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英語がしゃべりたいお年頃〈アメリカ/カベルネフラン・メルロー他〉
英語が上手に喋れるっていいな~と、定期的に考えます。
大学受験のために受けたセンター試験は200点中120点。これは当時のほぼ平均点。一時期、海外旅行のためにかなり頑張ったTOEICでも、だいたい500点。これもだいたい平均くらい。
わたしの実力、だいたい、このくらい。正直、微妙~…
英語ちょっと齧ったよ、という方の中ではごくごく普通の平均ランク、というか、齧った群の中ではむしろ低いほうというか、お世辞にも「英語、ワカル」といえた力量ではありません。
海外旅行に関しては、東南アジアならなんとかカタコトで行けるかな、というくらい。でもそれは、あちらも第二外国語として英語をあとから身につけたよしみもあって、この微妙な英語をしゃべるニンゲンに向けて憐憫と親切さをくれているからに他なりません。
しかも旅慣れて来ると、むしろブロークンのほうが通じるというか、気合いのほうが大事というか、なんだったら日本語のほうが通じるというか、そういうことが起きてくるので、結局英語、喋れないままなんですよねぇ…
ま、いっか…ってなっちゃうんですよ。だって、小難しい単語並べるより、「これ、ちょうだい!」のほうが断然通じるし…
むかし香港に行ったとき、ディズニーランドでチューバッカ(推し)に会った途端、ものすごい勢いで英語が出て来たことがありました。
友達に「えっ?!ます子、英語しゃべれたん?!?!」ってびっくりされたんですが、うん、正直いま、わたしもびっくりした。
英語、喋れません。
それは、どうしても推しと話したいかったがための、アドレナリンのなせるワザ。
チューバッカに向かって「会いたかった」ことを早口で伝え、ハン・ソロが死んだことを悼んで泣き、最後に「ネクスト・ムービー・ファイト!!」と伝えて去りました。(ダサい)
チューバッカ(推し)、一緒に泣いてくれたんですよ… 信じられます?いやあ、オタクの行動は世界共通だな。
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英語。いいですよねぇ、憧れます。
ワインを飲んでいると、ますますちょっと、うっかり英語わかるんじゃないかな?って思ったりしてくるんですよ。英語なりフランス語なりに触れる時間が、ちょっとできるじゃないですか、日常的に。
たとえば、ワインのアッサンブラージュ情報を探して、公式ページ(英語)を眺めてみるとか。ワインのうしろのエチケットを見ながら、「ふんふん、なるほどね」なんてわかった風に言ってみるとか。
それで、夫(わたしより英語喋れる)に「なんて書いてあるの?」って聞かれて、「うん、なんか、ベリーの香り、と…えー、…タンニン、のある………美味しいワイン…」とか答えるくらいですよ。だいたいの赤ワインそういう味だわ。
という感じで、もっぱら英語をしゃべりたいお年頃のわたし。今回飲んだワインのエチケットで、ちょっくら試してみることにしました。
セニス by ヴェリテ 2016 [¥3828]
![](https://assets.st-note.com/img/1657539703745-TyFLWC4bTC.jpg?width=1200)
<ワインdata>
国:アメリカ 種類:赤ワイン 品種:カベルネフラン50%/メルロー32%/カベルネソーヴィニヨン18% ヴィンテージ:2016 生産者:セニス インポーター:株式会社 都光
<バランス>
酸味★★★☆☆ タンニン:★★★☆☆ 香り:★★★★☆
こちら、カリフォルニアのソノマカウンティで造り出される高級ワイン、「ヴェリテ」のセカンドワイン的な存在だそう。その名も「セニス」。
実はこちら、現地では2016年ヴィンテージを最後に終売となったワインなんだそうです。
というのも、もともとこの「セニス」は、「ヴェリテ」を造っていた父のワイナリーで、娘のセレーヌが自分のブランドとして造っていたキュベなのだそう。
その後、本格的に「ヴェリテ」を引き継いだ娘エレーヌは、「ヴェリテ」に注力していくため、セカンドワイン的な存在である「セニス」を造らない方針にしたのだそうです。
ということで、なんともともと7000円台のお値段だったのが、このヴィンテージだけ3000円ワインとして手に入れることできるよう。
・・・ってここまで書いて、値引きによる3000円台は厳密には「3000円ワイン」じゃないんだったって、今自分で思い出しました。本来「3000円ワイン」は、値引きなどを勘案しない上代価格に依拠してます。自分で作った設定なのに。うっかりますたミス。
とはいえ、現在日本で流通しているセニスの2016ヴィンテージはほぼ3000円台のようなので、3000円ワインということにしといてください。心の目で見るんですよ、もうここまで書いちゃったし。(ブレがちな定義)
今回こちらを手に入れたのは、以前にご紹介した「オルトレポパヴェ―ゼ」の入手経路と同じく、カーヴ・ド・エル・ナオタカさんの「3本セット」でした。
▶ イタリアのピノノワール、ピノネロを飲んだ回
▶ こちらのセットで購入しました安い…!
セット売りのワインは「飲んでみたかったヤツ」が飲めるのが、楽しいですね~!🥰
それではさっそく今回の趣旨であります、裏エチケット見てみましょう。さあ、英語ですよ…!
![](https://assets.st-note.com/img/1657541183658-m2mYvcu2LK.jpg?width=1200)
なんで大文字…?
めちゃくちゃ読みにくい。いやめちゃくちゃ読みにくいですどうして。
これ、どういう感覚なんだろう、全部を大文字で書くって。強調表現で一部大文字にするのはわかるけど、全部ってどういうこと…?
英語ができる方いたらぜひ教えてほしいのですが、なんか気持ち的には、日本語が全部カタカナで書いてあるみたいな読みにくさあるなコレ…!
さすがに大文字は読みにくいので、いったんパソコンで打ち直してみました。すると、こんな感じ。
CENYTH (pronounced sen-eth) is the ancient form of the word zenith. Deftly blending Bordeaux – style technique with Sonoma County terroir, CENYTH is the expression of a winemaker who was trained by the vineyards of a Saint-Emilion and inspired by cabernet franc. To her, winemaking is an art. And here, balanced between the sunshine and drifting fog, she has found her ideal canvas.
お~~~~!英語っぽい。
ふむふむ、なるほどね。こうすると結構読めますね。ソノマカウンティ、の、テロワールがね、ああ、はい。わかりましたよ。読めました。
セニス、たぶん、こういうこと言ってます!
セニス(センス、って読むよ)は、ゼニスから付けられたんだ。
それは、ソノマカウンティのテロワールと、ボルドースタイルのカベルネフランによってインスパイアされた。そこに、サンテミリオンの畑で研修した醸造家の経験が混ざってるんだ。
彼女にとって、ワイン造りとはアートだ。そしてここは、太陽とドリフトした穴のバランスが取れてる。
彼女は、彼女自身のキャンバスを見つけたんだね。
太陽とドリフトした穴ってなに???
sunshine and drifting fog
ここが、わからなすぎました。
fogってなんだ、穴か?って思ったんですが、穴はholeだわ。間違えた。「掘る」にしてもdigだし、なんで穴って思ったんだ。なんだよ太陽とドリフトした穴って。
全体のニュアンスは合ってるところもありそうですが、「ボルドースタイルのカベルネフランによってインスパイアされた」も実はよくわかってません。インスパイアってなんだろうな、家系ラーメンかな。(雑)
(わたしより英語できる)夫に聞くにも、ここはスターバックス。仕事帰りにちょいと立ち寄っている最中なんですよね。
なので、世界のGoogle先生に聞いてみることにしました。うん、できる人に聞くのが一番なんですよ、こういうのは!
セニス(sen-ethと発音)は、天頂という言葉の古代の形です。 ボルドースタイルの技術とソノマカウンティのテロワールを巧みにブレンドしたセニスは、サンテミリオンのブドウ園で訓練され、カベルネフランに触発されたワインメーカーの表現です。
彼女にとって、ワイン造りは芸術です。
そしてここで、太陽の光と漂う霧のバランスが取れて、彼女は自分の理想的なキャンバスを見つけました。
太陽の光と漂う霧~~~~~~!!!!!
美しいかよ… バランスが取れたのは、太陽とドリフトした穴じゃなかった、太陽の光と、そこに漂う霧だった…!
実はこの娘セレーヌ、サンテミリオンのワイナリーで訓練(研修/修行)をしていたんだそうです。だからこそ、カリフォルニアワインながら、ボルドーのスタイルも踏襲した完成度になっている、と、そういう話なんだそう。
無事Google先生によって、ワインメーカーの言いたいことがわかったわたし。
っていうかもうこうなって来たら、海外なんかポケトーク持って行ったらいいんじゃない??とか思うので、やはり勉強は進まないのでありました…(無念)
それでは最後に、セニスを飲んだ感想も置いておきます!
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見かけは、紫がかったルビーレッド。フルボディにしてみればやや淡い雰囲気を感じます。
香りはとても、美味しい香り!(美味しい)
いかにもエレガントな赤ワインの香りといいますか、樽と、チェリーやベリーのフルーティさ、そして香りの時点ですでにわかる、綺麗な酸を感じるんです。う~ん、いいワインって、こうよね…!
飲んでみると、これが実際、綺麗なワインなんですよ。
カリフォルニアワインって、いわゆる「樽香」みたいなのがびっしばしにきいてることが(特にかつては)多かったと言われていますが、ワインに溶け込む樽香というか、飲んでみて「あ、わかるよ」って言いたくなる、なんていうか、意味のある樽香が漂っています。
味わいも全然「ジャム」感はすくなく、綺麗な果実味があらわれています。タンニンもこなれていて、シルキー。くちあたりも柔らかく、全然主張してきません。むしろ、複雑味の下支えとして、必要十分な仕事をしている感じなんです。
こと、熟しすぎたブドウによって必要以上に甘くなったり、アルコール度が高まりすぎるきらいのある、カリフォルニアワイン。しかしこれはちゃんとスリムな造りかつ、ジューシーな果実味があって、ほんとなんていうか、フランススタイル ✕ カリフォルニアバイブス って感じ、わかるなあ…!という1本でした。
厚みがあるのに軽やかで、ついするすると飲んじゃう感じ。
3000円台で「高級ワイン」のセカンドが飲める、しかもアメリカワインとフランスワインのいいとこ取りときたら、そりゃ買うに決まってるでしょうよ、ああ終売の惜しさよ…!
![](https://assets.st-note.com/img/1657541386739-u6XepeLAPY.jpg?width=1200)
しかしながらこちらのワイン、終売にならなければ3000円ワインの民のもとにはやってきてもらえなかったわけで、すべての出来事は世界に少しずつ意味を与えているのだろうなあ、なんて思う夜。
きっと、わたしの英語がいまいちなことだって、きっと世界になにか意味を与えているんですよ、なにか……!(なにか……!)
▶ 英語喋れる日本人の友達から超オススメされたこの本。よっしゃ読むぞ~~~!!ってなって、最初の20ページくらいで放置されてますそういうとこやぞ…!
それではここまでお読みいただいてありがとうございました♪
記事を読んで「英語がんばろ?」って思ってくださった方は、「❤」ボタンを押して「スキ!」していただけると、きっとこう、なにか人生にいいことが起きるんじゃないかと思います、なにか……!(なにか……!)
それではまた次の、#3000円ワイン か #ワ活 でお会いしましょう♪3000円台のワインをこよなく愛する、3000円ワインの民ますたやがお送りしました(^○^)🍷こう見えてほんとは英語ペラペラかもしれませんよ…!(ない)
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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!
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