ますたやのワイン発信戦略 ~いつもハッピー、あれってホント?~
今日のメンバーシップ記事のテーマは、ますたやの『ワイン発信戦略』について・・・なんて書くとちょっと煽り文句みたいになっちゃう、群雄割拠の国民総発信者時代。
誰もが発信者になれる時代です。かつてはつまびらかにせずやり過ごせたはずの個人の持つあらゆる「欲求」が、インターネットという仮想空間を飛び越え、否応なくリアルな生活にも流入し、複雑にうずまく時代となりました。
そんな濁流ごうごう流れる現世で、曲がりなりにもワインにまつわる発信をおこなっているますたや。
今日はわたしがどんな「考え方」や「気持ち」でSNSやメディアを発信しているのかについて、みなさんとシェアしたいと思います。
ますたやっていつもハッピーとか言ってるけど、あれって、ホントの姿なの?!(煽り文句)
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なぜワインの発信をはじめたのか
わたしがワインについての発信をはじめたのは、2021年の9月頃でした。
きっかけは、おもに心理士どうしの情報交換として使っていた旧Twitterアカウントで、あまりにもワインの話題が増えたことでした。
ワインにハマりたての頃の、初期衝動。当時、とにかくワインのことが好きで好きで仕方がなかったわたしは、今にも増して狂おしいほどのワイン愛をもてあまし、目の前にあったTwitterXアカウントに日々ワイン愛を書きなぐっていました。
そのうちワインエキスパートの勉強まではじめ、いよいよ自分の専門性がわからなくなってきた頃。「ええい、ワイン専用アカウント作ったろ」と、ごく軽い気持ちでワイン用のTwitterアカウントを開設しました。これが「ますたや」のはじまり。特に崇高な理念などなかった。
ちょうどワインエキスパートの一次試験に合格し、二次試験の終わりが見え始めて来た頃でもありました。もともと文章を書くことが好きで、mixiにpixiv、小説同人や個人サイトをひととおり通って来たわたしが、noteで記事を書きはじめたのは自然な流れでした。言いたいことがありすぎる人生…
余談ですが、わたしが意外と大事にしていることのひとつに、「継続」があります。
こうして一見「なんとなく」はじまったますたや活動ですが、一方で「noteを始めるからには、2年は継続する」と、これははっきり最初に目標を立ててました。(Twitterは息をするのと同じなので除外)
なぜ、継続を大事にしているかといいますと、そうじゃないと、自分がダサいから。
たとえ好きだからといって、メディアの発信は決して楽ではありません。記事の執筆には時間がかかるし、Instagramは得意じゃないし、ラジオは撮ったら編集しなきゃいけないし(Twitterは息をするのと同じなので以下同文)。
これを、週6日働きながら続けるのは、それなりに、というか、結構大変なことです。10年、20年と続けておられる先輩方には、心から尊敬の念を抱きます。
それでもなんとか今のところ続いているのは、別に崇高な理念があるわけではなく、誰かのためというわけでもなく、ましてや何らかのマーケティングにのっとっているわけでもありません。
単に、あたしがそう決めたから。もはや、意地。
自分がダサいから継続する。それだけで発信を続けているますたや。
さてはお前…「発信戦略」とかいって、ホントはなんも考えてないだろ?!(ぎくり)
さて、ワイン界隈で「ワインの発信」を行っている方はたくさんおられます。
というか、もしかしてみなさんご自身はあまり自覚がないかもしれませんが、noteやはてブに重厚長大な記事を書くことのみならず、日々飲んだワインをブログに記録すること、Instagramのストーリーをあげること、そして、気軽にTwitterXにポストすることだって、わたしにとってはすべて紛れもない「発信」。
そんな、総発信者界隈であるワイン界の片隅で、わたしはワインの発信を続けています。
せっかくなので、まずはその目的から分解していこうと思います。細部にこだわる面倒なオタクですみません。みなさま少々、お付き合いくださいませ。
ますたやのワイン発信の目的
わたしがワインの発信をおこなっている目的は、大きくふたつあります。
ひとつが「ワインを楽しむひとを増やす」こと、そしてもうひとつが「友だちをつくる」ことです。
ひとつずつ見ていきます。
ワインを楽しむひとを増やす
わたしのワイン発信のひとつめの目的は、「ワインを楽しむひとを増やす」ことです。これは、あらゆるわたしのメディア発信を貫く、大きな1本の柱となっています。
ワインの世界は、とにかく広く、そして深い。まるで海のような、とは使い古された比喩ですが、ワインの世界には膨大なジャンル、それに付随する膨大な知識、そして、膨大な種類のワインが存在しています。
そのなかで発信の役割を担おうとするとき、「どこに焦点を当てるか」いや「当てることができるか」は、わたしにとっては重要な選択でした。
というか、最初からそんなことを考えていたわけでなく、発信を続けながら少しずつ自分の「得意分野」に気づいて行った、というほうがより正確かもしれません。
たとえば、エキスパート資格取得の直後、ワインの知識について書こうかなあ、なんて思った時期がありました。初心者でもわかるワインの世界!とか、エキスパートをこれから受験される方へ、とか、そういったたぐいの記事です。
なんせとにかく勉強したので、このまま忘れていくのはもったいないと思ったんですね。お金も時間もかけたんだから、できればなにかに還元しようと。余談ですが、この見通しはおおかた当たり、実際にそれらの知識が発信されることはないまま、知識は静かに風化の一途をたどっておりますが……
それはさておき、この分野はわたしが「継続できない」と判断して、手を出すのをやめました。最初こそ楽しんでやれたとしても、10記事くらいでわたしの情緒が続かなくなりそうだな〜と思ったんです。
どういうことか。
わたしがワインの発信をするとき、エンジンになるのはわたしの情緒です。平たく言うと、わたしが「楽しい!」と感じること。それが、わたしを発信へと駆り立てます。
わたしは生まれ持った特性上、良くも悪くも情緒が揺れやすいです。天性、と言い換えるとなんとなく語感がいいですが、要は楽しいであれ、悲しいであれ、その振れ幅がでかいんですね。
ちなみにこれ、生活上はそういいことばかりでもないんですが、とにかくもかくにもこのエンジンの強さはたぶん、世間の標準偏差からは、ちょっとだけずれています。
こうしたわたしの特性と相性がよかったのが「ワインの遊びかた」を発信すること、つまり「ワ活」の提案でした。
ワインってね、やっぱりむずかしいです。いや、正確にいうなら、むずかしい「イメージ」が確立されています。
これ、わたしたちのようなワイン沼にすでに住んでいるものたちが、「ワインって難しくないよ!」と訴えてもたぶん変わりません。ワイナリー店頭にやってくるお客さまたちの、「ワイン、全然詳しくないんですけど…」から入ってくる率の高さよ。
でもね、むずかしく感じられることが、イコール悪でもないと思ってます。だってやっぱりクラシック音楽は正装をしてる演奏者が見たいし、印象派絵画はごてごての額縁に入っててほしい。「っぽく楽しめる」側面があるからこそ生まれる、深みや面白さは絶対にあります。
とはいえ、むずかしいイメージのままだと、門戸が広がっていかない。そこで、「門戸を広げるがわ」に位置する発信者たちが、おのおのの得意分野で創意工夫しているわけです。それがわたしにとっては、「ワインという存在自体の楽しみかた」の発信、ワ活の提案だったのでした。
だって、わたしは、ワインを超楽しいと思ってるんですよ。一緒に飲めるひとが増えたら、そりゃ間違いなく楽しいじゃないですか。3000円ワインのまとめ記事や、ワ活についての記事、ワ旅の記録なんかを全部無料で公開しているのはこのためです。
ワインって本当は、なんも考えなくたって楽しい。それを伝えようと思ったら、まずは、わたしがなんも考えずに楽しく飲んでるのを、お見せするのが早いんじゃないかなって…(異論は認めます)
あとから次第に気づいたことなんですが、このスタンスってわりと、届けられる層の幅が広いんですよね。
たとえば「旅」好きにも興味を持ってもらえるし、「イベント」好きも耳をかたむけてくれる。なんならワインを「すでに飲んでるひと」だって、みんな一緒に楽しめます。
しかも、どうやらワイン以外のアルコールをたしなんでる方とも相性がいいらしく、最近、クラフトビール界隈の一部からお声をかけてもらえるようにもなりました。そうだよね、「楽しい」って全人類共通だもんね。こんなふうに、他ジャンルとの架け橋になれるのも「楽しみかた」に焦点をあてた発信だからこそ、の、面白いところかもしれません。100%うぬぼれです。
いやでもほんと、自分ができることなんて小さいし、自分が生きてるうちにできることなんて、限られてるんです。だからこそ、自分が得意なことでちからを発揮するのがいいと思いました。それが、まわりまわって飲み手を増やし、わたしの飲み友だちを増やし、なにより、わたし自身の「楽しい!」を長続きさせると思っています。
友だちをつくる
わたしのワイン発信の目的のもうひとつが、「友だちをつくる」ことです。えーっと、ますたやちゃん36ちゃいだけど、だいじょぶそ?
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