AFP認定研修終了しました
実家の家業である大家さん業の継承を目指し、父から薫陶を受ける日々を送っている。そのひとつが資格試験への挑戦。まず指示されたのは、ファイナンシャルプランナーの国家資格、FP技能検定であった。
定年までアパレル業界の人間だった父は、本格的に家業を担うにあたり、資格試験を利用して勉強するのが手っ取り早いと考えたらしい。
中でもFP技能検定は、広い金融知識をつけるのに最適で、初学者が取り組みやすいとの実感があったようだ。そこで、娘にも同じ道を辿るようミッションを課してきたというわけである。
金融関係とは無縁の人生を送ってきた私は、かろうじて資格の存在を知るくらいで、中身はもちろん、実務に何がどのようにつながっていくのかわからぬまま、FP3級試験を受けることになった。
お、一年前の記事で受検を決意した模様。それにしても、どれだけ酷いスタートだったのかが窺い知れる。お恥ずかしながら、テキストを開くだけで眠たくなるレベルだったようだ…。そんな金融初学者も、無事3級に合格。その足で2級に挑戦し、合格をかろうじてもぎ取った。
あれ、同じ画像を使っていることに、今さら気づいたぞ。2級の学科は滑り込みセーフの合格だった。結構、頑張って勉強したつもりだったのに。初学者は、3級と2級を同じノリで受検してはいけない。3級と2級は雲泥の差。
2級の勉強を一通りできたところで、当初の目的は達成されたはずだった。しかし、想像以下の成績に対する落胆と、ここで勉強をやめたら、3級合格後に一度頭の中がポカンとしてしまったように、使える知識として残らない気がしてならなかった。そこで目についたのが、AFP認定研修だった。
ファイナンシャルプランナーとして活動されている方の中にも、肩書きにAFPの名が入っているのをよく見かける。
AFPとは、日本FP協会が独自に認定する資格である。2級FP技能検定合格者であり、AFP認定研修を終了した者が、日本FP協会の会員となり、会員倫理規程の順守に同意した場合に授けられる。
このAFP認定研修のメイン内容である「提案書の作成」が、これまでの勉強を思い出すのに打ってつけのように感じた。作業としては、顧客のライフプランを家計に反映させ、一つのエクセルシートにまとめていく。
一見、簡単そうに見えるが、一個のマスに数字一つ入れるにも根拠が必要で、昔々、ほけんの窓口で、かなり大まかなライフプラン表を作ってもらったときのイメージでいた自分を殴りたいと思った。
「子どもが大学を卒業するまでに、いくらかかると思ってんの?」と、訴えかけられるような数字が並んでいたのを思い出す。当時は圧倒されていたが、今思えば、あれは学資保険を売りたいがための表だったに違いない。
結局、保険会社に転職した叔父から購入することになったので、ほけんの窓口のお世話になることはなかったが。おじさんはグッジョブだった。
顧客のニーズに合わせたライフプラン表は、脅しだけのそんな容易いものじゃない。住宅購入、教育資金、老後の生活はどうするか、プライベートをさらけ出しながらそろばんを弾いて完成させる人生カルテ。世界にひとつのオーダーメイド品なのだ。
2級のテキストをむさぼり読みながら、架空の顧客のプランを完成させていく。ただテキストを読み込んでいただけの勉強が、おもしろくなる感じを得た。学んだものを使うことで、身になるのが知識であると実感。
あれこれ調べ、計算し、悩み、やり直し…と、どっぷり一週間かけて完成。指定の管理画面から提出したところ、翌日には「合格」の文字が返ってきた。採点には時間がかかると書いてあったが、早い!便利な世の中だよ。
時間をかけたのは、その後だった。一問一答の学科のウェブテストに向けて、忘れかけそうになっていた2級の知識を復活させるべく、テキストの頭からお尻までもう一度読み、問題集をもう一度解いた。
ウェブテストなので、テキストを観ながら答えることもできてしまうが、それを避けたのは、説明しようのない意地からだった。2級が70%程度しか解答できなかったことへの後ろめたさが、尻に火をつけてくれた。
と言っても、復習にはなんだかんだ1か月もかかり、研修のすべてを終えたのは、研修の登録から1か月と1週間後。進捗はカメの歩みになってしまったが、金融シロウトの私でも、無事に終了できたのであった。
あとは、協会から認定書が届くのを待つばかりである。翌々月になるとかなんとか。首を長くして待とう。そして、次のチャレンジに向けて、次月からまた動き出そうと思います。
利用したのは、アーティスソリューションズの研修。お値段で決めるなら、ここが一番のオススメ。
なぜアーティスがいいのか、どんな流れで受講するのか、などなどのHow toは以下の記事を参考にしました。こういう記事、本当に助かりますです。