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【日記】 文章を太字にするのは…
だいぶ前のことだが、書店に寄って本を読んでいた。
本を何ページか読んでいると、その本がやたら読みやすいことに気づいた。「なんでかね?」と思ったら、まず文字が大きい。ただ、これは視力の悪い人たちへの配慮であろう。
しかし、どうしても納得できないのが、伝えたい文章をわざわざ太字にしていたところである。
たしかに高校時代の模試などであれば、伝えたい文章を太字にしてくれたら、大変ありがたい。線を引く手間を省けて、すぐ問いの答えを見つけられるからだ。
だがしかし、今回のような普通に読書をしたいだけの場合、太字の文章を読んでしまうと、「ここだけでもいいから、読んでね!」といった著者の強い押し付けを感じ取ってしまうのである。
こうも「読みやすい」と読み手の解釈は一辺倒になりやすいのではなかろうか。
ちなみに、その本はビジネス書のコーナーに置いてあったものである。邪推すると、時間のないサラリーマンがパラパラとめくって瞬時に要旨を理解できるよう、作られた本なのだろう。
ブログにおいても太字機能が搭載されているが、多用するのは避けたいところである。もし、わかりやすく書くなら、箇条書きにするなり、目次を施したり、番号を付けるなり、やり方は色々とある。文章を太字にすると、せっかく書いた文章がなんだか安っぽく見えはしないだろうか。
個人的には、面倒くさいけど、何度も何度も推敲して、読みやすくしていけるのがベストである。これからもそうしていきたい。
筆者がなぜこんなにモヤモヤしているかというと、『ライ麦畑でつかまえて』が掴み所が無く、イマイチ理解できないからだ。太字で示してほしいほどに。