見出し画像

”ほぼコンドリュー”、みんな大好きヤルデン先生〈イスラエル/ヴィオニエ〉

みなさん、こんにちわ(^○^) 3000円ワインの民、ますたやです♪

冬が最後のちからを振り絞った感満載の寒い連休となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

わたしはワ活関連ですこし遠征をしておりまして、昨日の夜に住処へともどってまいりました。

いつもと違う場所、いつもと違う風景、そして、いつもと違うワイン。
非日常はとても楽しく刺激的ですが、いつのまにか疲れがたまってしまうんですよね。

▶ ワイン疲れには、ワインが効きます。

うちへと戻る道すがら。「いつも」の癒しを求めて立ち寄ったのは、わたしたちが足繁くかよう、いつものワインショップでした。

「いつも」の空気を感じ、癒されて家にもどろう。願わくば「いつも」っぽいワインを、連れて家に帰ろうじゃないか。そんな風に思いながら、お店へと足を踏み入れます。

「お、いらっしゃい。ちょうどよかった、今日の試飲はコンドリューだよ


・・・・全然、いつもの、ワインじゃない……ッ!!(高級)


コンドリューといえば、北ローヌを代表する、ヴィオニエ単一品種によって造られる最上級ワイン。高い酸があることからも長期熟成が可能で、フランスの白ワインのなかでも最高峰の一画をなす、高貴な白ワインです。

いや、うん、コンドリューはめちゃくちゃおいしかったですよ。ヴィオニエの持つトロピカルな華やかさと、熟成によって溶けたまろやかな酸。鼻腔を抜けるとろんとふくよかな香りに、うっとり目を閉じちゃうくらい。
試飲のプラカップでこれなんだから、グラスにそそいだら一体どうなっちゃうのこれ??などと最高な時間をすごしたんです。が、

「いつもの癒し」どこいった。

そう。わたしは今夜、非日常による疲れを癒しにここにやってきたんですよ。こんなところで、うっとりと非日常を味わっている場合じゃない。


「じゃあ・・・これなんてどう? 国が違うだけで、ほぼコンドリューだよ」

そんな、非日常に疲れたわたしに、いつものソムリエが紹介くださったのが、今夜わたしが飲んだ3000円ワインだったのでした。


ヤルデン ヴィオニエ 2017 [¥3520]

なにも読めぬ。
(※ インポーター情報は色の都合で写真に写りませんでした。ミレジムさんが控えめすぎて…!)

<ワインdata>
国:イスラエル 種類:白ワイン 品種:ヴィオニエ ヴィンテージ:2017 生産者:ゴラン・ハイツ・ワイナリー インポーター:株式会社ミレジム

<バランス>
酸味★★☆☆☆ 糖度:★★★☆☆ 香り:★★★★☆


はいこちら、みんな大好きヤルデン大先生です!

ヤルデンといえば、イスラエルのゴラン・ハイツ・ワイナリーが手掛けているワイン。樽をしっかりきかせたシャルドネをはじめ、

▶ 「樽々しい」という形容詞を知った、樽デンとの出会いはこちら。

世界的にも評価を受ける質の高いワインを、比較的手に入れやすいお値段で造ってくださる、3000円ワイン界の期待星。
「これぞ、3000円ワインの真骨頂!」とでも言いたくなるような、質の高さと値段のバランス、知っているとちょっと嬉しくなる、そんな「ちょうどいい」ワインがこのヤルデンです。

近所のワインショップソムリエP氏の紹介によると、こちらのヴィオニエ、ヤルデンのシャルドネほどは樽を強くきかせておらず、それでいて華やか。ときにアルコール感が強くなりがちなヴィオニエ特有の雑味も少なく、「おいしいワイン」とのこと。おいしいワイン、大好きですよ…!

ちょうどコンドリューのくちになっていたわたし的にも、「まったり系の白ワインが飲みたい」気持ちになっていたところ。家に帰ってこれから冷やしますが、温度も低くしすぎなくてもいいということで、なんてちょうどいいワインなんだ!

イスラエルっていうところがまた、ちょっと珍しくっていいじゃないですか…

▶ ゴラン高原は、このあたりだそうです。


ちなみにめちゃくちゃ余談なんですが、わたしはイスラエルのワイン、2016年のツーリズムエキスポ(旅博)ではじめて飲みました。

イスラエルって、地球のどこ?くらいの頃。
地球上の位置取りに関しては、今でも自信ないです。
位置取りがわからなくっても、ワインはおいしい

日本各地、そして世界各国から「旅」をテーマにさまざまなブースが出店するツーリズムエキスポ、通称「旅博」。2021年の大阪開催は残念ながら中止となりましたが、今年はひさしぶりに東京開催が予定されているそう。
めちゃめちゃ旅に出たくなる超ハッピーイベントなので、今から開催めっちゃ楽しみにしてます!


ということで、余談でした。ワインの話にもどりましょう。

外観は、やや強めのイエロー。すこしとろっとしていて、酒質の強さを感じます。それもそのはず、アルコール度は14%。かなりしっかりとした造りの白ワインになっています。

香りはまさに、The 華やか!最初にグラスに鼻をちかづけたときに、ぶわっと白い花の香りが立ちのぼります。ふお~っ そのあとからトロピカルフルーツが追いかけて来て、は~~こりゃ絶対にうまいやつ。

くちに含むとそのまんま、ふんわりとトロピカルな味わいが舌のうえを転がっていきます。とはいえ酸もちゃんと残っており、ワインがやぼったくならずにいてくれています。ありがとう。

そして、これがまたいいんですが、あとに伸びる柔らかな苦みがあるんですよ。
ヴィオニエは「苦み」を感じやすい品種ですが、「苦い」を「旨い」と感じるのって、ちょっと不思議。わたしはそもそも苦みが得意なほうではないので、あまり樽がききすぎたりしてると「なんか苦いな」って思っちゃうんですが、このワインのバランスだと、むしろちょっと苦くあれ、って思うんですよね。バランス次第ってことなんだろうな。うーん、ワインってやっぱり不思議。

それから実はこのワイン、2017年とちょっとだけ熟成しています。ほんの5年ほどなのですが、思った以上に熟成香を感じました。「シェリー酒」のような、あの香りです。特に温度があがってくると、酸化熟成の香りが、鼻のなかにすーっと充満していきます。えー、なんだこれ上品だな…

たぶん11、12度くらいから飲み始めて、最終的には15、16度くらいになったんじゃないかと思うのですが、まろやかトロピカルスタートからの正統派上品スタイルゴールという、1本でいくつもの顔を見せてくれた素敵ワインだったのでした。

ヤルデン先生、やるやん…!(思わず韻を踏む)

やるときはやるで、ヤルデン!

そんなわけで、ほぼコンドリューでありながらも、ちゃんといつもどおりにおいしいヤルデンに、ほっと癒された夜。

また日常にもどっていくための、大事なひとときとなったのでした。次の週は5日もあんのか長いな…!


それでは、ここまでお読みいただいてありがとうございました(^○^) また次の #ワ活 か、 #3000円ワイン でお会いしましょう!今夜はなにを飲もうかな~?🍷 3000円ワインの民、ますたやでした^^

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ ますたやとは:

関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。夫はワイン検定講師もつとめます。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!

twitter:@3000wine_tami
Instagram:@3000wine_no_tami

■ LINEスタンプ販売中:

ワイン好きなゆるへたアルパカが、ゆる~くしゃべってます。日常的なゆるーいワイン会話にどうぞ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いいなと思ったら応援しよう!

WineBarやどり葉 店主|ますたや
サポートでいただいたお駄賃は、バッカスへの課金に溶かしていきます!