「社会は変えられる」という成功体験を拡げていく。新しいシンクタンクをつくります。
連日のコロナショックの中で、こんなツイートが話題になっている。
ウイルス検査の無料化が決まった、議会での討論の中継。
いろんな人が言及しているように、このツイートが注目されているのは、目の前の政治によって、自分たちの生活が変わる瞬間だったからだ。
(残念ながら)日本の政治は「事前に調整が終わった形式的な議論」「噛み合わないパフォーマンス合戦」「政治家が居眠りしている」といったイメージがつきまとっていて、「機能していない」、「誰が政治家になっても、誰が何を言っても、自分たちの生活には何も変わらない」と思われていることとは真逆だ。
日本財団の調査にも現れているように、日本では多くの人が社会は変えられないと思い込んでいるのだ。
「社会は変えられる」という実体験
ぼくはこのツイートを少し悔しい気持ちで見ていた。「あぁ、多くの人は、社会は変えられないと思っているんだな」「だからこそ、日本でこのツイートがバズるんだなぁ」と。
というのも、ぼく自身は「社会は変えられる」と信じて、様々なチャレンジをしていきている。ぼくの最初の成功体験は2013年のネット選挙解禁。20代のIT・ベンチャー界隈の友だちと一緒にネット選挙の解禁に向けて「One Voice Campaign」という企画を作った。
そして「One Voice Campaign」は安倍首相にも言及され、なんと本当に法律が変わった!
(公共領域なので、言える範囲が限定されてしまうが)ほかにもNEWPEACEでは、厚生労働省と一緒に2035年を展望したビジョンに基づく政策を作った。これまでの社会保障政策は、ある意味、場面的な対応が多く、パッチワーク的な部分最適になってしまっていたが、「保健医療2035(ニー・マル・サン・ゴー)」という政策ビジョンを作ることで、医療政策の考え方を大きくシフトさせた。
最近では、ビル・ゲイツ財団や東京2020委員会とタッグを組み、SDGsのソーシャルムーブメントを作っている。
もっと言えば、ぼくは関係ないが、渋谷区のパートナーシップ条例や、小泉環境大臣の育休、今まさにサイボウズの青野さんがリーダーとなって進めている「選択的夫婦別姓」などなど、政治によって社会が変わっていっている事例は紹介しきれないほど、たくさんある。そして、実は、社会を変えたいと思って動いている人は、実は官・民どちらにも、たくさんいるのだ。
「社会は変えられる」という成功体験を拡げていく
多くの人に「社会は変えられる」と実感してもらうためには、成功体験の伝播が重要だ。いくら事例を話しても伝わらない。実際に仲間になってもらって、一緒になって変えていくことが大切だ。
だから、ぼくらは、NEWPEACEに「シンクタンク」を立ち上げた。NEWPEACEの中で、ちゃんとした1つの組織として。そして、これまで以上に仲間を集め、公共と民間の境界線を壊し、様々なアクションを起こしていく。
そして、シンクタンクの活動のスタートとして、まずは社会課題を知るところからはじめたいと思っている。「Social Issue Discussion」と称して、社会課題に本気で取り組むのプロフェッショナルとともに、社会課題を解決するためのアイディアを真剣に議論してみる。
第1回目となる今回は、大学時代からの友人でもあるリディラバの安部くんを中心に、
「そもそも、社会課題とは何か」
「なぜ、社会課題は無くならないか」を徹底的に議論するつもりだ。
そして、基本的にはシンクタンクのメンバー向けのクローズドな会とするつもりだが、せっかくの機会なので、人数限定で外部からも、参加者を募ってみようと思う。
来週予定している初回は、早くも満員御礼となってしまった。次回からは、興味がある人には案内を送ろうと思う。条件は、本気で、社会を変えようと思っていること。興味がある人(または、どうしても今回の回に参加したい人)は、申し込みページから、ぜひエントリーください!
▶Social Issue Discussion エントリーフォーム