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#17 最近1人で、フッ と笑ったこと
あれは、令和を迎えて数日後、
近所のスーパーに行った時の話だ。
そこのスーパーは最近出来たお店で
内装が綺麗で居心地が良いので
コンビニ行く感覚と本屋さん行く感覚を足して2で割ったような感覚で特に買いたいものがなくても
なんとなくフラッと入るスーパーだ。
この日もなんとなくフラッと入って、
大好きなマウントレーニアや夜ご飯で調理してもらいたい食材をカゴに入れ、レジに向かった。
レジに着くと、令和を祝うキャンペーンのお知らせが掲示されていた。
どんな内容かと言うと
「2000円以上お買い上げのお客様に宝くじ一枚プレゼント」
令和元旦に生まれたマスタニは、令和に特別な想いを持つ。
新元号の始まりとマスタニの誕生日が一緒になるということは何かしらの意味があるに違いないと厨二病的発想が無くはないマスタニは、この企画にビビビと来た。
「ここで宝くじを貰えたら、
一等賞が当たる
に違いない。」
そんなイメージが掲示物を見てすぐに湧いた。いや、
降ってきた。
もし一等賞になったらこのレジのおばちゃんにも何かお祝いしないとな。
おばちゃんのお店でも買って用意してあげて、自分のお店で好きなだけレジを打たせてあげよう。
そう考えたら、おばちゃんの顔をちゃんと覚えておかないとな。
おばちゃんが商品のバーコードを一つ一つ読み込ませている手元とお顔を交互に見ながら色々な妄想を膨らませていた。
そして、いざお会計。
えwwwwwwww
そんなギリギリあるかwwwwwwww
何か一つでも買い足せば、2000円超える。
ただ後ろには複数人の列。
有料のレジ袋も購入済みだ。
おばちゃんの顔を見るがすげー真顔。
そこちゃっかりオマケとかしてくれないかな?ほら、お店持てるかもしれないんだし!!
しかし、表情一つ変わらぬおばちゃん。それはプロの顔だった。
欲をかき、チョロっとズルを望んだマスタニは、
忽然とした態度を示し続けたおばちゃんを前に考えを改め直した。
「ズルはダメだ。正々堂々と生きるのだ。」
そんな想いを胸に2000円を支払い、帰ってきた1円玉をポケットに放り込んで、ここから始めようと誓ったのであった。
1999円のお会計よ、ありがとう。
気付きをありがとう。
ps
1円玉はそっこー無くした。
ちゃんとお財布に入れれば良かった。