大衆は、真実を嫌う
先代の社長と月に一度ヒアリングがあり、雑談も含め1時間程度、業績や担当部署の様子を話す。
売り上げや生産性、クレームの内容等を資料を使い
説明していく。
余り怒られた記憶は無くて、どちらかと言えば雑談が多かったよつな気がする。
インターネットの黎明期に、毎日の様にメディアを
賑わす人物が現れた。
[ ホリエモン ]こと 堀江貴文氏だ。
彼の発言や行動にメディアは、いちいち大袈裟に反応しその発言に賛否が分かれる。
プロ野球への参入や大手メディアの買収ナドナド。
瞬く間に時代の寵児となっていく姿を見て
何者?と興味が湧いたことを思い出す。
堀江氏に興味が湧いたことで、彼の著作を読み
彼の言動や行動力には、良くも悪くも
一貫性を感じられた。
バブル景気が泡と消え去り、世の中には得体の
知れない閉塞感が漂う中で、若者たちは彼を
支持していた。
しかし、一方でこれまでの価値観を否定する
彼の考えや発言に対して、反感を覚える人も多かったのは、事実であろう。
特にお金に対しての彼の発言は、誤解や反感が多く
[ 守銭奴 ] [ 金拝主義 ] 等との声が挙がる。
日本人は、お金に対して何処か暗く悪いイメージ
を持ち、人前でお金の話しは [ はしたない ]
そんな価値観が漂う社会。
ある時、僕が尊敬していた経営コンサルタントの
神田昌典氏と対談した様子を聴いた事がある。
堀江氏は、本の執筆についてこう述べた。
本を書くのは簡単で、どんな本も三つ位の
トピックを肉づけすればいい。だいたいの本は
内容なんて大したことはない 。
神田氏に対して半分呆れた様に説明する堀江氏に
対して、少し失礼なのでは?と感じた。
その後も世間を賑わせ、連日メディアに追われ
活躍するが、彼の物言いに反感を覚える人も多く
何時しか悪者のイメージが、彼につきまといだした。
そんな中での[ ライブドア事件 ]
瞬く間に堀江氏は、逮捕 収監される。
そんな堀江氏の姿を見て僕は、先代社長との
ヒアリングで、聞いてみた。
先代社長は、35歳位で事業を立ち上げた創業者。
当時の年商は約40億円
同じ経営者として堀江氏をどう見ているのか?
きっと、悪い印象だろうと思ったが。
僕の意に反し先代社長は…
[ 彼は、純粋だぞ〜 ] と一言。
先代社長が、堀江氏のどこを見てそう感じたのか?
答えは謎のままヒアリングは終了。
今にして思えば当時の堀江氏の発言は、物事の
本質や真実を語っていたと思う。
しかし、大衆は真実を嫌う。
自分達に都合の悪い真実に大衆は、忌み嫌い
誹謗し真実から目を背けたがる。
大衆は、正しい事を正しいと言う事に目を背け
反発し遠ざける。
あの事件から20年近くたつが、未だ堀江氏の
発言は、世間を賑わせ時に炎上し様々な議論が
巻き起こる。
個人的に、堀江氏を尊敬したり崇拝等はしていないが、彼の考えや発言には一部共感をする。
一方では、堀江氏を忌み嫌う人も多い事は、事実。
現在51歳の堀江氏は、ロケット パン屋 教育
様々な分野で活躍中。
堀江氏は、著者の中で度々
好きな事をやれ
夢中になるもの探せ
時間を忘れて没頭出来る事をやれ
自分の好きな事に夢中で没頭する堀江氏を見て
先代社長の言った意味が、何となく理解出来た。
おわり。