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5歳児の脛骨骨折治療記①ー骨折の経緯(スキー旅行出発〜次男の転倒)ー

ーはじめにー

いつか書き記したいと思っていた、次男5歳の骨折治療記です。夫も私も骨折の経験がなく、当時、ネットの情報には大変助けられました。ゼロベースからの知識習得においては、整形外科の開業医の方や、研究者の方の論文等の情報が非常に役立ちました。一方、幼児の治療記や臨床データにはほとんど出会えず(小学生はあったのですが)、5歳の次男にそのまま当てはめて考えることが難しいとも思いました。不本意にも今後、幼児期に息子と同様の骨折に見舞われるお子さんもいるかもしれません。もしものときの一助になれたらという思いと、我が家の備忘録として綴ります。

1.骨折の経緯(スキー旅行出発〜次男の転倒)

時は2020年2月下旬。いよいよコロナの足音が聞こえて来たという頃。新幹線での移動なのでどうしようかと悩みましたが、キャンセル期間も過ぎているし、コロナに対する我が家の警戒心もまだ低く、スキー旅行は決行しようということに。行き先は長野県の斑尾高原です。一年前、初めて家族で行ったゲレンデは新潟の越後湯沢でしたが、今年は暖冬のせいで雪が少なく「山のてっぺんにある斑尾なら雪ありそう」という算段で決めた行き先でした。

ーレンタルの品質は重視すべしー

到着当日の天気は雪。駅でも降っていましたが、山の上の斑尾高原では、視界が悪いほどに降っていました。普段ならへこむほどの悪天候です。しかし、なにせ今年は暖冬。「雪があるなんて素晴らしい!」と、若干の吹雪を崇めてしまうほど高めのテンションでホテルに到着。さっさと着替えを済ませ、シューズと板はレンタルが必要なのでレンタルショップへ。長男(小4)とともに次男も昨年、越後湯沢でスキースクールに入り、板を履いて滑ることができたので、次男もレンタルする段取りです。

私も試し履きをして板を選びますが、グレードアップのためにレンタル料金を上乗せしたわりには状態が悪い印象。私のシューズは靴を締めるパーツが古く、緩いなぁと思いながら渋々決めている向こうで、夫と次男が試し履きをしていました。夫は細かいことを気にしない性格なので、このとき、次男がシューズを正しく履けていたか、点検しなかったことは心残りです。板を渡され、ストックもお願いしたところ、身長120センチ以下のものは置いていないとのこと。弟の身長は110センチ弱。120センチはさすがに無理でした。何かしら借りたいと申し出て、出してもらったストックは、おチビさんのお遊び用といった感じのもの。ストックなしは想定していなかったので、それでいいと言って店を後にしました。

ちなみに、越後湯沢のレンタルショップでは、サイズがないということはありませんでした。品数も豊富で、幼児になるほど使用感のないものを借りられました。湯沢も斑尾も幼児向けのスクールが開講されているのに、サービスの差を感じます。また、今回の旅では旅費の節約のため、湯沢のときよりホテルのランクを下げました。レンタルショップは大抵、各ホテルやペンションで個別の経営しているので、それもレンタルの品質に影響している気がします。少しでもコストを下げたいところですが、子どもがレンタルを利用する場合、ある程度の出費は安全担保として覚悟しなければならないと痛感しました。

ーレベルに合わない斜面での滑降は絶対にダメー

視界の悪い中、いざゲレンデへ。先述したとおり、ホテルのランクを下げてしまったので、ホテルからゲレンデまでは徒歩0分ですが、それはゲレンデの端っこ。リフト券を発券するために、ゲレンデの正面まで降りなければなりませんでした。リフトはなく、滑り降りるしか選択肢はありません。ただ、初級の人なら普通に降りられる程度の傾斜。視界は悪いけれども、雪はたんまり降っているので、尻もちをつきながらでも痛くなさそうです。昨年の滑り具合からして兄は大丈夫。問題は弟。板を脱いで歩くには距離が長く感じられ、滑らせようという夫に任せることに。私と兄は先に滑り出し、スノボで大きく1ターンくらいの最初の傾斜を滑り終わりました。

降りたところで夫と弟を待ちます。夫が先に少し滑り降り、弟が直滑降で来るのをキャッチするというやり方を模索していました。でも、遠目で見ていて、ちょっと距離取りすぎじゃない?という気がした次の瞬間、弟が滑降。足の開きが絶対に甘い。もっと開かないとハの字にならない。スピード出過ぎ!と思ったところで弟が転び、聞こえてきたのは悲鳴のような泣き声。普通の泣きではないと感じましたが、夫の動作がそこまで緊急な様子ではないので、長男と様子をうかがいます。数分後、夫が「こっち来て!」と余裕なく大声で叫んだので、これは絶対に悪いことになったと思いました。

→②に続く






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