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5歳児の脛骨骨折治療記⑤ーギプス治療(近所の整形外科受診〜脱ギプス)ー

前回の話はこちら↓

5.ギプス治療(近所の整形外科受診〜脱ギプス)

ー車椅子の手配は必須ー

帰宅後、かかりつけの整形外科を受診するようにと赤十字病院で言われていました。次の日の朝、家から5分のところにある整形外科へ。といっても、車椅子がなければ移動できません。病院に相談すると、院内にある車椅子をお貸しいただけるとのこと。車椅子を借りに行って戻り、次男を乗せてまた向かい、やっと受診できました。家から近くて良かった…。

赤十字病院でもらったレントゲン写真を持参しましたが、再度撮影。2枚を見比べた医師は、「赤十字病院の言う通りの治療でいきましょう」。ギプス期間はやはり約4週間。ギプスが外れたらリハビリを始め、子どもは早いから全治2ヶ月くらいかな、とのこと。ギプス期間中は週に一回レントゲンを撮り、経過観察をすることになりました。

病院から帰宅後、車椅子を手配しなければと思い調べました。すると、レンタルは意外と高い!私が見たものは月4800円もしました。でも、介護保険を適用すると、10分の1の価格になるようなのです。車椅子はメインの利用者が高齢者であるために、介護保険ありきの料金設定になっていました。他に何かないかと更に調べを進めると、我が自治体には、障害のある方向けに、車椅子を1か月無料で貸し出してくれるサービスがあるという記載を発見。早速、問い合わせてみると、下肢または体幹機能障害、疾病やけがなどを理由にサービスを受けられるとのことで、次男に適用できました。車椅子のレンタルを検討する際は、自治体のサービスを確認することをおすすめします。

ー子どもに安静は難しいー

痛みはどんどん引いていき、量を減らしながら4日目にはカロナールを卒業できました。痛みもなく、行動だけが制限された次男。暇を持て余し始めました。ボードゲームをしたり、座ってキャッチボールをしたり、プラモデルを作ったり、かなりの時間お付き合いしましたが、こっちもいろいろあるので、空白の時間がどうしても生まれてしまいます。すると、親の目を盗み、お尻の下に毛布を敷いて床を滑って移動したり、キャスター付きの椅子によじ登って移動したり、何とかして動こうとしているのです。「動くと治りが遅くなるよ!」と何度言っても、やる。これはもう「動きたい!」という執念ですね。ギプスをしているし、子どもだし、多少は致し方ないかと思いながら見守ることにしました。

医師からは、「3週目で新しい組織ができ始め、結着が始まる」と言われていました。1週、2週、とレントゲンに変化はなく、迎えた3週目。骨折箇所を覆うように、うっすらと組織ができているのが見えました。「うーん、ちょっと組織の量が少ないね。できるだけ動かないようにしてね」。ギプス治療は自然治癒力で直すものなので、安静が最高の薬。子どもだからと安静を諦めると、完治は遠のくということがよくわかりました。

ー電動ギプスカッターが最後の砦ー

4週目、予定通りギプスを取ることに。ギプスってどうやって取るのだろうと検索したところ、電動ギプスカッターで「ウィーン」と切るようです。これ肌切れないの?との不安を覚えましたが、安心してください、肌は切れません。歯は回転しているのではなく、振動しているだけなので、よっぽど肌に押さえつけなければ切れることはないそうです。でも見た目と言い、音と言い、恐怖を与えるには十分。予習したYouTubeでは、親が子どもの手を握っていたので、私もそうしようと思っていたところ、かかりつけ医は許してくれませんでした。「お母さん離れてて」と言われ、泣きながら辛抱する次男を眺めることしかできませんでした。肝を冷やす最後の砦を経て、1か月のギプス生活が終了しました。

実は、ギプス脱却後のレントゲンで、骨の結着がまだ弱いことが判明。もう1週間、簡易ギプス(骨折箇所に芯を当て、包帯で巻きつけて固定する)を付けて過ごすことになってしまいました。ギプス治療の要は安静にあり。特に子どもの場合は、いかに安静を確保するかにかかっているなと、身に染みて感じました。

→⑥に続く


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