

なぜ、45歳の私に「50の恵み」なのか。失礼にもほどがある!

肩こりがひどくて30代で四十肩と言われた過去を思い出し、さらに落ち込む。

そういえば、幼稚園のママ友に「上の子何歳だっけ?」と、聞かれることが何度もある。
その度に「中三だよー!!!と言いたいところだが、実は年中さんの息子が第一子なのw」と自虐的な笑いに変えたりしてたような。
そう、幼稚園のママ友は、時に残酷だ。
何人かで年齢の話になった流れで「51年だよ~」「56年です!」という昭和何年生まれか?というカミングアウトになった時に
「え~っと…昭和って何年まででしたっけ?」と、平成生まれをアピールされてその場が静まり返ったり、干支の話で、寅年だとか辰年だ!という話題で、「あら、私も辰年~」って言っただけなのに、「あ、や、、、すみません」って謝られたことだってある。つまり一周しちゃっていたようだ。

でもいいの。大丈夫。
私は私。
45歳は、アラフォーか?いやいや、アラフィフなのか?
そんな流行の言い方が当てはまらないのも、ど真ん中の45歳。
つまり微妙なお年頃なのだ。

もし仮に宅配ドライバーのお兄さんが、なんとなく50歳くらいの人にざっくり入れているのだとしたら、その評価を甘んじて受け入れるべきだし、年齢に関係なくいわゆる“全プレ“ということはないだろうか?その可能性だってゼロではないのに、45歳なのに50歳と言われた気になるなんて、被害妄想も甚だしい。

そもそもドライバーのお兄さんに顔を見られたことは1回しかないぞ?
だとすると封入間違いの可能性も考えられなくもないが、それを確認する術もなく、なぜ、45歳の私に「50の恵み」なのか…が、ぐるぐると思考を占拠する。

考えても答えが見つからなさそうな案件につき、
気を取り直して…

45歳だけど「50の恵み」をもらったからには、試してみるか!ということで、いざ開封。

香りは少し漢方っぽいいい香りで、思ったよりはオバサン臭くない。というか、とてもいい香り。
付け心地は、スーッと伸びて、しっとりもっちり。
首にもハンドケアにも使えそうなくらい、濃厚。
おーっと、乾燥が気になるこれからの季節にちょうどいいではないか!

そして、いい香りの成分が知りたくて、パッケージ裏をよーく読むと…
よーく読むと、

な、何だって?

50種類の潤い成分を…
あ、50歳のためのじゃなくて、いろんな肌にいいものを50種類も使って、これでもかーーーーって盛り込んだ美容液でした。

ちーん。

てっきり、50歳くらいの人用に特別に開発されたものかと、勘違いをいたしました。
イメージで、つい、年齢化粧品かと思ってしまい申し訳ありませんでした。

少し意外だったのは、自分では年齢を気にしていないと思っていたはずなのに、年齢なんて単なる数字!番号よ!と言い放ちたい気持ちと、いいやいいや、まだ40代ですけど何か、、、的な往生際の悪さも兼ね備えていたという事実が浮き彫りになってしまったこと。

というくらいは年齢に敏感なんだな~と、今の自分自身を見つめ直すいい機会までいただいてしまった。
さすが、まさにそれこそ“50の恵み”だ。

一度聞いたら忘れない不愉快な?いや、インパクト充分なネーミングはきっと、マーケティングのプロが関わっているに違いない!と余計な妄想までして、おっちょこちょいな自分を立て直そうとしております。

この度いただいたサンプルボトルは、乾燥が気になるシーズンにありがたく使わせていただこうと思います。

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