突然死の危険性を背負ってしまった
先日、病院へ行ってきた。
もちろんというか、検査の数値は全てわたしが健康である証明をして見せている。
けど、では、この不調は一体何なのだろうか。
夜にしぬような思いをして救急車のお世話になったり、安静時に耐えがたい胸の痛みに襲われたり。
救急車は数週間前に一度来てもらったばかりだというのに、こんなに短いスパンでお世話になろうとは。
今まで、胸の不調があっても救急車を呼ぶほどかと躊躇していたけど、この間の胸の痛みはこれまでにない危機感を持ってやってきた。
わたしは迷いなく119番に電話をし、逆流する心臓を持て余しながら必死に質問に答えて耐える。
程なく救急隊員の方から電話があり、症状を聞かれた。
混乱する頭で保険証や必要物があることに気づき、取りに行こうとすると、体が動かない。
倒れるように布団に戻り、もうそこから動けなくなった。
過去一の症状に不安を覚えながら、男性三人に持ち上げられて救急車までよっこらせと運ばれる間、結婚してから5kgも太ったことを恥じていた。
重いだろうな、恥ずかしい。
でも体が動かない。どうしようもない。耐えろ、わたし。
結局、何の異常もなく、先生にはその時じゃないとわからない、心房細動を気にしてるけど二十四時間心電図でも録れと投げやりに言われ、薄着のパジャマにパーカーを羽織ってタクシーで帰宅した。
その夜、シンシンはきっと眠れなかっただろう。
そう思いながらわたしは一人爆睡し、翌日元気に出勤し、夜はしっかり眠った。
このコロッと元気になるあたりが、そのうち何かトラブルの原因になりそうな気がする。
心配かけてごめんね、シンシン。
シンシンはわたしが居なくなったら、しに場所を求めて彷徨うのだという。
そんなことはさせない。
わたしがあなたを看取るのだから。
神様は意地悪だろうか。