SuicaやICOCA、まだ頑張れる!?
今回は公共交通機関ネタというか、キャッシュレス決済ネタというか、どちらにしても初めて書く話題かもしれません。
最近、大都市圏の近郊電車で移動する際に、SuicaやICOCAのようないわゆる交通系電子マネーだけではなく、クレジットカードのタッチ決済で改札を通れる事業者が増えているようです。
クレカのタッチ決済に鉄道の自動改札機が対応していれば、交通系電子マネーを買ったりスマホにアプリを入れたりしなくても、普段使っているクレジットカードでそのままキャッシュレスで電車に乗降できるわけで、なんとなく「あれ、もうSuicaとか要らないのでは?」と思ってしまいます。
しかし、ちょっと考えてみると、SuicaやICOCAのような交通系電子マネーにもクレジットカードには無い長所がありますし、クレジットカードのほうにも問題がいろいろあるように思うので、最終的にSuicaなどが衰退してしまうあるいは存在価値がなくなると思うのは早計かなと思います。
というのも、2025年以降、国際金融システムが大きく変わっていくことがほぼ決定的であるからです。米国が今回2度目のトランプ政権に交代したことで、米国の銀行システムは大きく変わることを余儀なくされることが、昨年末までにトランプ氏の様々な発言から既に明らかですし、米銀にとどまらず、国際送金の基本であるSWIFTも、別のものに取って代わられることになりそうです。そのような状況ですので、現在のクレジットカードのシステムも、今年以降そのまま存続すると考える方が難しいと思われます。
国際的には、そのような状況ですので、逆に、SuicaやICOCAのような、お金をチャージしてその範囲内で利用できて、しかも銀行預金などとは直接には繋がっていないような決済システムは、交通系電子マネー以外でもよいのですが、今後使われる余地は当面あるのではないだろうかと思います。Suicaをはじめとした交通系電子マネーは実用化されてから相当の年数が経過しており、利用実績も多く蓄積されてきていますので、自分はシステムの知識は持ち合わせていないので詳しいことは知りませんが、JRの頑張り次第では、さらなる用途の拡大が見込めるような気もします。