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【美術館の名作椅子#06】東京都美術館

東京都美術館

設計:前川國男
開館:1975



・前川國男 椅子

・前川國男 ベンチ

椅子、ベンチともに開館当初に前川國男がデザインしたとのこと。
ノスタルジックな色味やデザインが都美館の雰囲気に合っている。
市販はされなかったのだろうか。
調べたがわからなかった。



・おむすび型テーブル

・IL-10 Easy Chair

《おむすび型テーブル》 《IL-10》
《おむすび型テーブル》 《IL-10》

おむすび型テーブル
デザイン:前川建築設計事務所
発表:2011年
メーカー:天童木工

2012年の都美館リニューアルオープンに合わせてデザインされたテーブル。
しかしもう少し気の利いたネーミングはなかったのだろうか…


IL-10 Easy Chair
デザイナー:イブ・コフォード・ラーセン
発表:1950年
メーカー:クリステンセン&ラーセン(オリジナル)
価格:269,500(キタニ製)

こちらはライセンス生産品が現行で購入できる。



・FJ-01 Easy Chair

《FJ-01 Easy Chair》

デザイナー:フィン・ユール
発表:1953年

日本の家具メーカー「キタニ」がライセンス生産をしていた時期もあったが、それも2021年に契約終了している。

2021年当時の価格表



・FJ-02 Sofa

・FJ-160CT Table

《FJ-02 Sofa》 《FJ-160CT Table》

FJ-02 Sofa
デザイナー:フィン・ユール
発表:1953年

FJ-160CT Table
デザイナー:フィン・ユール
発表:1951年

こちらもFJ-01同様に「キタニ」がライセンス生産をしていた時期もあったが、現在は契約終了して廃番になっている。

東京都美術館は2010年から2年にわたり実施した大規模改修で、中央棟の1階(ミュージアムショップの上階)に、来館者のための休憩コーナーを新設しました。(現在の「佐藤慶太郎記念 アートラウンジ」)
ガランとした空間を目の前にして、来館された皆様にゆったりとした時間を過ごしていただける居心地のよいスペースにするためには、どんな設えがよいか、どんな家具を置いたらよいか、改修工事を担当した前川國男建築設計事務所の担当者と東京都美術館の担当者で何度も検討を重ね、その結果選んだのが、フィン・ユールをはじめとするデンマークの椅子やテーブルだったのです。

東京都美術館公式ブログより

この選定が2022年に行われた「フィン・ユールとデンマークの椅子」展につながる。

「フィン・ユールとデンマークの椅子」展  2022年


その他、情報室にもデンマークの名作椅子がいくつかあったが室内撮影禁止だったのでパンフレットより転載。

東京都美術館パンフレットより



東京都美術館はその設計者である前川國男の椅子を多数用いつつ、フィン・ユールをはじめとしたデンマークの椅子も採用している。
北欧家具の採用にあたり改修工事を担当した前川國男建築設計事務所の担当者と打ち合わせを重ねたとのこと。
どちらも都美館のクラシックな雰囲気にとてもよく合っていると思う。



【美術館の名作椅子】まとめマガジン 



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