凶暴な純愛
邦画よりは洋画が好きである。
見たことの無い海外の風景や人々の日常
邦画では、味わえない派手なアクションや非日常感の物語
アメリカングラフィティに始まり
サタデーナイトフィーバー
イージーライダー
タクシードライバー
ゴッドファーザー
1人暮らしを始めてから休みの日には、ひたすら
部屋に篭りレンタルビデオを借りて観ていた根暗で小心者の僕。
1970年代の古い映画がすきだ。
アメリカ文化に、強く惹かれていた10代後半〜20代の初め頃は、本気でハワイ移住を考えて貯金をしていた時期もあった程である。
しかし、小心者の僕は勇気が無くて踏み出せずに
普通に会社員として働いていた。
勇気を持って踏み出せば、今とは違う人生になって
いた事だろう。
話しが横道にそれたが、過去に見た洋画の中で最も
せつなくて、悲しい😢映画がある。
1994年公開の [ レオン ]
リュック ベッソン監督
ジャン・レノ主演
ヒロインのマチルダ役にナタリーポートマン
悪徳刑事のスタンフィールドにゲイリーオールドマン
日本公開時のコピーが[ 凶暴な純愛 ]
ニューヨークのイタリア移民でプロの殺し屋レオン
同じアパートに住む12歳のマチルダ。
家族を殺されたマチルダの危機を偶然救う所から
二人の物語が始まる。
家族を殺され大切な弟の復讐の為、マチルダは
レオンに殺し屋になる方法を尋ねるが、レオンは
反対する。
その夜、寝ているマチルダに拳銃を向けるが…
何度もためらうレオン。
何故か、思い留まる。
女と子供は殺さない主義を貫いたのか、はたまた別の感情からなのかは、分からない。
心優しいレオンが、マチルダに同情とは別の感情が
あったのかも知れない…
二人の奇妙な共同生活が始まり、読み書きが苦手なレオンに先生役のマチルダ。
退屈🥱しのぎで始めたモノマネクイズ。
マチルダがマドンナのモノマネをするが、分からないレオン。
レオンのモノマネが、分からないマチルダ。
二人のやり取りが滑稽でニヤリとした僕。
マチルダ演ずるマドンナに、無邪気さの中にも妖艶な女性の影をみて、その後の彼女の活躍に納得。
悪徳刑事のスタンフィールドは、狂気の演技がピッタリで、この人は本当に狂っているのか?と。
スタンフィールドが、レオンの住むアパートに大軍を引き連れ乗込むシーンがあるが、部下に聞かれた事に対して大声で怒鳴るシーンがある。
彼のアドリブとの事。
やがて二人は、共同で殺し屋の仕事を始める。
マチルダも拳銃の扱いに慣れてくる。
レオンは、マチルダの喫煙を注意しマチルダが
友達と話していると無言でマチルダの手を引いて
言葉遣いを叱る。
レオンは、きっと友達と楽しそうに話すマチルダに
焼き待ちを焼いたなと…
レオンがちょっとカワイイ。
そんな二人の幸せな生活は、続かなかった…
買い物を終えレオンの待つアパートにご機嫌よく
戻るマチルダを、大勢の特殊部隊の隊員が待ち受ける。
隊員に捕まるが、レオンが助け出し二人で部屋にこもる。
マチルダだけを逃がそうとするレオンに、泣きながら離れくないとマチルダ。
このシーンにも、心を打たれた。
互いを愛し離れたくない気持ち、信頼し合う心。
きっと、これこそが純愛なのだと。
互いに愛を誓い、レオンの手からユックリと離れマチルダは、1人無事に外へ…
二人の運命は、どうなるのか?
ハッピーエンドを想像していた僕は…
驚きと悲しさ😢 あまりにもせつなく悲しい。
ラストに流れたスティングの
[ シェイプ・オブ・マイハート ]
ギター🎸の音色が、せつなく悲しい😢映画の終わりを告げた。
数日間は、どこか心がせつなかった。
アメリカ映画は、比較的ハッピーエンドが多い。
そんな、どこか陽気なアメリカ映画と比べと
ヨーロッパの映画はバットエンドが、少なく無い気がした。
[ 凶暴な純愛 ]
まさに、ピッタリなコピー!
考えたコピーライターさん!
素晴らしい〜!!
今でも時々見返すが、あの頃程の感動は少ない。
年を取り心が汚れたジジでした。
おわり。