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ガバナンスと長文英語の関連

ベンチャー企業、中小企業、大きい会社で僕が経験した色々なエピソードを、ガバナンスを切り口にして、それぞれの立場での考え方の違いや理由を色々な角度で考えてお伝えしています。

前回のnoteでは「ガバナンスを理解するストレス」について発信しました。

今回は、ガバナンスの読解力向上の秘策です。

ガバナンスの読解力と長文英語の読解力

ある気づきがありました。

例えば、不祥事を起こした企業は、不正の再発を防ぐために「ガバナンスの強化」を掲げますが、一体なにを強化するのだろう?と疑問が湧きます。

ネットで「ガバナンスの強化」を調べたところ、概してガバナンス解説文は難しく、スッキリと読解ができないまま力尽きます。

この力尽きる「感覚」。身に覚えががある。
学生時代、長文英語を読んで理解できないときに感じたストレス、力尽き感に近いのではないか?

苦手なものは力尽きる

僕が苦手な長文の英語を読むと

  1. 解らない単語が出てきたので調べる。覚える

  2. 英文に戻る

  3. 今度は知らない動詞が出てきたので調べる

  4. 動詞にはいくつか意味があるようだけれど、取りあえず英文に戻る

  5. 次は文法でつまづく

  6. 参考書を見て、文法を何となく理解する

  7. また1.の単語が出てきたけれど、すでに忘れている

  8. こんな感じでピンポイントにわからないことを都度都度調べていると、わからないが連鎖して、文章全体の意味がわからなくなる

  9. ストレス

  10. 力尽きる

やっぱりこの道筋は、ガバナンスの読解で感じるストレスと同じです。

長文英語攻略のノウハウを持ってガバナンス解読に挑む

では同じ道筋のストレスならば、英語を攻略するノウハウはガバナンス攻略にも通用するんじゃないか???

長文英語を攻略するノウハウは、書籍やYoutube に溢れいています。
すごく解りやすく解説してくれています。読解ができない原因も教えてれます。

一方でガバナンスを理解するためのノウハウは、多分ありません。

苦手なものにチャレンジするノウハウを身につける


そこで、まずは長文読解のノウハウの調査です
ベネッセ 教育情報サイトによると、長文読解問題でつまずく原因は

◆つまずく原因1:単語力・文法知識の不足
◆つまずく原因2:段落ごとの内容を把握できていない

とのことです。

これをガバナンスの理解・読解に置き換えると

■単語力・文法知識の不足:ガバナンスの解説などで使われている言葉の意味がよく解らない

あるガバナンスに関する解説では
ガバナンス(governance)とは「統治・支配・管理」を示す言葉です。企業におけるガバナンスは「健全な企業経営を目指す、企業自身による管理体制」を指します。

・・・企業における支配?健全な企業経営のため企業自身の管理体制?
一体社内の誰が、社内の何を管理することなのか???

■段落ごとの内容が把握できていない(体系立てた理解ができない)
あるガバナンスに関すると解説では、コーポレートガバナンス・コードの各原則を読み解けば、コーポレートガバナンスの全体像、そして企業が具体的にどのような行動をとるべきかの指針を知ることができる。

・・・各原則を読み解く?

言葉の意味とガバナンス全体を構成する各原則がわからないこと、ガバナンスの解読につまづくようです。

長文英文読解の対策、上達方法

そこで長文英文読解の対策、上達方法に進みます。

とある解説によると
■長文読解ができないのは「単語・熟語」「英文法」「構文把握」を理解できていないから。
■そのためには、中学レベルの英語で書かれた洋書やサイトなどの英文をとにかくたくさん読みましょう。
■大切なポイントは「自分からみて、めちゃくちゃ簡単だな」と思う英文をたくさん読むこと。

「めちゃくちゃ簡単」に「たくさん触れる」2点がポイントのようです

長文英語読解ノウハウをガバナンス読解に置き換え!

2点のポイントをガバナンスに置き換えてみます

「めちゃくちゃ簡単」ですが、簡単と感じるレベルは人それぞれで異なりますので、すこし工夫が必要です。

僕が社内でガバナンス研修の講師をしていたときは座学パートとブレストパートを設けていました。
しかし部長、係長、一般社員、あるいは営業部門と管理部門とでは経験値や見方も異なりますので、同じ研修の場では受講者によって質問内容も異なるし、ブレストは意見が偏るなど問題が出てきます。

この問題解決には、研修参加者のグルーピングを経験値や役職ではなく、たとえば年代の横並び基準として、机上論で「めちゃくちゃ簡単」のレベル感合わせることが良いと思います。

「たくさん読む」は、触れる機会を増やすことです。
社会を賑わせた企業の不祥事はわんさかありまので、「量的」にたくさん触れることは難しくなく、数の多さはクリアできそうです

ここで大事なのは、「質的」なたくさんです。

「質的」な機会、つまり議論を多くすることは、言葉の定義を読むよりも遠回りかもしれませんが、結果、用語や言葉について腹落ちする理解に繋がります。

質的な回数を増やすには、社内研修だけに限らず、例えば他のスタートアップ企業の知り合いと議論する。あるいは、異業種の知り合いと議論する。これは業界の常識が非常識なことに気づいたり、会社を良くするための材料の豊富さ、考え方、やり方のにも気づいたりします。

身近な事例でガバナンスを切り口にした議論を重ねれば、ガバナンスに対するアンテナの感度があがります。

ガバナンスのアンテナ感度を上げれば、きっと社長に褒められます。


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