夜は苦手だなぁ
考えたくないことが、次から次に浮かんでくる
昼間は大丈夫だったはずなのに、夜になるとダメだ
得意でもない絵を描いたり、うろ覚えの曲を口ずさんだり
何百回目かなってくらい、録画した番組を垂れ流したりして何とか気をそらすけど
その分、眠気もどんどん遠ざかる
ただ、人を好きになっただけ
ずっと前から好きだったことに気付いただけ
その人の子供を妊娠しただけ
もう居なくなってしまっただけ
世の中がこんな時じゃなかったら
違ったのかなって
さっきから窓の外がピカっと光る
カミナリかなー
雨は降ってない
でも、きっと少し離れたところでは
雨が降ってるんだ
コロナの恐怖も実はこんな感じ
自分自身、身近な人にも、有難いことにまだ感染した人はいない
だから、今感じているコロナへの恐怖は、あくまでも「想像」でしかない
出来る限り、「想像」のままでいたい
あたしより都会に住んでる彼のことが心配になって
とにかく生きていて欲しいし
感染しないで欲しいし
今でも何かしら楽しいことがあってほしいと思ってる
こんな中でも何かしら見つけて欲しいし
なによりも、早く日常に戻って
彼の、みんなの毎日が帰ってきますように。