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一流ソムリエのサイゼリヤペアリングを、一般庶民が再現してみた
こんばんわ(^O^) 3000円ワインの民、ますたやです♪
さて今回の #ワ活 は、パクr… いや、とあるソムリエ先生への、リスペクト企画です👏
まずは、こちらの記事をどうぞ!
うまそう。(率直)
こちらの記事を書かれているソムリエ先生、もうご紹介の必要もないかもしれません。超がつく一流のソムリエでいらっしゃり、かつTwitterのフォロワーは1万人、日本のワイン界を裏から表から牽引してくださっている、田邊公一ソムリエです。
(田邊ソムリエ史上、最もお安い)100円のグラスワインでさえ、田邊ソムリエの表現にかかればこんなに美しくスタイリッシュに。
ここは高級レストランかな? と見まがう写真の数々に、多くのみなさんがお腹をすかせたことと思います。
はい、そうです。
わたしもお腹を空かせた、庶民のひとりでございます。
さて、時はおだやかな土曜日の午後。今日の #ワ活 はなにしよう、などと鼻歌交じりにセラーを覗いていたますたやは、ふとこちらの記事を思い出しました。
ーーそうだ。サイゼリヤ、行こう。
サイゼリヤ・・・そこは我々庶民にとって魅惑の楽園。なんといっても心を惹かれるのは、その魅力的なお値段の数々です。石油王の友達もいなけりゃあ、宝くじが当たるでもない我々庶民にとって、たった300円でおいしいドリアを食べさせてくれるサイゼリヤは、天国的なサムウェアです。
20代前半の頃、はじめてサイゼリヤに連れていってもらったときの「うまっ」と「やすっ」の衝撃は忘れられません。
わたくしますたや、自慢じゃないですがまじで超がつくド田舎育ちなので、ファミレスといえばジョイフルしか知らなかった。ジョイフルだってはじめて行ったの19歳ですよ。ジョイフル大好き。東京にもっとあれ。
あの日から、10年とすこし。サイゼリヤの「うまっ」と「やすっ」の衝撃は、あの日の鮮やかさのまま、庶民(わたし)の脳裏に刻み込まれているのです。
そんな、サイゼリヤですが、実は今わたしが住んでいる街には、うちから徒歩圏内に、4つの店舗があります。え、なんで??
謎のサイゼリヤ激戦区となっている我が街。そんな街に住むますたやが、サイゼリヤとワイン、などと聞いてしまったら、そりゃあ、もう、行くしかないでしょうよ…!(使命感)
ということで、土曜の午後、お腹もへりましたし、サイゼリヤに行こうじゃないかと。そしてここは、田邊ソムリエのサイゼリヤペアリングを完全再現しようじゃないかと、我が街でもっとも広い面積を誇るサイゼリヤへと、四足歩行で向かったのでした。とにかく、お腹がへりました。
白ワインとのペアリング
さて、店内に入って注文をします。するとさっそく、白ワインが運ばれてきました。品種はトレッビアーノ、とのこと。
色は薄いグリーン、というよりほとんど透明。「これは・・・透明だな」と、思わずつぶやくくらいの透明感。
温度はキン、と冷えていたのですが、わたしはね・・・いいと思います。賛成。冷えたワイン、おいしいよね。気負わずごくごく飲みたいよね。
味わいは柔らかく、ふんわりとしたフルーツ感とまとまりのいい酸があって、誰とでも友達になってくれそうな、いいヤツ感のあるワインです。好きです。友達になってください。
1品目 バッファローモッツァレラ 600円(Wサイズ)
うまい。(率直)
え、うまい。このモッツァレラうまい。柔らかな噛みごたえに、きゅ、きゅ、とした独特の歯ごたえ。塩味がほどよく、噛むごとに「じゅ」とうまみが広がります。え、うまい。(3回目)
チーズがおいしいので、ワインがすすむ。ちょっと待て、次の料理を待たねば、ペアリングする前にワインが終わってしまう。
2品目 柔らか青豆の温サラダ 200円
・・・うまい。(4回目)
グリーンピースが「青っぽい」かと心配しましたが全然そんなことはなく、ちゃんと甘みがあって、ベーコンとの仲を、卵が橋渡ししてくれています。
わたし、お母さんがつくる「豆ごはん」が好きだったんですが、それをふと思い出しました。そうかあの「豆ごはん」って、思えばグリーンピースだったんだなぁ。なんか懐かしいな。
そしてもちろん、ちゃんと残しておいた白ワインとペアリングです。
・・・うまいわ(笑)なんかだんだん、おいしさに笑えてきます。
今からこんなおいしくて、このあと一体どうなるんだよ、まだ赤ワインが待っているというのに!
赤ワインとのペアリング
続いて、赤ワインゾーンに入っていきます。
品種はモンテプルチアーノ。やや甘やかな香りと、軽やかなフレッシュフルーツ感。タンニンは柔らかく、お食事にも合わせやすそう。
後半にかけて伸びる酸味は、トマトベースのイタリアンに合わせるのが楽しいかも!
3品目 煉獄のたまご 300円
煉獄の・・・・・・ん?
このネーミングは・・・その・・・どことなく・・・あの先輩を彷彿とさせる・・・・・
もちろん、大人として『まあ、そうじゃないんだろうな』とは思ってます。イタリア語の日本語訳なんだろうなって、わかってます。わかってるんですが、でもメニューを見るとそこには、【 大人も子供もみんな好きな味!】と、わざわざ吹き出しの注釈が・・・
そりゃもうあの先輩のことなんか、大人も子供もみんな好きだわ!
そんな隠れコラボを勝手に感じ取り、内心「www」などと思いつつ待っているところに、店員さんが颯爽と『煉獄のたまご』を運んでいらっしゃいました。
ーー俺が来た!!!!
えっ?!・・・
・・・めっちゃいい匂いやん・・・(絶句)
そこはかとなく漂う焦げたガーリックの香ばしい香り。アツアツのグラタン皿で、じわじわと音を立てる真っ赤なトマト。
えっ、めっちゃうまそうなんですけど。これは・・・よもやよもやだ・・・・・
さあ、このおいしそうなトマト&たまごを、カリカリの薄焼きトーストにのっけて食します。おぉぉ~ 焼いたトマトの心地よい酸味に、ぴりりとした辛みがアクセントになっています。わーこれ、絶対合う。この赤ワインに絶対合う。
確信をもちながら飲んだワインの、納得感たるや。ちょっと強めに感じていた酸味でさえ、トマトを介して舌になじみました。
ああ、そうか、君たち・・・前世ではきっと親友だったんだね・・・そうかそうか。日本のサイゼリヤで、出会えてよかったね・・・(;;)
番外編 ミラノ風ドリア 300円
さて今回わたくしますたや、夫とふたりでサイゼリヤに訪問していました。つまり我々には、胃袋がふたつある、と。ならばと、こちらも投入します。
じゃん!
▶ みんな大好きミラノ風ドリア!
田邊ソムリエの記事では、名残惜しまれながらも食されることのなかったミラノ風ドリア。代わりに(?)我々がしっかり堪能しておきました。いやしかし、いつ見てもすごいコスパだなほんとに・・・
粛々とワインが進んでおりますし、このあたりでだいぶ嬉しくなってきているますたや家。するとおもむろに夫が目をつむり、「見えて来た、見えて来たよ・・・」と言い始めました。どうした。
「ここは・・・イタリアの・・・石畳の裏通り・・・ふと通りかかった名もなき小さなトラットリア・・・旅の途中でふらっと入って食べる、肩ひじ張らないイタリア料理・・・そこに出て来る、地元のイタリアワイン・・・今おれは・・・イタリアにいる・・・」
どうした。
サイゼリヤペアリングが楽しすぎて、だんだんテンションがおかしくなっている夫氏。海のように穏やかなうちの夫氏を、ここまで仕上げて来るサイゼリヤの、ポテンシャルがすごい。あとうまい(5分ぶり、6回目)。
4品目 柔らかチキンのチーズ焼き 500円
メインディッシュはチキンです!は~、もう、届いた瞬間優勝。
じゅうじゅうと焼かれるチキンの音、香ばしく溶けたピザチーズ。見た目の豪華さと比べると味は意外とシンプルで、特性デミグラスソースのトマト感がまた、いいアクセントになっています。
そしてこのチキンの脂身を、赤ワインがすっきりと洗い流してくれるんですよ。ああ、なんという爽快な読後感なんでしょう。
目をつむるとそこには、初夏の爽やかなイタリアの海が広がっているかのようです。ああ、そうか。これだったのか。夫が見たのはこれか・・・そうか、ここが・・・日本のイタリアだったんだ・・・(仕上がりました)
イタリアの風を受けながらも、時は無常です。そう、いよいよ、お会計の時がやってきたのです。
・・・ちなみに我々、ふたりでワインを2杯ずつ飲み、4種からなるコースをいただき、ドリアを食べたあとで、ブロッコリーのくたくた(250円)も追加してます(楽しくて)
その総額が、こちら。
1(ワン)・2(トゥー)・3(スリー)!
え、サイゼリヤさん大丈夫???(心配)
これだけ楽しくておいしくて、ワインまで飲み、イタリアの風さえ感じたのに、ひとり1300円にも満たないとか一体どういうこと???
お会計はこれら全て合わせて、さらには税込で1,500円。驚異的な安さに、しばし呆然と立ち尽くす田邉。
これには田邊ソムリエの困惑もうなずけます。安い。まさに驚異的な安さ。ていうか呆然と立ち尽くしちゃう田邊ソムリエめちゃくちゃおもしろいな。
そんなこんなでおいしく楽しく、お腹も心もぱんぱんに満たされた、サイゼリヤペアリング会だったのでした🍷
は~ ほんと幸せだった。っていうかこれ書きながら、今もうサイゼリヤ行きたい。なんという中毒性。今夜はサイゼリヤで、テイクアウト会でもしようかな・・・
余談
ちなみに、サイゼリヤでよくおひとりワイン会を開いているお友達から、こんな楽しみ方を聞きました。
サイゼリヤに行ったら、赤ワインをマグナムボトル(1080円)で頼みます。もちろん飲み切れないけど、マグナムボトルは持って帰れるので、残ったワインはビーフシチューを作る時などに、どぼどぼ入れて使っています。
な、なるほど~~~~っ!!!そんな楽しい使い道があったとは・・・!
おうちで赤ワインを使われるようなおシャンティなみなさま、ぜひ参考になさってくださいませ!
そして、サイゼリヤといえばこちらも。
日伊通訳をされているマッシさんの、サイゼリヤ完全攻略マニュアル。サイゼリヤの「自由さ」を、惜しみなく楽しめる記事となっています。イタリア出身の方に「サイゼリヤ大好き」と言わしめる、サイゼリヤ大先生のポテンシャルよ…!
終わりに
さて、今回は田邊公一ソムリエの記事のおかげで、とても楽しいワイン時間を過ごすことができました。あらためて素敵なペアリングと、その記事を書いてくださったことに、ワイン界の末席から、感謝の気持ちをお届けしたいです(*^^*) ありがとうざいました、気持ちよ届け!
ワインが大好きになって、ワインをもっと知りたくなって、そしてワインにまつわる「楽しい!」を誰かと共有したくて、始めたこのnote。
あくまで一般庶民であるわたしにできるのは、おいしくワインを飲むこと。そして、大好きなひとたちとともに、楽しいワイン時間を過ごすこと。
でもほら、たとえばこうやって、ただの一般庶民のアルパカが、おいしいワインをただ楽しく飲んでるって思ったら、なんか、こう・・・勇気づけられたりしませんか?(^O^)
「え、知らない」とか「なにそれ、はじめてきいた」とか、「えー!なんだっけ、忘れた」とか平気で言っちゃうアルパカが、
意気揚々とワインイベントに参加したり、ワインにまつわる雑談をしたり、「ワイン、だーいすき!」って胸を張って言ってる、って思ったら、
「なんだ、こんなやつでもワインは楽しめるのかw」って、ワインへのハードルが下がったり・・・しませんか?^^
そう、こんなやつでも、ワインは楽しい。
いや、どんなひとでも、ワインは楽しい。
こんなやつでも、どんなひとでも楽しむことができる、身近でハッピーな飲み物、それこそがワインの魅力だな~と、わたしは思っています^//^
「なんか知らんけど、アルパカ楽しそうやな(笑)」って思っていただけたら、万々歳!わたしはいつだってここで楽しく一杯やってますので、よかったらまた、ここで乾杯しようじゃありませんか🍷
さあ、まずはサイゼリヤの扉を気軽にノックしてみてください♪ 向こう側に広がるのは、素敵なイタリアの路地裏か、眼前に広がる凪いだ青い海・・・かも、しれません。
ここまでお読みいただいてありがとうございました♪ あぁ楽しかった、とてもよき午後でした。それではまた次の3000円ワインか、次の #ワ活 でお会いしましょう!3000円ワインが大好きな #ワ活びと 、ますたやでした(^O^)♪
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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!
twitter:@3000wine_tami
Instagram:@3000wine_no_tami
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ワイン好きなゆるへたアルパカが、ゆる~くしゃべってます。日常的なゆるーいワイン会話にどうぞ。
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